SONYのα1を購入してから、自分なりのカスタム設定を試行錯誤してきました。
以前↓のように再生画面のカスタム設定を紹介してきましたが、静止画撮影時のカスタム設定も最近はあまり弄らず固まってきているので紹介しようと思います。
自分が主に撮影する対象やよく使う設定、理想像はこんな感じです。
- 被写体:動き回る相手(動物・子供)がメイン。時々風景等
- フォーカスモード:AF-Cがほとんど。稀にMF(マニュアルフォーカス)
- フォーカスエリア:メインはトラッキングの各枠の大きさで、状況に応じてコロコロ切り替えたい。またトラッキングが悪さすることもあるので、非常用にトラッキングではない通常の枠も活かしたい
- 動物の咄嗟の動きに対応したい(急に飛んでくる被写体に対してシャッタスピードを上げたい、または逆に流し撮りしたい等)
上記に適した設定となるよう考えています。
なお、設定の一部はα9シリーズとα1の筐体にだけ存在する左肩のフォーカスモードダイヤル(下の写真参照)ありきとなっていますが、一応フォーカスモードを切り替える頻度が少なく割り切って使う等すれば、その他のα7シリーズでも流用できるかと思いますので、様々な方の参考になれば幸いです。
余談ですが、下の明らかな中華性のキャプチャーボードを買ってみたところ、無事α1の画面をPC上に写せるようになり、画面の取り込みが容易になりましたので(以前は画面をカメラでいちいち撮っていました)、大量の画像と共に説明していきたいと思います。
現状のカスタムキー設定
まずは現状のカスタムキー設定(静止画モード)をお見せし、解説していきたいと思います。
一応カスタムキー設定の開き方から紹介しておきます。
メニュー画面の左下黄色「セットアップ項目」⇒「操作カスタマイズ」⇒「静止画カスタムキー設定」
この手順で下の画面に移ります。
背面のカスタムキー設定
ポイントだけざっくりと説明していきます
押す間カスタム設定呼出:機能の詳細は後述しますが、緊急で流し撮りや高速シャッターの設定を呼び出せるようにAFオン(背面1の③)の近くに配置しています。
※動画は動画モードでしか撮らないと割り切って元々の録画ボタン(背面1の④)にも配置していますが、緊急では微妙に押しづらいこと(親指を意識して伸ばさないと届かない)、こちらのカスタム設定は使用頻度が少ないことから、録画ボタンに戻してもいいかなと思ってます。
AFオン:俗に言う親指AFですね。なのでシャッター半押しAF設定は「切」にしています。
※α7Ⅲを使っていた時は手軽に置きピンもできますし親指AFの方が絶対便利だと思っていましたが、α1にしてからはそのような場面でも普通に被写体をトラッキング(追尾)させて撮ることの方が多いので、今は別にシャッター半押しAFでもいいような気もしてます。自分はただ慣れの問題で親指AFのままにしているって感じです。
シャッタースピード:クルクル回して素早く設定を変えられるので、コントロールホイールに割り当てています。欠点は意図せず触れて設定が変わっていることがあること。但し、α7Ⅲの頃よりはホイールの固さが増し、クリック感もしっかりあるので大分マシになっていると思います。
APS-C35/フルサイズ:ボタン一つででAPS-C相当にクロップした画角へ切り替えてくれます。自分は結構使うことが多いのですが、誤操作で意図せずAPS-Cモードに切り替えてしまって、気づかずにそのまま撮影を続けてしまうということを避けるためにも、意識的に押す必要のある⑤に配置しています。
ピント拡大:マニュアルフォーカス用です。MF時自動ピント拡大の設定が苦手なので余った場所に配置した感じです。
フォーカススタンダード:マルチセレクター(ジョイスティック)を押し込んだ際の挙動のカスタムです。フォーカス枠を中央に戻してくれます(設定中のフォーカスエリアによってはそのままピント合わせもしてくれるらしいです)。照準器を使うときは、フォーカスエリア「ゾーン」で枠位置を中央にして使うことが多いのですが、マルチセレクターも意図せず触ってフォーカス枠位置が動いてしまうことが多いので、暇あればセレクターを押し込み中央に戻す癖をつけています。
顔/瞳検出対象切替:押すごとに「人物」⇒「動物」⇒「鳥」⇒「人物」...と循環して対象を切り替えられます。なお、α7Ⅲでは押してから対象を選ぶという感じで切替にもう一手間かかっていました。詳細は下記ページで。
ブライトモニタリング:星空撮影等の非常に暗い環境においても、画面の露出を上げて被写体が見やすくなり、構図合わせが非常に楽になります。肉眼ですら見えづらい暗さでも、何がどう画角に収まっているか把握できるので、とても重宝する機能です。
ただ、私の場合はそのような撮影の頻度自体が少ないので、理想はファンクションメニュー(自分としては二軍の位置づけ)に配置したいのですが、何故かこの機能はカスタムキーにしか配置できないんですよね。
ファインダーフレームレート:設定によって見え心地がかなり違うので、状況によって切り替えられるよう配置しています。見え方の違いについては下記ページで。
ホワイトバランス:正直オートで撮ることが多いので、カスタムキーに設定しておくのがマストっていう感じでもないのですが、決して使わないというわけでもないので取り敢えず配置してるって感じです。
上面とレンズのカスタムキー設定
次は上面とレンズの設定です。
絞り:自分の場合、レンズに絞り環が付いているものはそっちでF値を変えてしまうので、ダイヤルの中では個人的に一番回しづらいフロントダイヤルに割り当ててるって感じです。
ISO感度:α7ⅢではこのダイヤルにISO感度を割り当てられなかった(F値かシャッタースピードのみ可)ので、その時はシャッタースピードをコントロールホイールにも割り当てていたので無駄になっていたんですよね。ダイヤルに割り当てられなかったせいで、α7Ⅲの時はカスタムボタンを押す⇒ISO変更と一手間多かったのが、ダイヤルを回すだけで直にISOを変えられるようになりました。この一手間の差は個人的にはかなり大きいです。
再押しトラッキングOFF・フォーカスエリア切替:後述する「フォーカスエリア限定」と併せて今回の設定の要です。詳細は後述します。
AFオン(レンズ):基本ボディ側でAFオンを使うのですが、望遠レンズ(SEL100400GM)を付けている時に思い出したように使ってみると、その使い易さに驚いたりします。レンズ側でAF作動させる方が構えに影響が少なくて、ボタンを押す際に構えたところからズレづらいんですよね。
カスタムキー設定の内容は「カスタム撮影設定登録」で保存できない
カスタムキー設定でがっかりな点は、「カスタム撮影設定登録」で保存されないということです。
左側α1のモードダイヤルの1~3(右側α7Ⅲでは1~2)に非常に多くの項目の撮影設定(詳細は別項「フォーカスエリア限定」にて記述します)を保存しておけるのですが、カスタムキーは一緒に保存できないんですよね。
なので違うモードでカスタムキーを変えてしまうと、カスタム撮影設定を呼び出してもカスタムキーは変更したままの状態となり、保存時の状態には戻らないんです。
保存ができればもっとカスタム設定の幅が広がるのになと常々思っています。
押す間カスタム呼出設定について
全体の説明が終わったので、重要な部分について細かく説明していきたいと思います。
押す間カスタム呼出設定では以下の項目を自由に設定しておき、瞬時に呼び出すことができます。
登録は3つまで可能です。
設定例1(瞬時にシャッタースピード1/2000を呼び出す)
これだけの項目を設定しておけます。また、各項目の左端のチェックを外すと、その項目については現状の撮影設定に準ずるようにすることができます。
なお2枚目のフォーカスエリアの項目は更に階層があり、
このように「ゾーン」を選択しています。
この設定を割り当てたボタンを押すことで、
- 絞り:開放※
- シャッタースピード:1/2000
- 露出補正:-0.3
- ISO:オート
- フォーカスエリア:トラッキング「ゾーン」
これらの設定でAFオン状態となってくれます。
※絞りは手持ちのレンズの中で一番F値の低いレンズを付けて開放にした状態で撮影設定登録しています。この状態なら開放F値4のレンズを付けていれば勝手にF4からスタートしてくれますが、F4のレンズで登録をしてしまうと、F1.4のレンズを使う時もF4になってしまいます。
なおこの設定はα7Ⅲ時代の飛んでいる野鳥撮影用設定の名残で、α7Ⅲではトラッキングが無いので通常のフォーカスエリア「ワイド」にして、ボタン位置も一等地の「背面1の②」に配置していました。
α7Ⅲでは背景が少しでもごちゃつくと背景にピントが合ってしまうことが多かったので、普段はエリアを「中央固定」にしてできるだけ被写体を画面中央に捉えて撮るようにしていました。
ただどうしても飛んでいる被写体を中央に捉え続けるのは難易度が高く、空が背景の時くらいはより確実に被写体にピントを合わせられるように、瞬時にエリア「ワイド」へ切り替えられるようにするというのがこの設定の主な意図でした。
ですが、α1にしてからは基本的にエリア「ゾーン」にしておけば、背景が多少ごちゃつくくらいであれば被写体を検知してくれる確率も結構高いので、逆に「中央固定」を使うことが全くなくなり、それに伴って前述したとおりこの設定も使うことがほぼ無くなり、とりあえず押しづらい「背面1の④」に配置という流れになりました。
設定例2(流し撮り用)
現在、設定例1に代わって「背面1の②」という一等地に配置しているのがこの設定です。
設定の要点は
- 撮影モード:シャッタースピード優先
- シャッタースピード:1/60
- フォーカスエリア:トラッキング「ゾーン」または「ワイド」
これくらいですね。
撮影モードをマニュアルじゃなくてシャッタスピード優先にすることで、日中でもカメラが適度に絞ってくれて白飛びしづらくなるようにし、シャッタスピードはその時の被写体に合わせて1/20~1/80くらいで適宜変更しています。
これで咄嗟のホバリングへの対応や、思い付きでの流し撮りができるようになりました。
あまり参考になりませんが、カスタム呼出中の撮影画面がこんな感じです。
一応各項目が上記の設定どおりになっていることがわかるかと思います。
フォーカスエリアを限定させる
次に「フォーカスエリア限定」という設定を紹介します。
これは、フォーカスエリアを切り替える際に、選択肢として表示する枠の種類を制限しておくことができる機能です。
選択肢を減らしておくことで、フォーカスエリア枠の切り替えスピードが向上します。
設定はメニュー画面の「AF/MF項目」⇒「フォーカスエリア」⇒「フォーカスエリア限定」と進むとできます。
するとこのような画面に進みます。
上段が通常のAF-Cのフォーカスエリア枠、下段がトラッキングの枠となっています。
左から「ワイド」「ゾーン」「中央固定」「スポットS」「同M」「同L」「拡張スポット」の順で並んでいます。
要の設定の一つである「再押しトラッキングオフ」と組み合わせるため、上段の通常フォーカスエリア枠は全てチェックを外して無効化しています。
下段については、未だに試行錯誤しながらですが、少ない時は3種類程に絞った時もあります。
状況に応じて素早く枠の大きさを切り替えたいので、本当に使う枠だけを厳選するのが理想かなとは思っています。
ちなみに現時点で自分の中で必須なのは「ゾーン」「スポットS」「スポットL」ですね。他は念のために残すか残さないか判断していくという感じです。
大まかな使い分けるシーンのイメージはこんな感じです。
- ゾーン:カメラ任せで大雑把に撮る時・被写体が単独かつ大きく写る時・背景がスッキリしている時等
- スポットS:入り組んだ木の枝の奥の小鳥を指定・瞳AF検出しない時のピンポイント指定用・花びらの一枚を選ぶ時等用途多数
- スポットL:被写体が複数写っている時に、指定したい被写体の顔等を大まかに捕捉する時等、スポットSでは頻繁にフォーカス枠を動かす必要が生じて大変な時
フォーカスエリア限定は「カスタム撮影設定登録」にも反映される
カスタムキー設定のところでも触れた「カスタム撮影設定登録」ですが、「フォーカスエリア限定」はちゃんと保存されます。
ここでカスタム撮影設定登録の画面を見ていきたいと思います。
まずメニュー画面からピンクの「撮影項目」⇒「撮影モード」⇒「カスタム撮影設定登録」と進みます。
これで設定の登録画面(現状の各種設定が登録されます)に移りますので、登録される項目を一気にお見せしたいと思います。
これだけの設定を保存しておけるんですね。
正直全く弄ってない設定も沢山あります。
そんな中で最後から4枚目の画像の赤丸で囲ったところに「フォーカスエリア限定」が含まれていることがわかるかと思います。
まあ、どのモードにどうフォーカスエリア限定を設定したか覚えておく方が大変な気もしますが、後述する動画撮影モード時での対策なんかで役立ってくれたりします。
「フォーカスエリア」と「フォーカスエリア切替」の挙動の違い
次に「フォーカスエリア切替」について説明していきます。
これは設定したボタンを押すごとに、前述の「フォーカスエリア限定」で選択したフォーカス枠を順繰りに切り替えてくれる機能です。
ちょうど瞳AFの「顔/瞳検出対象切替」と同じような使い心地になります。
こんな感じでトラッキング「ゾーン」⇒「スポットS」⇒「スポットL」…という具合に切り替えることができます。
フォーカスエリアの種類を限定している場合ですと、サクサクっと切り替えられるので非常に快適です。
※当然限定していないと、14種類ものエリアを順繰りに切り替えていくので効率悪くなってしまいます。
このようにあまりエリアを絞っていない場合はあまり有用な機能とは言えないと思います。
ですが、エリアをある程度絞っている場合ですと、デフォルトで割り当てられている「フォーカスエリア」という機能だと、縦軸と横軸からフォーカスエリアを選択する必要があるので、どうしても多少手間がかかってしまう(とはいっても一手の違いですが)という印象があります。
上の例のように、トラッキングだけではなく通常のフォーカスエリアにもチェックしている場合、
- 縦軸で通常のエリアorトラッキングを選択
- 横軸でトラッキングの各エリアの選択
- 各選択はコントロールホイールを使う必要有り
といった具合にフォーカスエリアを選んでいく必要があります。
これを、先ほどまでと同様にトラッキングのエリアのみにチェックしていくと、
このように縦軸の選択肢は無くなり、横軸だけからトラッキングの各エリアを選ぶことになります。
こうなってしまったら、ボタンを押すだけで切り替えられる「フォーカスエリア切替」の方が手っ取り早く感じませんかね?
ということで自分は「フォーカスエリア」ではなく、「フォーカスエリア切替」をメインに使っています。
「再押しトラッキングOFF」設定と「フォーカスエリア切替」で素早く設定を変更!
このように、フォーカスエリアを限定した上でフォーカスエリア切替を使用しているのですが、この設定だとどんな場面でもトラッキングを使用するということになってしまいます。
ですが、やはりどうしてもトラッキング任せにできない場面というのもあります。
トラッキングは、良くも悪くもフォーカス枠から多少外れていてもそれっぽい被写体に食いつこうとしてくれるので、細かなポイントを指定したい場面では、例えスポットSを使用していても意図した所を捕捉してくれないことが多々あります。
上の写真の場合、鳥の瞳が検出されて瞳AFが発動している時は枝があっても問題無く被写体にピントが合うこともあるのですが、例えば鳥が一瞬後ろを向いてしまって瞳を見失ってしまい、そこから瞳を再検出するまでの間にトラッキングを開始しようとすると、高確率(体感70~80%以上)で手前の枝を捕捉してしまうと思います。
なので、この場面ではトラッキングを使用せず、通常の「スポットS」で鳥の瞳~嘴付近に枠を持ってきて撮るようにしています。
そんな時、瞬時に通常のフォーカスエリアに切り替えるのに役立っているのが「再押しトラッキングOFF」という機能です。
ボタンを一度押すと、再度同じボタンを押すまでトラッキングを無効にしてくれる = 現状のフォーカスエリアを通常のAF-Cとして使用が可能になります。
写真の赤丸部分に注目してほしいのですが、微妙にマークが変わっているのがわかるかと思います。
このボタンを押しているようなマークが付いていない状態が、トラッキングではない通常のフォーカスエリアの印です。
この設定に慣れると、隣接させた「フォーカスエリア切替」と「再押しトラッキングOFF」のボタンをポンポン押していくことで、素早く意図したフォーカスエリアへと切り替えることができるかと思います。
【重要】この設定の欠点
ただし、この設定には大きな欠点も有ります。
トラッキングオフ中にエリア切替を押すと注意画面が出る
一つ目は、「再押しトラッキングOFF」を押してトラッキングオフの状態では、「フォーカスエリア切替」ができないという点です。
そして、できないだけならまだしも、警告画面が出てきて一瞬手が止まってしまうのが厄介です。
こんな画面が急に出てくるんですね。更にどこか別のボタンを押さない限り消えてくれないという…。
切羽詰まった場面でこの画面が出てくると、わかっていても思考が一瞬停止してしまいます。
画面は警告画面にほぼ占領されて視界を奪われてしまうので、警告画面を消す、トラッキングをオンにしてエリアを切り替え直す、構え直す、ということをしている間に被写体をロストしてしまったことは一度や二度ではありません。
これはもう徹底的に慣れるしかないかなと思っています。実際に発生させてしまうとなかなかの舌打ち案件です(笑)
「AF-C以外のフォーカスモード」や「撮影モード(動画)」ではフォーカスエリア切替が使えない
もう一個、普段あまり動画を撮らないので、気まぐれに動画を撮ろうとした時に気づいて愕然としたのですが、「撮影モード(動画)」では今回紹介している設定では「フォーカスエリア切替」が使えません。
厳密には、トラッキングが使えないモード(AF-S、DMF、MF、動画撮影モード等)では、「フォーカスエリア限定」でトラッキングのエリアのみにチェックを入れている場合、「フォーカスエリア切替」が使えないということになります。
試しに撮影モードを「動画」にした(モードダイヤルを動画マークに合わせる)上で、「フォーカスエリア限定」の設定画面を開いてみます。
先ほどまで存在した下段のトラッキングエリアのチェック欄が無くなってしまっています。
そもそもトラッキング機能が無いので、トラッキングにしかチェックを入れていない場合は警告画面が出てしまうということですね。
このような警告画面が出てきます。 ※動画モードではPCに画面を出力できなかったので直撮りしました。
なので、トラッキングじゃない通常のフォーカスエリア枠にチェックを入れている場合には、問題無くフォーカスエリア切替も作動してくれます。
対策として
なかなか厄介な問題ではありますので、一応自分なりに対応策を講じています。
AF-S、DMF使用時
前項の最後で述べた、現状のフォーカスエリア枠が引き継がれるという特性を活かして、先に使いたいフォーカスエリア枠に切り替えた上でフォーカスモードをAF-S等に切り替えるという流れにしています。
個人的には滅多に無いAF-Sを使う場面では、エリアも「スポットS」しか使わなそうな気がしているので、こんな対策とも言えないような方法でも十分かなと思っています。
撮影モード(動画)時
ですが、動画撮影時はフォーカスエリア枠を切り替えたい場面も多々出てくると思うので、AF-Sの時と同じような方法では駄目だと思っています。
そこで思いついたのが、
- 動画用の「フォーカスエリア限定」を保存した上で、カスタム撮影設定登録に保存しておく
- 妥協して「フォーカスエリア限定」で最小限通常のフォーカスエリアにもチェックを入れた上で、動画のカスタムキー設定を「フォーカスエリア」に変更する
この二つです。
個人的には一つ目の方法で対処しています。
一つ目は前述の"フォーカスエリア限定は「カスタム撮影設定登録」にも反映される"というのを活かしたもので、自分は動画撮影専用設定をカスタム撮影設定の3に登録しています。
動画を撮影する時は必ずモードダイヤルを「3」に合わせるので、動画マークに合わせること自体が無くなりました。
二つ目は"カスタムキー設定は静止画・動画・再生の各モード毎に設定できる"というのを活かし、動画撮影モード時は、「フォーカスエリア切替」ではなく「フォーカスエリア」を設定しておくというものです。
こんな感じで設定します。ちなみに動画時は「再押しトラッキングOFF」も完全に無駄になってしまうので、そこを録画ボタンにしちゃってます。
※なお、このカスタムキー設定は、当然一つ目のカスタム撮影設定3にも反映されています。
ただ、この二つ目の対処法ですと、「フォーカスエリア限定」も弄らなければいけなくなるので、結局静止画と動画どっちつかずになってしまう感が否めないかなと思います。
ということで個人的にはカスタム撮影設定登録推しです。
終わりに
撮影設定の紹介は以上となります。
ファンクションメニューの紹介については需要があればまた別の機会にと思います。
今回の設定のポイントをまとめると、
- フォーカスエリアを限定させておく
- フォーカスエリア切替と再押しトラッキングOFFを駆使してエリアを素早く切り替える
- 基本はAF-Cのみ使用で、MFはレンズ側のAF/MF切り替えスイッチを使う想定(α1、α9系以外の場合)
- 流し撮り用の押す間カスタム設定呼出を作成し、一等地に配置しておく
- 警告画面が出ることによる撮影機会損失に注意
- 動画撮影時のフォーカスエリア切替は、専用設定をカスタム撮影設定登録で保存して対処
こんな感じでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。
また、私自身まだまだ設定の全容は把握できていませんので、こんな便利な設定があるよというものがあれば、是非コメント等していただけますと助かります。
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