α1以来久しぶりにカメラを予約購入しました!
2023年10月13日発売予定のSONYのα7CⅡ(ILCE-7CM2)です。
実はα7Ⅲはワイド保証の期限が切れたのを機に結構前に手放していて、しばらくα1だけの1台体制だったので、ずっとサブ機が欲しいなあとは思っていました。
でもα7Ⅳはあまり自分に響かなかったし、α7RⅤは魅力的でしたけれどサブ機としては予算がなあ…といった感じで手が出ませんでした。
そんな時にα7CⅡが発表されたのです。
正直、正式発表前の事前の噂段階では特に興味を持っていなかったのですが…
発表内容を見て機能・操作性大幅に進化してそうじゃん!
予約開始日の価格を見て想定より数万円安いじゃん!
ソニーストアで実機を触って、慣れは必要だけどまあ何とかなるか!
という感想を持ち、割と迷うことなく予約することにしました。
簡単ではありますが、今回の新機種について自分の所感を述べようと思います。
※Amazonはカラーブラックのリンクとなっていますα7CⅡとα7CRの発表を見た印象
もう細かいスペック等は省略させてもらって、ざっくりとした印象を。
発売時期の関係もあるのでしょうがないことだと思いますが、
α7CⅡ⇒α7Ⅳに無い新機能も実装(AIAF等)、初代α7Cからは機能・操作性共に大幅に向上
α7CR⇒全てがα7RⅤの廉価版、上位機としては超音波式アンチダスト機能の省略や普通のバリアングル液晶、SDカードのみ対応のシングルスロット、電子先幕シャッターしか無いのが不満
こんな印象を持ちました。
正直α7CRを買うなら、数万円多く払ってもα7RⅤの方が価値あるなと思ってしまいましたね。
自分がちゃんと仕様を見れていないだけかもしれませんが、なんかα7CⅡとα7CRの差が全然なさそうですよね。
液晶やEVF、カードスロットやアンチダスト機能等、スタンダード機ならしょうがないかなと思えるところが、α7RCでも全てα7CⅡと同じ仕様ってところがちょっと中途半端な印象を受けちゃいました。
操作性も2機種共通ですが、初代α7Cには無かったフロントダイヤルが搭載され、また露出ダイヤルだったものが自由にカスタムできるダイヤルに変わっていることは非常に大きな改善点だと思います。
これで、F値、シャッタースピード、ISOを各ダイヤルに割り当ててマニュアルモードが使いやすくなります。
また、タッチ操作でメニューや動作をダイレクトに操作することができるようにもなっているので、これに慣れさえすれば、α1等の機種よりボタンやジョイスティックが少ない点もタッチ操作で代用できるようになるかもしれないなと思いました(実機を触った感想です)。
価格について
新機種発表時の市場想定価格が、α7CⅡが30万円前後、α7RCが45万円前後となっていて、最近は本当にその価格くらいで発売されるか、もしくはそれよりも大体1割引きくらいで発売されるパターンのどっちかわからなかったのですが、市場想定価格のままだとちょっと高くて、1割引きくらいならまあこんなものかなという印象でした。
それが、いざ蓋を開けたらα7CⅡが25万円以下、α7RCが38万円以下※という自分の予想より更に数万円低い価格でしたので、これは特にα7CⅡについてはスペックの割に相当優秀だぞと思い、一気に実機を見に行って予約をするか検討しようという気になってしまいました。
※いずれも15%引きのクーポンと大体誰でも当たりそうな現在やっている抽選の買い物券5,000円分を使った場合の価格です。
実機を触った感想について
ということでソニーストアで実機を触ってきたわけですが、率直な感想は、
慣れるまではめっちゃ使いづらい!!
でした。触って数分は購入を躊躇するくらいに。
マルチセレクター(ジョイスティック)が無いのが辛い
個人的にはマルチセレクター(ジョイスティック)が無いのが相当辛かったですね。
最近の自分のフォーカスエリア設定はフレキシブルスポットが基本なので、フォーカスポイントを動かそうとする度に動かし方がわからなくなって手がフリーズしちゃっていました(笑)
ただこれは暫く触っていくうちに、コントロールホイールの真ん中のボタンを押すとフォーカスポイント移動モードになってコントロールホイールの上下左右でポイントを動かせられるようになり、もう一度押すとコントロールホイールの上下左右はカスタム設定した機能を呼び出せるということがわかったので(これってコントロールホイールの真ん中ボタンに「フォーカススタンダード」が割り当てられていたからですかね?)、今までよりワンアクション増えてしまうけど、ボタン一つで切り替えられるなら、慣れれば問題無さそうだなと思えました。
まあ、この機種は画面を触ってタッチフォーカスを使ってねっていう思想もあるのだと思いますが、私は犬を撮影する時は片手だけで撮ることがほとんどなんですよね。
なので、右手だけである程度操作が完結できるということが非常に重要なのです。
この自分なりの重要な点がギリギリクリアできそうだなと思いましたし、また最初の方で述べたタッチ操作でできることの範囲が広がったことも、慣れれば助けになってくれそうだなと思えました。
グリップ感は懐かしのα7Ⅲに似ていた気がする
題目のとおりですが、手放してから結構経つので正確には覚えていないのですが、グリップ感は以前所有していたα7Ⅲに似ていてる気がして、個人的には全く違和感が無くて持ちやすく好印象でした。
店員さんにお願いして、あえて重たい"SEL135F18GM"(約950g)を付けさせてもらって暫く試していたのですが、特にα1と比べて疲れやすいなと思ったりはしませんでした。
軽いのはやっぱり楽!
135GMの後は、自分が多用しそうな組み合わせとなる"SEL50F14GM"(約516g)を付けさせてもらったのですが、この組み合わせだと凄く楽だなあと思いました。
もうめっちゃ軽く感じました!手放してしまった"SEL55F18Z"(約281g)とかだと更にビックリでしょうね。
ここからは完全に私の事情なのですが、先代犬を散歩中に撮っていた時は、老犬だったので動きもゆっくりで1匹ずつの散歩でしたので、カメラやレンズの重さをほぼ気にせず使っていました(平気でSEL100400GMを腰からぶら下げたりしていました(笑))。
それが今の子達はまだまだ若犬でとにかくよく走るし、しかも2匹同時に散歩に出るのが基本になっているので、結構カメラを持ちだすのがしんどいなと思ってしまうことが正直増えていたんですね。
なので軽い、フラットトップで嵩張らないカメラというのは今の自分にとっては非常に有難い存在なのです。
サブ機でα7Ⅳを考えた時は、結局α1がほぼ全ての面で上回ってしまうので、それだと普段は使わず故障した時の備えといった本当にサブとしてしか使わなそうだなと思って購入する気が起きませんでした。
ですが、α7Cシリーズのように形や大きさが異なるのであれば、普段から使い分けようとする意識も出てくるだろう、結局ほとんど使わなくて勿体ない買い物だったということにはならないだろうと思えました。
バリアングルは好きじゃない
元々バリアングル液晶には苦手意識があって断然チルト派なのですが、触ってみてやっぱり好きではないなと思いました(笑)
ただ、チルト液晶は犬と同じ目線のローアングルで縦位置撮影をする時にどうしようもなく、今まではあてずっぽうで撮っていて不便だなと思っていたことも事実です。
それがバリアングルでは解消されるということで、メインカメラでは絶対嫌(笑)だけど、サブカメラであれば撮影手法の幅が広がるから使い分けできる!とポジティブに捉えるようにしました。
こんな感じで購入したらα1と使い分けて活躍してくれそうだなと思えたので購入することにしました。
※Amazonはカラーブラックのリンクとなっていますα7Cシリーズをメイン機として考えている人への注意点(初めてカメラを買う方向け)
自分もかつてそうだったのですが、軽くてコンパクトな機種って初めてカメラを買おうとする人から見ると凄く魅力的に見えると思うんですよね。
ただカメラは非常に高額な物なので、初めての方は小型な機種というのはどんな機能が犠牲になっているのかというのを、ちゃんと理解したうえで後悔の無い買い物にしてもらいたいなと思いますので、自分が思いつく範囲で記載しておきます。
※SONYのαシリーズの各機種の機能の特徴や変遷は以下にまとめていますので、よければこちらもご覧ください。
シャッターの方式が違う(電子先幕シャッターしか無い)
これがぱっと見では気づきづらいし、何のことかよくわからないのではないかなと思います。
α7Cシリーズはメカシャッターの先幕が省かれていて、電子先幕シャッターしか無いんですよね(実はα1もそうです)。
電子先幕シャッターの説明についてはSONYのQ&Aリンクを貼っておきます。
で、電子先幕シャッターだとどんな弊害があるかと言うと、
大口径レンズ(F値が小さいレンズ=大きくボケるレンズ)でF値を小さく、かつシャッタースピードを高速(1/数千秒)に設定して撮影すると、玉ボケ等が欠けて写ってしまう。
こんな現象が起こってしまうようです。詳しくは「電子先幕シャッター ボケ欠け」等で検索してみてください。
シャッタースピードが高速になる場合というのは、素早い動きの被写体を撮りたい場面だけではなく、明るい環境下(晴れた日中の屋外等)で背景を大きくぼかして撮りたい場面でもシャッタースピードを速くせざるを得なくなります。
※この辺何を言ってるかわからないという方は以下のリンクも参照してみてください。
ボケ欠けは、レンズにNDフィルターを取り付けて暗くする(=シャッタースピードが遅くなる)といった対応等で回避できるとは思いますので、事前に理解した上で購入する分には問題無いかと思います。
ちなみにα1は電子シャッター性能が優秀なので、電子先幕シャッターに頼る必要が無く、自分はボケ欠けに悩まされたことはないです。
メカシャッターでのシャッタースピードの最速値が違う
メカシャッター(前述のとおりαCシリーズは電子先幕シャッター)でのシャッタースピード最速値が、α7Cシリーズは1/4000秒、α7Ⅳやα7RⅤ等は1/8000秒となっています。
個人的には直射日光がもろに当たる状況でF値を2より小さくするくらいの設定でようやく影響してくるかなって感覚です。
尚、電子先幕ではなく完全な電子シャッター(サイレント撮影に設定しても電子シャッターになります)の場合は、上記に挙げたどの機種も1/8000秒となりますが、電子シャッターの場合はローリングシャッター歪みというものが発生しますのでご注意を。
※これについても先ほど貼ったリンクで説明していますので、該当箇所への直接リンクをここにも貼っておきます。
フラッシュ同調速度が違う
フラッシュ(ストロボ)を使って撮影する時は、シャッタスピードの最速値が上記とは別に定められています(ハイスピードシンクロ使用時は別)。
各機種の同調速度は、α7Cシリーズが1/160秒、α7Ⅳやα7RⅤが1/250秒となっています(どの機種もAPS-Cサイズ撮影の場合はもっと速くなります)。
これもF値を小さくして、背景をぼかしつつフラッシュを使いたいという場面では影響してくるかもしれません(NDフィルターで対応は可能)。
SDカードしか使えず、かつシングルスロット
α7Cシリーズはメモリーカードスロットが1つしかなく、かつSDカードにしか対応していません。
カードスロットが2つあると、同じデータを各スロットに記録してバックアップを撮りながら撮影できるので、業務で使用する方等はとても重要視するポイントかもしれません。
実際、私も一眼カメラを4年程使ってきた中で、2、3回データが破損した経験があります(リコール対象のカードを使用して破損した経験含む)。
ただ、そんな経験があっても、現在私は容量優先の為に、α1でも2スロット同時記録ではなく、スロット1の容量が無くなったらスロット2に記録(動画は常にスロット2に記録)という設定で使い続けているので、スロットが1つしかなくても気にしていません。
SDカードしか使えないことも、α1ではCFexpress TypeAしか使っておらず、α7Ⅲに使っていたSDカードが余っている状態なので、結果として初期投資がかからずラッキーくらいに捉えています。
超音波式アンチダスト機能が無い
これも詳しくは下のリンクの追記欄をご参照ください(リンク先に更にリンクがあるかも(笑))。
個人的には日々のストレスが段違いです。レンズ交換しなくてもセンサーに埃つくことありますからね。
終わりに
以上、α7CⅡとα7CRに対する新機種発表時と実機を触った際の所感でした。
α7CⅡを気に入って即予約はしましたが、機能的にはAIAF以外はα1が上回っているだろうなという感覚があるので、正直ワクワク感とかはあまり無く、結構冷静な状態です(笑)
なので、おそらくα1を購入した時程の気合を入れたレビューを書くことはなさそうかなという予感がしていますが、使用していき気づいた点等があれば共有していきたいなと思います。
※ファーストインプレッション投稿しました!
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