【GITZO】最高級のトラベル三脚を購入。併せて買った物等も紹介【GT1555T】

GitzoのGT1555T収納時の上部機材紹介
機材紹介

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やはり値段が高くても、良い物は良い!

まだ購入してほとんど使えていないのですが、軽く触っただけでもそう思わせてくれた高級トラベル三脚Gitzo(ジッツォ)Traveler(トラベラー)シリーズ"GT1555T"を紹介したいと思います。

購入時により便利に活用するために併せて購入した物、また失敗した事などもお伝えしていきます。

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GT1555Tを購入した理由

所有している三脚より更に気軽に持ち出せる三脚が欲しくなった

私の三脚遍歴は、

  1. TC2335(K&F Concept)
  2. LS-284CLin(Leofoto)

という2つを使用してきました。

1つ目のTC2335は初めてフルサイズミラーレスカメラを購入した際に同時期にとりあえず購入した非常に軽量かつ小型なトラベル三脚で、2つ目のLS-284CLinという三脚を買ってからは全く使用していませんでした。

LeofotoのLS-284CLinはコスパを重視して、色々と吟味して購入したもので、

  • 縮長53.5cmとギリギリ持ち運びしやすいと言えそうな長さ
  • 重さ1.22kgと軽量
  • センターポール無しでも伸高149.5cmと高さを稼げる
  • 別途付属のセンターポールを付ければ全伸高182cmと非常に高くなる
  • パイプ径28mm、4段とミラーレスカメラではほぼ十分な安定性

こんな感じで、そこそこ持ち運びもしやすくオールマイティに使える三脚で、購入して非常に満足はしていました。

ただ、それでもどうしても持ち出す時はリュックに入れたり、三脚ケースに入れて運搬する大きさになってしまうんですよね。
また、できればセンターポールは最初から装着されているタイプの方が、結局高さの微調整がしやすくなるので便利だなと思うことが多かったです。

なので、電車で移動する時や、交換レンズを持ち歩かず小さな鞄で出かけたい時等に気楽に三脚を持ち出すということはありませんでした。

また、最近2台目のカメラを買って2台を並べるために1年半ぶりくらいに1つ目のTC2335を使う機会があったのですが、久しぶりに触ってあまりのちゃちさ、不安定さにびっくりしてしまいました(笑)

ただ、その一方でカメラ購入当初の数か月間、軽いレンズであればこの三脚でも色々と撮ることができていたなということを思い出すこともできました。

※この記事あたりに三脚を使用した写真例が多少あったかと思います(各写真下部に三脚使用の旨を記載していたはずです)

ということで、しっかりとしたトラベル三脚を買えば、よほど厳しい環境や超望遠レンズでの使用ではない限り、必要十分な安定性を確保しつつ可搬性に優れた運用ができるのではいかなと考えるようになりました。

トラベラーシリーズは海外だと思ったより安い

もう一つ購入の決め手になったのが、やはり値段ですね。

Gitzoというブランドについては私が説明するまでもなく、検索したら称賛するレビューがいくらでもでてくるかと思います。
非常に高額ですが、質も最高峰ということで定番の三脚メーカーです。

良い物なのだろうなとは思っていましたが、私のイメージとしては、Gitzoはどの三脚でも最低10万円前後するものという認識だったので、流石になかなか手が出せないでいました。

また、流石にトラベル三脚に10万円出すくらいなら、別シリーズのもっと大型の三脚を買った方がコスパ良いだろうと思っていたので、当初はGitzoのトラベル三脚であるTraveler(トラベラー)シリーズにはあまり興味がありませんでした。

そんな時にB&Hというアメリカの大きなカメラ等の機材通販サイトを見ていたところ、トラベラーシリーズであれば500$もしない(※雲台無し)ということがわかってしまいました。

トラベラーも国内価格を調べるとやはり10万円前後します。

Gitzo三脚の他のシリーズ(Mountaineer(マウンテニア)、Systematic(システマティック))は、国内外であまり価格差は無かったのですが、不思議とトラベラーシリーズだけは国内と数万円もの価格差がありました。

総額は送料と消費税含めて6万円弱くらいだったと思います。

トラベル三脚で6万円というのはそれでもメチャクチャ高いと思いますが、10万円くらいすると思い込んでいた物が6万円で買えると知ってしまうと、意外と買えるのではと思ってしまう恐ろしい術中にハマってしまったのです(笑)

GT1555Tの使用想定

購入したGT1555Tの仕様と使用場面の想定を軽く紹介したいと思います。

主なスペック

主な仕様は以下の通りです。

  • パイプ径:25.3mm(最下段11.2mm)
  • 段数:5段
  • 伸高(センターポール伸ばさない):121cm
  • 全伸高:138cm
  • 縮長:35.5cm
  • 重さ:1.03kg

パイプ径はGitzoでいう1型(25.3mm)が個人的に丁度良いかなと思いました。
0型(21.7mm)では細くて安定性が少し不安かつ値段も1型と大差無いかと思い、また2型(29mm)ではトラベル三脚としては太くて収納径が大きそうなのと少し重い、またこの太さであればトラベラーシリーズの必要性が無いかなという印象でした。

"GT1545T"と"GT1555T"の比較

以上の経緯から同じ1型の"GT1545T"(4段)"GT1555T"(5段)のどちらを購入するかで暫く悩んでおりました。

実は購入直前まではGT1545Tの方を購入する方向で考えていました。

GT1555Tと比較すると、

  • パイプ径:最下段14.7mm
  • 伸高:130cm
  • 全伸高:153cm
  • 縮長:42.5cm
  • 重さ:1.055kg

重さもほぼ変わらず、パイプ径の最下段は当然4段の方が太く安定性も更に見込め、伸高も9~15cmも高いということでトータルのスペックは断然こちらの方がいいかなと思っていました。

しかも値段も確かGT1545Tの方が20$程安かった気がします。
なので当初の候補はこちらでした。

それでも5段の方を購入したのは、縮長7cmの差が自分に取っては非常に大きいなと判断したからです。

私が使用しているショルダーバッグに三脚を取り付ける場合、40cmを超えてしまうとどうしても鞄の幅から三脚が飛び出して気になってしまいそうだったんですよね。

GitzoのGT1555TをPeakDesignのエブリデイスリング10Lに取り付けた例
PeakDesignのEveryday Sling 10LにGT1555T装着例

PeakDesign"Everyday Sling 10L"というバッグにGT1555Tを取り付けた例です。
ここから7cm長くなると結構周囲に気を使いそうですよね。

GitzoのGT1555TをPeakDesignのエブリデイスリング10Lに取り付けた例の底面
底から撮影

このアングルから見ると5段でも結構はみ出ているように見えます。

使用しているバッグはもう一つあります。

GitzoのGT1555TをヴォータンクラフトのトゥルーパーMに取り付けた例
WOTANCRAFTの"TROOPER (Mサイズ) "へ取付け

WOTANCRAFT(ヴォータンクラフト)の"TROOPER (Mサイズ) "という鞄です。

こちらもギリギリのサイズ感かと思います。

GitzoのGT1555TをヴォータンクラフトのトゥルーパーMに取り付けた例
上から撮影

※ちなみに三脚が微妙に開いて綺麗に折り畳めていないのは、後述する併せて購入した物を取り付けているからです。

また、折り畳み時の縮長だけでなく、折り畳まずにリュックのサイドポケットに収納することも想定して5段を選んだという背景もあります。

GitzoのGT1555TとマインドシフトギアのBacklight18Lを並べて高さ比較
MindShiftGEARのBackLight 18Lと比較

お気に入りのカメラリュックMindShiftGEAR"BackLight 18L"との比較です。

折り畳まなくても問題無く三脚上部がリュックから飛び出さないことがわかります。

※三脚上部には、後述するKIRKのクイックリリースシステムが付いています。

雲台を付けた場合は少しリュックから飛び出します。

GitzoのGT1555TをマインドシフトギアのBacklight18Lに入れた写真(雲台付)
雲台を付けた状態でサイドポケットに収納

付けている雲台はSIRUI"K-20X"という商品です。

高さが10cmくらいありますので、いずれもう少し背の低めな雲台も検討しようかなと思っています。

このような使い方を想定して、最終的にGT1555Tを選んだ次第です。

トラベラーシリーズ(GT1555T)の弱点

GT1555T購入時の懸念事項として以下の点がありました。

  • 専用の雲台じゃないと綺麗に折り畳めない
  • Gitzoの雲台は評判が良くない
  • 伸高が若干低い
  • 最下段パイプ径11.2mmで安定性は大丈夫か

一番問題は上の2点ですね。折り畳んで収納するという特性上、雲台の形が限定されてしまいます。

こちらの写真は、Gitzoではなく、私が最初に購入した三脚TC2335に付属していた専用雲台です。
イメージだけは参考になるかと思います。

トラベル三脚の雲台例
TC2335の付属雲台

こんな感じで、折り畳むことを想定された雲台じゃないと、どうしても綺麗に折り畳めないのですが、Gitzoの雲台は良くない評価ばっかり目にするんですよね。

三脚は最高だけど雲台は駄目、というイメージがGitzoにはありますので非常に悩みました。
雲台付のモデルにすると150$くらい値段もあがりますしね。

ということで、私は雲台無しのモデルを購入し、

  • 後述するクイックリリースシステムを付けて、雲台を手軽に脱着できるようにする
  • 雲台が綺麗に収まらない場合、状況によっては折り畳まずに収納する
  • いずれ他社製の小型かつ評判の良い雲台を購入する(ただし完全には折り畳めない可能性有り)
  • クイックリリースシステムやレベリングベースを取り付けることで若干高さも稼げるので伸高が全然足らないということは無さそう

こんな感じで使用していけばいいかなと判断しました。

レベリングベース等を付けて高さを稼ぐというのは、重心位置が高くなって安定性が欠けるというふうにも言えると思うので判断が分かれるところかとも思いますが、私はこれで試してみようと思います。

また、私の場合はLS-284CLinという伸高がかなり高い三脚を既に所有しているというのも大きいです。更に高さが必要な場面では三脚を使い分ければいいだけですからね。

また、最下段パイプ径が11.2mmという点については、

  • 所有している三脚"TC2335"(パイプ径23mm(最下段は不明)、三脚結合部は樹脂製で非常に柔い)でもある程度撮れたことを考慮すれば、重量レンズでなければほぼ問題無し
  • 基本的には使用レンズは"SEL135F18GM"(重量約950g)までとして、"SEL100400GM"(重量約1,395g)等の超望遠レンズは非常時に支えられるくらいであれば自分の使用用途としては十分
  • 海外のレビュー等も見たところ、α7Ⅲやα1よりも余程重い、一眼レフカメラと超望遠レンズの組み合わせでも使用できたという報告をそこそこ見かけた

この辺から自分の機材であれば問題無さそうだなと思いました。

また調べていると、Gitzoの三脚は他社製のパイプ径よりも「Gitzoで言う1型分(3~4mm)」くらい小さいので他社製と同等の安定性があるような評判を見かけたり、正直グラフの意味等全然わかっていないのですが、様々な三脚について色々なテストをした結果をまとめている下記サイトを見つけ、そこの結果も非常に良さそうというのも後押しになりました。

Test Results
Test Results The stiffness is very good for a five section tripod and is in fact the best for any five section travel tripod that I have tested.  The only trave...

このサイト、様々なメーカーの三脚をテストしてランキング付けしていたりと、ちゃんと理解できずとも非常に興味深かったです。

そんなこんなでGT1555Tに決意を固めました。

GT1555Tを開封

購入ショップは前述のB&Hで注文しました。
注文時在庫が無く、7~10営業日くらいで発送と書いてありましたが、実際は手元に届くまで1ヶ月半近くかかりました(笑)

急ぎで必要では無かったのであまり気にしてはいなかったのですが、注文ステータスが「バックオーダー中」のまま何の音沙汰も無く1ヶ月以上経過したので、流石に不安になり入荷目安を教えて欲しいと連絡したところ、問い合わせ時から更に後1週間くらいで発送予定と連絡があったように記憶しています。

同梱物

ということで箱に入っていた付属品を見ていきたいと思います。

GitzoのGT1555Tの付属品
箱と内容物

外箱に7年の延長保証製品登録に必要なシリアルナンバー(本体にも貼ってあります)や製品番号等が記載されており、若干処分しづらいです。

GitzoのGT1555Tの付属レンチ等
レンチや説明書
GitzoのGT1555Tの付属ストラップ
ショルダーストラップ

レンチや説明書、ショルダーストラップが付属していました。

ショルダーストラップについては、未開封のまましまってしまいました(笑)

GitzoのGT1555Tと他のトラベル三脚との比較
GT1555TとTC2335

元々所有していたトラベル三脚TC2335(縮長34.5cm)と並べるとこんな感じです。

似たサイズ感ですが、実際に触ってみると剛性感が全く違います。Gitzoの方がガッチリとしています。

今更思い返すと、TC2335のパイプ結合部が樹脂製って大分しょぼいですよね(笑) 開脚角度がなかなか固定できなかったりと今になって不便だったことがよくわかります。

触ってみた所感(Leofotoの三脚と比較)

剛性感について

Gitzoの三脚は何度か店頭で軽く触ったこともありましたが、触った際にいつも思うのが異常に硬く感じるということなんですよね。

これで叩かれたら凄く痛そうだなという硬さを感じます(笑)

その硬さからか、前述のとおり剛性が凄く高い感じがします。
他社製の1型分大きいパイプ径と同等というのも納得できそうな印象です。

個人的にはパイプの結合部の金属の造りが良いのかなと思っています。

GitzoのGT1555T収納時の上部
三脚のパイプ結合部分

このノアール・デコール塗装の金属部分が見た目だけじゃなくて、実用性も優れているんだなと思いました。

実際にLeofotoの"LS-284CLin"(パイプ径28mm)と共に並べて、三脚を伸ばして触ってみたのですが、Leofotoの方は上から軽く押し下げてみると若干沈む、撓むような感覚があるんですよね。

その耐性がGitzoの方が明らかに優れているなという感触がありました。沈む感じが全然ありません。

また揺れた時の収まりの早さもGitzoの方が優れているような気がしました。

※ただこれは家の中で試しただけなので、いずれ車が通行する橋や道路脇等、揺れが激しい場面で使用する際に意識して確認してみようと思っています。

なお、これらの感触からGitzoの方が安定感に優れているのではと思い、一度試しにジンバル雲台に"SEL100400GM"という望遠レンズを載せて触ってみましたが、流石にGitzoの方がカメラの画面を見ている限り揺れやすいかなという印象はありました。

※ジンバル雲台でレンズを振り回して手を離した際の揺れやすさ等のことを言っています。長秒露光用途等でカメラを固定して撮影する際の固定力という点ではGitzoの方でも全然問題は無さそうでした。誤解されそうですので補足しておきます。

これはあくまで脚を全部伸ばした状態での比較なので、最上部のパイプ径はGT1555Tが25.3mm、LS-284CLinが28mmと1型分のサイズ差しかありませんが、段数が5段と4段という違いがある為、最下段のパイプ径がGT1555Tは11.2mm、LS-284CLinが19mmとかなり開きがありますので、流石にしょうがないことかと思います。

パイプ径以上に私の期待通りの安定性を誇る三脚だったなと思っています。

ナットロックの回し心地について

三脚のナットロックについて、まず良い点として、ナットロックゴムの形状が指の形に沿うように窪んでいて、非常に握りやすくなっています。

GitzoのGT1555TにKIRKのクイックリリースプレートを取付けて更に雲台を取り付けて収納した例
ナットロックの形状およびセンターポールの溝

ナットロックがくびれているのがわかるかと思います。
細かなところまで造りが良いなと思わされます。

ちなみに写真の雲台より下部、センターポールに溝があることもわかるかと思います。
この溝によって、センターポールは回転しないようになっています。

なおセンターポールの伸縮には、ほんの僅かですが引っかかりを感じるような時もあり、あまりスムーズには感じませんでした。

ナットロックの回し心地ですが、私は想像以上に固く感じました。

LeofotoのLS-284CLinはかなり軽い力で回すことができるのですが、その感覚でGT1555Tのロックを回そうとするとその力加減ではロック解除することができませんでした。

ただ、これは固定力や固定時の気密性とのトレードオフなのかなと理解しています。
ロックを締めた際の、キュッと固定される感じや、しっかりと密閉されている感じがGT1555Tの方からはより感じられます。

なお、ロックを緩めるのに必要な回転角は少しだけですので、力を入れる感覚にさえ慣れれば手早くロックの開閉、脚の伸縮ができるようになると思います。

第一印象については以上です。

併せて購入した物

GT1555T注文時に同時に購入した物を紹介します。

Gitzo純正の三脚用フック(D104214)

型番が"D104214"というGitzo純正の三脚フックです。

この型番で調べても、国内では大手通販では販売されていなさそうでしたのでB&Hで同時に注文しました。

GitzoのGT1555T用の三脚フック
三脚フック D104214
GitzoのGT1555T用の三脚フック
横から撮影

下記ページに記載のとおり、LS-284CLin使用時も三脚フックを重宝していますので、個人的にはあった方が良いアイテムかと思いました。

何度も貼っている写真ですが、センターポールの底部についているGitzoのロゴの部分を回して外し交換するだけです。

GitzoのGT1555T収納時の上部
ロゴの部分を交換する
GitzoのGT1555T用の三脚フックと元々の蓋
左が元々付いていた物 右が取り付けるフック

非常に簡単に交換できます。

GitzoのGT1555T用の三脚フックを取り付けた写真
三脚フック取付け後

取付けた後のイメージはこんな感じです。

KIRKのトラベル三脚用レベリングベース(TLB-2)

続いてはレベリングベースという三脚と雲台の間で水平を出すためのアイテムです。

私はパノラマ撮影や動画撮影をする機会も少なく、決して必須なアイテムではないのですが(ジンバル雲台でも必須ですが、この三脚でジンバル雲台を付けることはほぼ無いと思うので)、普段からLeofotoの"LB-60N"というレベリングベースを使っていて、雲台の下部分で水平を出せる便利さは手放し難いなと思っていましたので、トラベル三脚用の小型なレベリングベースも購入しました。

KIRKという品質には非常に定評のありそうな米国メーカーで、"TLB-2"という商品です。

kirkのトラベル三脚用レベリングベースTLB-2
KIRKの小型レベリングベース TLB-2

左右に出ているヘラみたいな部分を回してロックを解除すると、銀色のお椀の様になっている部分を動かして水平を出すことができます。

メーカーの公式サイト(英語のみ)でも、トラベル三脚用と謳いGitzoのトラベラーと思われる三脚に装着した写真を使っていましたので、大きさの相性を気にすることなく安心して買いました。

kirkのトラベル三脚用レベリングベースTLB-2をGitzoのGT1555Tに取付け
GT1555Tに装着した写真

折り畳むとこんな感じ。

kirkのトラベル三脚用レベリングベースTLB-2をGitzoのGT1555Tに取付けて収納した例
折り畳んだ例

完璧には脚を閉じることができません。
また、水準器とヘラの部分が脚に干渉しないよう角度に気を使う必要があります。

Kirkのレベリングベースは非常に滑らかに調整することができ、また付属の水準器に表示される泡も大きく、非常に使い勝手が良いです。

これとは違うKirkの製品(後述するクイックリリースプレートの大型版)に付属する水準器と、LeofotoのLB-60Nに付属する水準器を比較した写真がありますので参考に貼っておきます。

KIRKのクイックリリースプレートの水準器とLeofotoのレベリングベースの水準器比較
Kirkの水準器(手前)とLeofotoの水準器(奥)

奥側に見えるLeofotoのLB-60Nの水準器の泡(中心に見える円)と比べて、手前側のKIRKの水準器は非常に大きく確認しやすいことがわかるかと思います。

また、Leofoto側では泡が中心に来ているように見えていても、KIRKの方では若干ズレていることもわかります。

KIRKの方がより精度良く水平を出すことが可能です。

KIRKのレベリングベースも同じくらいの泡の大きさですので、同じような感じで水平を出すことができると思います。

※ちなみLB-60Nで水平を取った時も、全く当てにならないということではなく、カメラ内の水準器程度の精度で見る限り全て水平になっていたことを今までの経験上から補足しておきます。最低でもカメラ内の水準器と同程度の精度は有るかと思います。

なお、今回の私の最大の失敗なのですが、このミニレベリングベースの上部がアルカスイス互換になっている"TLB-2QR"という商品が存在していることを見落としてしまいました(笑)

存在を知らなかったため、次項で述べるように別途クイックリリースプレートを購入した次第で、そのせいでパーツが干渉して上手く装着できないといった問題も発生してしまいました。

言い訳としてはトラベル用じゃない普通の大きさのレベリングベースにはそのようなクイックリリースモデルがラインナップされていることを知っていたのですが、B&Hで調べた際にはトラベル用のクイックリリース版が出てこなかったので、トラベル用は存在しない物と思い込んでしまっていました。

後日メーカーHPを確認したら普通に存在していました(笑)

なので、もし自分と同じようにトラベル用のレベリングベースをクイックリリース化したい方は、最初からクイックリリース版を購入されることをお勧めします。

KIRKの雲台用クイックリリースシステム(TQR-3S)

トラベル三脚の、専用雲台じゃないと綺麗に折り畳めない問題の解決策の一つとして、運搬時は雲台を取り外す、その代わり手軽に雲台を脱着できるようにする、ということを考えました。

それを実現するのが、これまたKIRKの"Tripod head quick release system"です。

※この製品の詳細記事を別途作成しました。

この商品の詳細についてはまた別途紹介したいと思いますが、要は三脚のベースプレートにアルカスイス互換のクランプの様な物を付け、雲台の底部には専用プレートを付けておき、アルカスイス互換の雲台とカメラを装着する際と同じような感覚でクイックリリースができるようになるという物です。

KIRKのクイックリリースプレートTQR-3S
KIRKのTQR-3S

これが商品の写真です。トラベル三脚用のミニサイズ(ベース径53mm以下用)となっています。

これを前項のレベリングベースに取り付けようと思ったのですが、大問題が発生しました。

KIRKのトラベル用レベリングベースTLB-2とクイックリリースプレートTQR-3Sの組み合わせが使用不可な例
ノブが水準器に干渉して最後まで回して装着できない

ご覧の様に、ノブが水準器に当たっています(笑)

レベリングベースのメイン部分の径は小さいので、一切問題無いだろうと思い込んでいましたが甘かったです("TLB-2QR"が存在することも知らなかったので、尚更同メーカーで取り付けられないことはないだろうと思ってしまいました)。

流石にこのまま無駄にしてしまうことは避けたかったので、何か対策できそうな物が販売されていないか調べたところ、奇跡的に「スタジオJin」というカメラ機材専門店に、正にこのクイックリリースシステム用に製造されたスペーサーが販売されているのを見つけることができました。

KIRKのトラベル用レベリングベースTLB-2とクイックリリースプレートTQR-3S用のスペーサー
スタジオJinで購入したスペーサー

このスペーサーをレベリングベースとクイックリリースシステムの間に置くことで、ノブ分の高さを設けることができます。

厚さは2mmと3mmの二種類が販売されていましたが、ノブの厚さを見て3mmの方を購入しました。

KIRKのトラベル用レベリングベースTLB-2とクイックリリースプレートTQR-3Sの隙間にスペーサーを入れた例のアップ
3mmの厚さ(若干紺色っぽい部分)
KIRKのトラベル用レベリングベースTLB-2の上にスペーサーを置く前の例
スペーサーを置く前
KIRKのトラベル用レベリングベースTLB-2の上にスペーサーを置いた例
置いた後

ただ、実際に置いてみて気づきましたが、スペーサーを置くことで有効ネジ長も短くなり、結果固定までに必要な回転数が減りますので、もしかしたら2mm厚でも十分だったかなとも思いました。

3mm厚は想像以上にネジの有効部分が短くなり、ちゃんと固定できるか若干不安に感じます。

KIRKのトラベル用レベリングベースTLB-2とスペーサーを横に置いた例
スペーサーを横に置く
KIRKのトラベル用レベリングベースTLB-2の上にスペーサーを置いた例を横から
置くとネジが非常に短くなる

若干不安は残りますが、これでなんとかレベリングベースとクイックリリースシステムを組み合わせることができました。

写真はレベリングベースを付けていませんが、クイックリリースシステムで雲台を取り付けたイメージがこんな感じです。

KIRKのクイックリリースプレートTQR-3Sに雲台を装着した例
クイックリリースシステムによる雲台装着例

シルバーの部分が雲台側に取り付けたクイックリリースプレートです。専用システム同士ではオリジナルの凹凸が設けられており、ノブを緩めた際の不意の落下等も防ぎやすくなっています。その辺の詳細は別途ページにて紹介する予定です。

なんやかんやで、雲台等を含めた高さは伸高+15cm以上にはなったと思います。

こんな感じでしばらく運用してみようと思っています(いつかは"TLB-2S"を買い足すかもしれません(笑))

終わりに

非常に長くなってしまいましたが、GT1555Tの紹介は以上です。

同時購入した物については失敗もありましたが、三脚についてはちょっと触っただけでも非常に満足度が高いです。

三脚選びで迷っている人に、結局最終的にはGitzoを勧めることになってしまうという気持ちがちょっとわかった気もします。

高級品なので買うまでは何度も躊躇し、なかなか手が出せない商品だと思いますが、買ってしまえば非常に満足でき、買ってよかったと思える製品だと思いますよ。

※トラベル三脚にも使えそうな一脚用の雲台を購入してみました。

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