2020年の夏頃にたまたまネットで見かけた、H&Y社の「REVORING」という可変式のステップアップリングが便利そうでしたのでクラウドファンディングのKickstarterに初めて出資してみました。
元々は11月下旬に発送予定という触れ込みでしたが、年が明けて1月下旬にようやく届きましたので簡単に紹介しておこうと思います。
結論だけ先に言っておくと、購入時に懸念事項だった超広角レンズ(私が所有しているのはBatisの18mm)に取り付けても、フィルター1枚付ける程度ではケラレること無く使用できそうです。
ステップアップリングとは
まずステップアップリングとは何か軽く説明しますと、フィルター径の異なるレンズとフィルターを取り付ける為のアダプターです。
ステップアップなので、フィルター径の小さいレンズを径の大きいフィルターに取り付けるための道具です。
大きい径のフィルターを持っていれば、径の異なる複数のレンズに使い回すことができるようになるので便利ですが、レンズフードが付けられなくなるといったデメリットもあります。
一つ千円もしないで買うこともでき、フィルターを取り付けた際にケラレないよう基本的に薄型に作られているので、軽量で嵩張ることもなく持ち運ぶことができます。
しかし、そうは言っても径の異なるレンズが複数種類になってくると、それぞれに合わせたステップアップリングが必要になります。
また数が増えるといざ使おうと取り出す際に各リングの径が何ミリの物かパッと見で見分けづらかったりと煩わしさを感じる場面も出てきます。
そんな問題を解消してくれるのが今回紹介する可変式のステップアップリングになります。
REVORINGの実物
ということで実際に届いた物を写真で紹介していきたいと思います。
人の分も併せて同じものを2つ注文しました。
一つ(写真右)は箱が大きく凹んだ状態で届きました(笑) まあ商品に影響が無ければ気にしません。
今回は67mm-82mm径のレンズに取り付けられ、82mmのフィルターを取り付けられる商品を選択しました。
他にも49mm-67mm径の物や、可変式NDフィルターセット等、出資額に応じて複数商品を得られるラインナップがありましたが、とりあえず67mm-82mmの物だけにしてみました。
72mm以上のフィルターは一枚一枚が結構高額になってくるイメージなので、ステップアップリングの恩恵がより大きいかなと思いましたので67mm-82mmにした次第です。
キックスターターの特典としてクリーニングクロスが付いてきました。
また箱の裏面を見てみると本製品とポーチが付属してるようです。
価格は送料別で一つ30$程度でした。お試しで買って見るにはまあ良いかなという金額でした。
後々製品化した場合でも通常の売却価格より安く入手できるのがクラウドファンディングのメリットですね。
当然リスクもありますが。
REVORING本体と付属ポーチです。ポーチは箱に記載した形と違って丸形でピッタリサイズでした。
箱が潰れていた方を開封しましたが、商品に影響は無さそうです。
金属製で結構ガッシリした作りの印象です。円の内径が82mm径ですので、大きさは結構あります。
外周にちらっと見えるローレットを回すことで、内径が縮むようになっていて、各径のレンズに合わせることができます。
これが何もしていない状態です。外周を回すと下のようになります。
このような感じで内径が縮みます。
リング最内側の出っ張りの部分をレンズの内側に引っ掛けて、そこから通常のフィルターを取り付けるように少しだけリング全体を回転させると軽く固定されます(レンズにより回転し続けてしまうものもありました)。
リングだけを持ってレンズごと持ち上げても落ちそうな気配はありませんでした。
取り外す時は、通常のフィルターと同じように反回転させていくと外すことができます。
各レンズに装着してみる
現在私が所有しているREVORINGを使用することができるレンズ群がこちらです。
全てSONYのEマウントレンズで、
- SEL24F14GM(フィルター径67mm)
- SEL50F14Z(フィルター径72mm)
- Batis2.8/18(フィルター径77mm)
- SEL100400GM(フィルター径77mm)
- SEL135F18GM(フィルター径82mm)
見事にフィルター径がバラついていますが、REVORINGがあれば全てのレンズに82mm径のフィルターを使用することができます。
対象レンズで一番小さい67mm径のレンズに装着した写真です。レンズに対してかなりリングが大きく見えます。
上は77mm径のレンズに取り付けた写真です。
Batisの曲線形のデザインには結構合っているように感じます。
最後は最も大きい82mm径のレンズに取り付けた例です。
82mm径のレンズに付けてもREVORINGの大きさは結構感じました。
まあ82mm径のレンズは、そのままフィルターを付けられるのでステップアップリングを付ける意味が無いのですけどね(笑)
ですが、通常のフィルターよりもREVORINGの方が着脱の手間が省けるので、複数のレンズで素早く使い回したい場面等では82mm径のレンズに使うこともあるかと思います。
ケラレの確認
出資時に一番気になっていたのが、超広角レンズでケラレるのかどうかということでした。
一応薄型に作っていて、広角レンズでも使用可能という記載をどこかで見かけてから出資したように記憶しています。
手持ちのBatis18mmで軽く試してみましたが、そもそも82mm径のフィルターを2枚しか持っていなかったので、あまり色々な組み合わせで試すことはできませんでした。
付けてみたフィルターがこちらです。
KANIの超薄枠タイプのCPLフィルターと"K&F CONCEPT"の結構分厚い可変式NDフィルターです。
Batis18 + REVORING + 上記のフィルターどちらか1枚だけの組み合わせでわは、ケラレは発生しませんでした。
ただ、下の様にフィルター2枚を重ねてみると非常に激しくケラレてしまって使い物にならなくなりました。
ちなみに可変NDの方はフィルター上部にネジが無いので、重ねる順番はこれしか無理です。
この組み合わせで壁を撮るとこんな状況です。
全く使えませんね。
実際の使い勝手等は今後試していきたいと思います。
終わりに
以上となります。
買って見た最初の印象としては、作りもしっかりしていて30$だったら全然良い買い物だったなと思いました。
問題は82mmのフィルターを全然持っていないことと、82mmのフィルターが非常に高額なことです(笑)
フィルターに関しては少しずつ買い揃えていきたいと思っていますが、結局フィルターを買い足す時にそのレンズに合った径のフィルターを買ってしまうかもしれません(特に広角レンズでは)。
今後使用してみてまた気づいたことがあれば、追記していきたいと思います。
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