2020年、緊急事態宣言が解除されてそんなに日が経っていない頃に、まだ人が疎らそうな夜の浅草寺でスナップ写真を撮ってきましたのでその時の写真をまとめていきます。
この日は私の大のお気に入りレンズ、SONY Eマウントの"SEL135F18GM"を無性に使いたかったので、スナップとしてはかなり画角が狭めで使える用途が限られるかもと思いましたが、敢えて135mm縛りで撮っていくことにしました。
撮影日は雨が降ったり止んだりの天気でしたので、水溜りのリフレクション等も意識しつついかに気になった所を切り取るか、それに主眼を置いて撮ったつもりです。
作例
使用カメラはSONYの"α7Ⅲ"です。写真は全てRAW現像しております。

到着して一番最初に撮った写真です。
まずは虹色の暖簾と水溜りや傘を差す通行人といった雨の様子を写そうと思いました。
通行人は少しブラして撮りたいなと思ってシャッタースピード遅めにしたのですが、あまり動きがでなかったですね。
ちなみに全て手持ちで撮影しているので、これくらいのシャッタースピードが手ブレしないギリギリかなと思いました。連写モードを使わず数枚シャッターを切ると、一部ブレていないのが撮れているという感じです。
傘も差しながらでしたので結構大変だったように記憶しております。

実際はそこそこ疎らに人が通ることもあったのですが、それでもこのご時世でしかなかなか撮れなさそうな「閑散」をテーマに通行人が途絶えた瞬間を撮りました。
静寂さ強調の為モノクロに現像しました。
"SEL135F18GM"撮った写真をモノクロにしてみると、物凄く階調豊かで驚くことがあります。

雨が滴る塔を対角線をイメージしながら切り取りました。
壁に寄りかかってブレないようにしながら1秒の遅いシャッタースピードで撮ったりもしたのですが、結局雨が粒上に写っている方が好みでした(笑)

この日は意外と三脚持ったカメラマンが結構いました。皆さんこの場所で大提灯と水溜りのリフレクションを撮っているようでした。
135mmではそんな絵を撮ることはできないので、足元だけを写して情景を匂わすように撮ってみました。
1/20秒でやっと歩行者の足が少しブレてくれましたね。
ピントは水溜りに合わせました。暗くても"SEL135F18GM"のピント速度・精度は頼りになり、ピント合わせで苦労する場面は少なかったです。

実際の人の多さはこんな感じでしたね。
街灯の光の筋に人が重なるタイミングを狙いました。コントラスト効いて狙い通りにはなったかなと思ってます。

どうしても半分くらい足元の写真になってしまいます(笑)
1枚目にも写したカラフルな暖簾が地面にジワーっと反射していて綺麗だったので撮りました。
これは現像時に明瞭度と彩度を他の写真より少し上げ気味にした気がします。

道中にその場にあまりそぐわないステッカーだらけの看板が有りました。
このレンズの盛大なボケを堪能すべく、被写体に寄り気味で撮りました。
撮影時にファインダー覗いてこのボケ量を見ている時は凄くテンションが上がります。

これは暗く寂しげな写真も多かったので、煌びやかな感じも出したく敢えてピントを手前にしてボケを大きくキラキラさせて撮った写真です。
それでもマスクをしている等の最低限の時世情報は残せたかなと思っています。

これ何気に気に入っている写真です。
大定番の雷門を望遠レンズでギチギチにフレーミングしてみようと思い立って撮ってみました。
パンパンに詰め込まれて「圧」を感じるような表現ができたかなと自分なりに思ってます。

最後の写真です。
水玉の軌跡が良いなと思って撮りました。これは模様と道路の濡れた質感等を強調する方がいいかなと思いましたのでモノクロにしました。
これも好きな1枚です。
終わりに
以上です。いかがでしたでしょうか。
やはり135mm1本で臨むと撮れるバリエーションが限られてしまい、見返してみるとどうしても似通った写真が多くなってしまいました。
掲載する写真をセレクトしてみると枚数が少なめになってしまいましたので、もっと色々なアイデアが浮かぶよう知見を広めたいですね。
ですがやはり好きなレンズで如何に撮ろうかなと考えながら撮影するのは凄く楽しかったです。
凄くワクワクしながら被写体を探していました(笑)
良い経験になったので、今後もちょくちょくレンズ縛りで撮影してみたいと思います。
※今回は全てこの組み合わせで撮りました。
※SEL135F18GMの作例、レビューはこちら。
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