【難関】審査制写真投稿サイト「1x」に挑戦してみました【SNS】

オオワシとダイビングの1x通過写真お知らせ・雑談
お知らせ・雑談

◆当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

昨年末から「1x」という審査制の写真投稿サイトに挑戦してみました。

審査が非常に厳しく、難易度が高いと評判のサイトですが、その代わり審査を通過してサイトに掲載された写真は非常にクオリティの高い物ばかりが並んでいると思います。

写真を投稿するのは有料で、ハードルが高そうだなあと思っていましたが、自分の写真が掲載される可能性はあるのかなと興味が湧き、更にキャンペーンで月額料金が半額になっていたので挑戦してみることにしました。

審査が通らず心が折れて投稿を続けない可能性もあったので、とりあえず写真が5枚審査を通過したらブログにも書こうと思っていて、ようやく5枚目が通過したっぽいので、挑戦してみてわかったこと、感じたことを述べていこうかと思います。

2021/4/8追記

どうやら2021年の4月に1xのサイトが大きくリニューアルされたみたいで、審査と公開の流れも変わるみたいです。

なので今回紹介する内容は、現状の1xとは異なっている可能性がありますのでご了承ください。

2021/9/2追記

後述している"Classic 1X"(旧サイト)が2021年9月1日に廃止され、新バージョンと完全に統合されたようです。

2023/9追記

暫く新たに投稿しないという日が続いてしまっていたので、一旦サブスクを解約してしまいました。

スポンサーリンク

1xについて

公式サイトは全て英語なので、翻訳サイトを介してサイトのFAQを見てみますと、1xはプロのキュレーターチームによって審査されているようで、審査に非常に自信を持っているように感じます。

実際に審査を通過すると、こんなメールが届きます。

1xの審査でpublished となった時に来るメール

メールの本文をざっくり訳す(ほぼDeepL翻訳のままです)と、

「あなたの写真が公開されました!これは1xにアップロードする写真家全体の1%未満しか掲載されていないことを考えると、並外れた快挙です。下に添付した画像を使って、この素晴らしいニュースをあなたのソーシャルメディアで共有してください。」

こんな内容みたいです。「凄い事だからSNSで共有しなよ」って言い切るのですから凄いですよね。

ここまで言われるから自分もブログに書いてみたわけです(笑)

まあ実際には、一日に数枚~十数枚程度は公開されているっぽいですし、凄い方は今までに数十枚、数百枚と公開されているみたいなので、一枚審査通過したからといって大騒ぎすることではないのだろうなと思っています。

それでも、自分の写真のクオリティが最低限保証されたと感じることができて自信にもなりますので、一種の物差しとして非常に良いサイトなのではと思っています。

1xの特徴

主な特徴はこんな感じです。

  • キュレーターの審査の前に、会員の投票がある
  • 写真投稿は有料(月額制)、投票や閲覧は無料登録可能
  • 投稿(審査申請)は1週間に20枚まで可能
  • 写真は最低で長辺1,000ピクセル、できれば1,500ピクセル以上を推奨とのこと
  • 審査で落ちた写真も、再現像等して再投稿すれば通過する可能性有り
  • 投稿した写真は、1xの販売サイトを通じてプリント販売することができる
  • 販売用写真は最低600万画素以上を求められると推測

有料会員の値段ですが、通常は1ヶ月10ドル程度だと思います。しかし、私が始めた時は3ヵ月で14.98ドルという特別プラン(確かコロナ禍によるステイホームキャンペーンみたいな感じだったので、まだ継続しているかもしれません)があり、以後その値段で継続更新となっています。

このキャンペーンのおかげで、まあ一ヶ月500円くらいなら試しに挑戦してみてもいいかなと思い、始めることになりました。

審査の流れ

写真をアップロードし、タイトルや説明を記入後(全て英語です)に各写真のエディット画面から"Send to curation"というボタンを押すと、投票が始まります。

1xはサイトがリニューアルされたのか、"1x"で検索すると出てくるページ(URL:https://gamma.1x.com/)と、そのページのメニューから"Classic 1x"という所を選択すると行けるページ(https://gallery.1x.com/)の2種類のトップページがあります。

前者の方から審査を申請しようとすると、なぜか一枚でも自分が審査中の写真があると"Send to Curation"というボタンが消えてしまい、審査が終わるまで次の写真の申請ができません。
審査は最低でも1日以上かかりますので、これだと一週間に20枚申請することはできません。

これが、後者のページの写真エディット画面からだと上記のようなことがなく、複数枚続けて審査申請をすることができます。

複数枚同時に申請したい方は参考にしてみてください。

2021/4/8追記

どうやら2021年の4月に1xのサイトが大きくリニューアルされたみたいです。

通知の内容を見てみると、前述していたリニューアル版のサイトは、約2年間かけて開発し続けていたみたいです。それがようやく完成したということなのでしょうか。

そして、審査と公開の流れも変わるみたいです。なので本記事で紹介する流れは今後役に立たないかもしれません。

2021/9/2追記

"Classic 1X"(旧サイト)が2021年9月1日に廃止され、新バージョンと完全に統合されたようです。

これで一度に複数枚審査に出すことはできなくなったかもしれませんね。

会員による投票

審査はまず会員の投票から始まります。これは無料で会員登録さえしていれば誰でも参加できるものだと思います。

トップページのメニューから"Curation"(またはCURATE)を押すと投票に参加することができます。

ランダムに審査申請中の写真が表示され、それに対して〇か×か(公開に値するかどうか)を投票していきます。
また、数枚に一度コメントが記載できたり、良い点と課題点はどこかという選択肢(構図や光、オリジナリティ等)が出てきたりもします。

これらのコメントや良い点、課題点は写真投稿者にフィードバックされます(リニューアル後の方のページの各写真エディット画面で見れます)。

「自分ならこうするよ」という適切なアドバイスもあれば、「平凡」「何も見どころが無い」といった辛辣なコメントも平気で書かれることがあります(笑)
※個人的にはフランス語のコメントに辛辣な言い方が多かったような気がします(笑)

為になるコメントもありますが、あまり悪いコメントは気にしすぎない方が吉だと思います。上記の様に、誰でも投票できるシステムですので、どんな人が書いてるかわかりませんからね。良い点、課題点についても、選択割合に応じて円グラフで表示されるのですが、良い点と課題点どちらも同じ選択肢で割れているということも良くあります。個人の見解は様々だということがよくわかります。

そして〇か×かの割合は、ちょっとややこしいのですが、リニューアル後のページでは相対評価、クラシック版のページでは絶対評価でパーセンテージが表示されていると思います。

具体的には、リニューアル後のページでは"More popular than other photos""More popular than other (選択したジャンル) photos"という二種類のパーセンテージが表示されます。

対してクラシック版では"Popularity"という項目のみのパーセンテージが表示されます。こちらも単純な投票数の割合では無く、投票者のランク等によっても変動割合が異なっている等、結構複雑っぽいです。あまり詳しくはわかっていません。

とりあえず個人的には"Popularity"の方が今まで自分が投稿してきた写真とも比較しやすくてわかりやすいと感じています。

キュレーターによる審査は、この会員投票のスコアも考慮すると記載されています。

ただし、スコアが低くても通過する時もあるし、その逆もあり得るというような記載も見受けられました。

実際、私の"Published"となった写真の中には、Popularityが42%と恐らくかなり低い水準だと思われる写真も含まれています。

この投票数が60票に達すると、公式キュレーターによる審査に移行するみたいです。

公式キュレーターによる審査

キュレーターによる審査中は特にすることも、何か見れることもありません。ただ待つのみです。

審査申請をしてから、Publishedのメールが届くまで大体5日から一週間程度かかる印象です。

ちなみにキュレーターによる審査中も並行して投票対象になっているのか、結果が出るまでの間も"Popularity"等の数字は変化し続けます。

いまいち仕組みがよくわかりません。

審査に落ちた場合

特に通知等は無く、写真のステータスを見ると"Rejected"となっています。

駄目な時は結果が出るのが早い時が多く、審査申請から1日程度で"Rejected"となります。

2、3日くらい結果が出ないときもありますが、それでも駄目な場合もありました。

その写真の何を改善すべきか等を知りたい場合には、更に批評をしてもらうこともできるみたいですが、私はその機能を使ったことがないので詳細はわかりません。

審査に通過した場合

1xの審査でpublished となった時に来るメール

先ほどと同じ画像ですが、1xからPublishedの通知メールが届き、1xのギャラリーに自分の写真が掲載されています。

掲載された写真は、私の場合は大体750~820くらいのビュー数となっています。

掲載された中でも人気の写真は更に長時間目に付きやすくなり、ビュー数がもっと伸びるのではないかと思います。

コメントやお気に入りも結構されます。

そして私の経験上、正式にPublishedとなる前に審査通過しそうだなとわかるタイミングがなんとなくわかってきました。

それは、クラシック版の"Manage photos"⇒"Statistics"内の"Acceptance ratio"という項目の数値の変動です。

"Acceptance ratio"は自分の写真の審査通過率です。今までPublishedとなった写真は全てステータスがまだ審査中となっていても、審査申請後2日~3日で先にこの数値が上昇していました。

そしてそこから数日後にメールが来て正式にPublishedとなっています。今の所全て同じパターンです。

冒頭で5枚目が通過したっぽいと述べたのは、この"Acceptance ratio"が上昇したからです。なので実はまだ5枚目は確定していない状態です(笑)

写真販売について

最後に写真販売について。

投稿時にプリントを売却するか、しないかの選択肢がありますし、投稿後もチェックを入れ外しするだけで変更できます。

送料無料で世界中にプリント販売されるようで、売り上げの50%をこちらが貰えるみたいです。
ただし、支払最低額は50ドルに達するまでとのことで、報酬を受け取るにはペイパルアカウントが必要です。

写真は私の経験上、アップロードした写真が600万画素未満だと、ステータスに解像度不足と表示されます。

審査後に、プリント販売用の高解像度ファイルを後からアップロードすることもできるようです。

私の写真は残念ながら今のところ一枚も売れていません。

通過した写真

長々と1xについて説明してきましたが、実際に審査を通過した写真と、同じ写真でも駄目だったパターン等を紹介したいと思います。

1枚目

1xでpublishedになったシカの写真

一枚目がこちら。目も開けられないくらいの暴風雪の中、雄のエゾシカの群れを撮った時の一枚です。

撮影時の苦労が報われました(笑)

1xを始めてからは、改めて今までの写真一枚一枚と時間をかけて向き合うようになった気がします。

この写真も元のRAWデータでは薄暗い天候下だったので結構青っぽく色が被っていたのですが、フォトショップでのトーンカーブを使った色被りの除去をネットで調べて使って見たところ、雪が白く、背景の質感も浮き出てくるようになりました。

2枚目

2枚目がこちら。

1xでpublishedになったオオワシの写真

元々は下のような横構図の写真でした。下の写真で一度審査に落ちています。

1xでpublishedになったオオワシの写真のトリミング前

私自身は、気に入っている写真を理想としてはA2以上の大きさで印刷して眺めたくなる=それが完成形と思っているタイプなので、割と主役となる被写体は小さめに配置して大きく空間を設けた構図が好きなのですが、1xでは余り好まれないように感じています。

空間を設ける場合には、ただ空があるだけとかでは駄目で、空けた場所にもちゃんと副題等が配置してあり、空間がある意味が明確でないと構図としては評価されづらいのかなと思うようになりました。

また、この写真の場合は右上に薄っすらと写っている暗い雲も、気が散ってしまう不要な要素かなとも思いました。
細かい部分でも、自分で見返して気になった部分というのは、やはり相手も気づく点であり、そこを妥協してしまうと1xの審査では通用しないのかなと思っています。

ということで、この暗い雲の部分を除く+被写体が縦方向に動いているということを勘案して、シンプルに縦構図にトリミングして再投稿したところ、Publishedとなりました。

3枚目

1xでpublishedになったダイビングの写真

これも元々横構図だった写真を縦にトリミングした写真です。

バラクーダに光が当たったタイミングと、ダイバーの配置バランスが何か心地よくて気に入っていた写真なので、Publishedとなって嬉しかった一枚です。
また、ダイビング写真でも評価されたということも嬉しかったですね。

水中写真は色被り必至なので、これもフォトショップでの色被り除去が個人的には必須だと思いました。

4枚目

1xでpublishedになったオオワシの写真

今回紹介する最後の一枚がこちらです。オオワシのフワッとした動きが出ている感じがして気に入っております。

これも元は横構図の写真でしたね。そして最初から縦構図で投稿していますが、一度審査に落ちています。

1xでpublishedになったオオワシの別トリミング

審査に通らなかった写真がこれです。投稿しながら、自分でも一番上の流氷は無い方がいいかなと思っていました。

私は元データが3:2の比率の写真を、その比率のまま2:3の縦構図にトリミングすることには元々あまり抵抗が無かったのですが、比率も変えてトリミングすることには若干抵抗があったんですね。プリントすることも考えてあまり比率をバラバラにしたくなかったからというのも理由の一つです。

この写真の場合は、確かこの状態で600万画素ギリギリしかないという事情もあり、この比率のまま更にトリミングすることも難しくて、最終的に4:5の比率にして最終形になりました。

※ちなみに2枚目に通過した写真も4:5の比率です。2:3ではオオワシが収まりきりませんでした。

1xを始めてみた感想

率直に1xを始めてよかったなと思っています。

自分の写真としっかりと向き合うようになり、構図も細かいところまで気にして、RAW現像も妥協せずに何度もトライするよう自分の行動が変わったことが一番の収穫かなと思います。また、現状は試行錯誤している時間も楽しいです。

色々と現像しすぎて迷いが生じてしまった場合でも、第三者の評価を参考に、最終的な着地点の目安になってくれるという利点もあるかなと思います。

また、これらの経験は写真撮影時にも反映されて、より精度が高く、完成形を意識してより効率良く撮れるようになるのではないかと期待しています。

そして、何より自信になります。

今回紹介したダイビング以外の写真は、実は下記の電子出版している写真集にも採用している写真です。

写真集に使っている写真のクオリティが一定水準以上はあるのだなと思え、胸を張って人に紹介できるかなと思えるようになりました。

ということで、よろしければ下記リンクからご覧ください(笑)

今後は風景写真でも審査を通過することと、更に10枚の審査通過を目指して継続していこうと思っています。

最後に私の1xのギャラリーページリンクを貼って終わりにしたいと思います。

1x.com • In Pursuit of the Sublime
Browse 200,000 curated photos from photographers all over the world

※撮影に使ったカメラは、全てSONYのα7Ⅲです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました