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いよいよ今回の旅行のメインイベントである、オオワシとオジロワシを撮る為の流氷クルーズです。
午前中は天候に恵まれ、無事出航できました。
※前回記事はこちら。
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出航までの流れ
今回予約したのはクルーズツアーの2便(9:00発)でしたので、宿で朝食を取った後に8:30に羅臼港に着くよう向かいます。
宿を出る前に許可を取り、給茶機から水筒に暖かいコーヒーを入れさせてもらいました。船には飲み物が無いので何かしら用意していくことをお勧めします。
港内では、Googleマップで「羅臼観光船乗り場」と表記されている場所を目指してください。そこに車も停められます。
※港集合としか言われていなかったので、この日は勝手がわからず遠い場所に車を停めてここまで歩くことになってしまいました。
船の目の前に車が停まっていてスタッフの方がいると思いますので、予約者名を伝えて支払、乗船となります。
ここで想定外の出来事が!
なんと私の予約は、撮影コース(所要時間2時間30分)ではなく観光コース(所要時間1時間)になっていました(笑)
大誤算です・・・。
初めての超望遠レンズ、船上での撮影、猛禽類撮影と、初めてづくしだった状況に、撮影時間の短縮という不安要素まで追加されてしまいました。
出航
想定外の事態はありましたが、とりあえず流氷地帯に向けて出航です。幸い天気には恵まれました。
出航して一枚目、羅臼岳と街並みを撮った写真です。EXIFを見ると8:46に撮ったようなので、予定より早く出航したようです。
国後島でしょうか、遠くに見えています。海面は薄い氷で覆われていて非常に綺麗でした。
ワシの撮影を見据えて、シャッタスピードを1/2000秒にした状態でISO感度がどれくらいにすべきかを見ながら撮っていたかと記憶しています。
手前の海面を写しました。広角レンズでも撮ってみたい景色です。
振り返って羅臼岳を背景としたオオセグロカモメです。こんな感じで景色とワシをセットで写したいなとイメージしながら流氷地帯に着くまでカモメで練習していました。
カモメは港からかなりの数が船について飛んできています。魚が貰えることがわかっているんですね。
この写真だけがSONYの高級コンパクトデジカメ"RX100M5A"で撮った写真です。
沢山のカモメがついてきていることがわかるかと思います。
広角レンズならではの伸びやかさが感じられて何気にお気に入りの写真です。
流氷地帯に向かう途中でも、クルーズ船のスタッフの方が海へ魚を投げていて、それをカモメが奪い合います。
相手を踏みつけながら奪おうとする様子が撮れました。食べる瞬間はカモメも獰猛に見えますね。
魚を獲れても凄い数のカモメに包囲されています(笑) 逃げ場が無さそう・・・。
こんな感じで流氷地帯に着くまでも楽しめました。
流氷地帯が見えてきました。美しい光景です。恐らく写真に写っている船が撮影コースの船なのだと思います。
到着して早速オジロワシが飛んできてくれました。魚を獲ろうと海面に脚を降ろす瞬間です。
焦点距離400mmでノートリミングでこれくらいの写りでした。
無事魚を獲りました。
撮影中は撮影結果を確認する余裕がなかったので、とにかくフレーミングに集中してピントが合ったら連写をしていました。
ワシ達は警戒心が強くカモメの様に簡単に近くには来ません。時間が経つにつれて少しずつ近い距離でも魚を獲りに来るような印象でした。
念願のオオワシです!いきなり魚を捕らえる場面を見せてくれました。
着氷しようとする飛翔姿勢が優雅で早々に気に入った写真を撮ることができました。
そのまま着地した写真です。カッコいい。
また流氷の隙間のエメラルドグリーンの色合いも凄く綺麗な光景だなと思いました。
ちなみに長編6000ピクセルを2300ピクセルまでトリミングしています。
着氷後、間髪入れずに他のワシ達が魚を奪いにやってきました。
いきなり今回の旅行で最大の目的「激しく争うワシ達」の写真を撮るチャンスの予感です。
この時点で、"UHS-1"という書き込み速度の遅いSDカードを使っていることを後悔しました(笑)
決定的瞬間を逃さないよう、考え無しに連写し続けることはしないように気をつけました。
最初に獲ったオオワシは魚を奪われ、また更にそれを奪いにオジロワシがやってきます。
オオワシが返り討ちにします。
ひとつひとつの仕草や表情がカッコいいです。
更にオオワシが威嚇し、オジロワシは飛んで逃げようとします。オオワシの顔が怖すぎます。
オジロワシは逃げようとしたのですが、オオワシの翼にひっかかって飛べませんでした(笑)
そしてオオワシはカメラ目線でどや顔(笑)
ユニークな仕草もたまりません。
続いてオジロワシのカッコいい場面を。上はノートリミングです。
トリミングすると迫力満点の表情が垣間見えます。
飛び立つ姿はやはり良いですね。
オオワシのお零れをカラスが食べていました。ノートリミングです。
至る方向で、色々な行動・表情を見せてくれるので、同じ船に乗っていても人と写真が似通ってしまうということが予想以上に少なさそうだなと思いました。
それが全然飽きず、また来たいと思わせてくれる魅力なのかなと感じました。
これが最も近距離かつ鮮明に魚を獲る場面を捉えることができた写真です。
トリミングしていますが、トリミングしていない状態でオオワシの翼が長編の2/3くらいを占めくらいの大きさでした。
更にトリミングした一連の別カットがこちらです。
これで長編ほぼ4000ピクセル残っています。1000万画素は残っているので印刷も十分できるのではないかなと思います。
オオワシの争っているシーンと魚を掴んでいるシーンが撮れたので、とりあえず最低限の目標は達成できたなと思えました。
後で写真を見返してホッとしました。
カモメも負けじと魚を捕らえます。飲み込めるのかな(笑)
小さな氷に三羽も留まろうとしています。
この後の一番左のオオワシの表情がツボりました。
「なんだコイツ」とでも言いそうな表情がたまりません。本当にいつまで撮っていても飽き無さそうです。
雪山とオオワシ。こちらも当初目標としていたシチュエーションの一つですね。
最高ではないですが、まあ及第点かなと思っています。
トリミングはしておらず、こんな感じで風景とワシを絡めるなら400mmぐらいまでが最長かなと思いました。
近距離で撮れた時は全身を大写しすることもできますし、クルーズ船においては400mmは汎用性の高い焦点距離かなと思いました。
ワシの顔のアップ等、パーツに寄って撮りたい場合には更に長い焦点距離が必要だと思います。
オオワシがカラスを子分として従えているかの様に見えました。
それぞれのワシの目線を辿ると三角形になるのが面白くて撮りました。
この辺からワシ達の活動が若干落ち着いてきたので、F値を上げて風景等にもよりピントが合うようにしていったのだと思います。
どこまでも続いていくような流氷の光景が本当に綺麗でした。
翌日痛感しましたが、天候次第でこの流氷達は一日で流されて景色がガラッと変わってしまいます。
二度と同じ光景は見られない貴重な景色だったのだなと後になって思いました。
カモメは船の目の前でも気にせず魚を奪い合っています。カモメは最後までずっと活発でした。
羽を綺麗に伸ばしているオジロワシです。太陽も大分昇り、撮影の設定もかなり楽になっています。
流氷がレフ版代わりになってくれて容易に明るさを確保できます。
オオワシの正面顔です。
写真左の様に、非常に巨大な氷塊がありました。ワシは高い所に留まろうとするので、人気のスポットでした。
巨大な氷と飛び立つオジロワシの姿、更に奥に薄っすら見える雪山と見応えあって気に入っております。
ここが今回の旅行で最もオジロワシに接近できた場面だったかと思います。
トリミング無しです。飛び立とうと踏み込んだ瞬間。
オジロワシの鋭い爪が良く見えました。
この写真よく見てみると、オジロワシの奥の翼に自身の頭のシルエットが写っていますね。
お気に入り度が増しました(笑)
オジロワシの大きな背中です。
右のオジロワシの頭部が外ハネになっていて洒落ています。
オオワシの横顔。横顔は精悍です。
クルーズ後半は先ほどの巨大な氷塊を中心にゆっくり周っていました。
再び氷塊からオジロワシが飛び立ちました。
この方角だと海面がキラキラ反射して非常に綺麗でした。ですが同時に目の日焼けも凄かったです。
次回行く時は、日焼けにも効果のある目薬等を持っていくつもりです。
オオワシの後ろ姿です。
あっという間に一時間が経ち、港に戻る時間になってしまいました。
流氷地帯を後にします。カモメ達はまた船についてきて一緒に港に戻ります。
左下の撮影コースの船はまだ暫く残るのでしょう。まだまだ撮っていたかった(泣)
ということで一回目の流氷クルーズツアーの様子は以上となります。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
幸運にも、一番撮りたかったワシ達の争う様子が早々に撮れ、その他の撮りたかったシチュエーションも概ね撮れたので、予定の半分以下の撮影時間しかありませんでしたが、大満足な結果となりました。
最新のデジカメであれば、フラッグシップ機でなくても十分撮影が可能だということがわかってホッとしました。
後は、「朝焼けとワシ」というもう一つの目標を撮るべく、明日の早朝便に懸けたいと思います。
早朝便は撮影コースしかないはずなので、今日のような手違いはまず起こらないはずです(笑)
そして、本来はこの日の15時以降に暴風雪の恐れがあると前日の天気予報で確認していたので、午前一杯かかる予定だったクルーズツアーの後は大人しく宿近辺にいようかと思っていたのですが、折角早くクルーズツアーが終わったので、急遽撮影ポイントを調べて野付半島に行ってみることにしました。
ということで次回は「野付半島」での写真をご紹介します。
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※今回の撮影機材はこちら。
コメント
はじめまして、この冬に羅臼に行く計画をしており、記事を拝見しました。計画段階から書かれており、大変参考になります。ありがとうございます。
さて、質問をしたいのですがよろしいでしょうか。冬の北海道の撮影は初めてでして、結露対策を気にしています。
記載のありましたKaniの防寒カバーを購入しようかと思いましたが、購入サイトをみてもサイズ感がざっくりしていて、今ひとつわかりません。
そこで、ご使用されたカバーのサイズ(L,M,S)を教えていただけますでしょうか。私もソニーのカメラを使用してますので参考にさせていただきます。
突然のメールで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
Penpen様
コメントありがとうございます。
撮影記の②準備編の方のコメントへ返信しましたので、そちらご覧いただければと思います。