前回、前々回と長々旅行計画や防寒対策装備について説明してきまして、ようやく撮影記に突入です。
※前回記事はこちら。
当初は1日目、2日目とページ分けをしようと思っていましたが、写真を見返すとかなりの枚数がありましたので、下記の形でもう少し細分化しようと思います。
撮影は2泊3日で行き、初日は移動だけでほぼ終わっておりますので、今回は2日目の日の出のシーンがメインとなります。
撮影の流れや、撮れる写真のイメージの参考になれば幸いです。
※各ページへのリンクまとめはこちら。
初日(移動の流れ)
軽く所要時間等についてだけ触れておこうと思います。
飛行機(羽田空港から中標津空港へ)
北海道へは飛行機を使い、羽田空港から羅臼町に最も近い空港である中標津空港へ行きました。
注意事項としては、私が行った時は羽田ー中標津便は1日1便しかありませんでした。
計画の際は早めに予約されると良いかと思います。
具体的には12:15羽田発ー13:55中標津着で、1時間40分で到着します。
とにかく、悪天候で発着できないということだけ起きないように祈ってました。天候に恵まれて良かったです。
レンタカーで移動
空港からはレンタカーで移動します。
飛行機の時間を見て、14:30からのレンタルで予約したかと思います。
ちょっとうろ覚えで恐縮ですが、手荷物を受け取って出たところに各レンタカー会社がまとまった受付カウンターがあったかと思います。
そこで自分が予約した会社(私は日産レンタカーでした)の担当者に話しかけ、レンタカーの受け取り、手続き場所への送迎車を手配してもらいました。
車をレンタルしてからは、ほぼ寄り道せずに宿へ向かうことにしました。
寄り道しなかったのは、ナビでは到着予測が17時~18時くらいになっていて焦ったからだと記憶しています。
おそらく、雪道で非常に低速走行することを想定した予測時刻になっているのではないかと思います。
実際は天気も良く、道路も広くて走行しやすかったのでナビの予想よりかなり早く着くことになり、16:30には宿に着きました(到着してから撮った写真のEXIFで時刻確認しました)。
移動の途中、翌日の流氷クルーズを予約している「ゴジラ岩観光」さんから携帯に連絡があり、翌朝8時30分に羅臼港に集合という連絡を受けました。
なので、翌日は日の出前に宿周辺を徒歩で散策しながら写真を撮り、その後宿で朝食を取った後に羅臼港に行こうと決めました。
テレビで翌日の天気予報を確認しつつ、明日の準備をして早めに就寝することにしました。
宿の部屋の窓から、夜に降る雪を流星群のようなイメージで撮影だけして初日は終わりました。
2日目(早朝)
写真のEXIFデータを見る限り、恐らく6時過ぎが日の出ということで、6時前から撮影を開始したのだと思います。
場所は宿から徒歩数分圏内のみです。日が出る前はまず小さな川の方に行ってみました(前日にマップで川があることのみ確認していました)。
朝は雪は止んでいましたが、濃い霧に包まれていました。宿を出た瞬間は日の出は期待できないかなというほどでした。
ただ、普段あまり撮れない雪景色がどこにでもあるので、それだけでテンションが上がります(笑)
この川にもカラスとカモメは数羽いて何枚か撮りましたが、あまり気に入った写真は撮れませんでした。
河口の方を見ると、より多くの鳥がいることがわかりましたので、早々に海の方へ向かいました。
羅臼、特に宿の方に来て驚いたのがカラスの多さです。
カラスも冬仕様のモフモフで可愛く見えます。
まだかなり薄暗く、シャッタスピードは結構無理していますね。少しでも雑に撮ると手ブレしてしまうくらいだと思います。
上のカラスの写真が河口の橋の上で撮ったもので、これがそこから海を見た時の光景です。
なので設定そのままに撮ったのだと思います。
この時の撮影の目的は、日の出を入れた景色を撮ることと、この後の流氷クルーズに向けて飛んでいる鳥を撮る為の練習をすることです。
今回使用のレンズはレンタルしていて、超望遠レンズを使うのは自身初ですので、飛んでいるカラスやカモメを片っ端から撮って練習しました。
数分経過すると、空が一気に色づいてきました。
濃霧のおかげで柔らかい光が広がって、設定が非常に楽になりました。
刻一刻と色が変わる様が、撮っていて物凄く楽しかったです。
時系列は若干前後してしまいますが、先に同じ場所で色が変わっていく様子をお見せしたいと思います。
先ほどの写真を撮ったのが6時17分で、こちらが6時19分でした。
たった2分の差でもオレンジの色味が強くなってきています。
最初は濃霧で不安でしたが、この頃には逆に天気に恵まれたなと思っていました。
そして黄金色の非常に美しい色合いになってくれました。また、霧も段々と晴れてきました。
これは6時25分に撮影したものです。
鳥が活発に飛んでいたので、太陽とのバランスが良くなりそうなタイミングでシャッターを切り続けました。
後の流氷クルーズでのデータ残量等を考えて、連写は使っておらず1枚1枚シャッターボタンを押していました。
これは今までの太陽が昇ってくる写真とは逆の方角を向いて、知床半島の先端の方に見える「知床連山」を撮った写真です。
こちらも霧の晴れ間から朝日が差し込み色づいてきて、非常に美しい景色でした。
これは6時17分撮影なので、朝日の1枚目の写真と同時刻に撮っています。色合いも同じような感じですね。
これも同じく6時17分に撮影していました。ちょうど撮影地点の目の前にある「天狗岩」という大きな岩です。
カモメが降り立った瞬間を撮りました。
この岩を見て右方向が太陽が昇ってくる方角で、左方向が知床連山の光景になっています。
どの方角を見ても絶景だったので、とにかく慌ただしく撮影したのを覚えています(笑)
飛んでいる鳥の中で綺麗に写っていたかなと思う写真です。
この時はシャッタスピードが遅すぎて失敗写真を量産していた気がします。
「綺麗な空の色とオオワシ」というのが今回の旅行で撮りたい写真の1つだったので、3日目の早朝便でこんな写真が撮れたらなと思え、良い練習になりました。
朝焼けも落ち着いてきたので、身近なものにフォーカスしていきました。
この写真、何気に凄く気に入っている写真です。
鳥達の足跡や嘴の跡等、生活した痕跡が朝日に照らされて浮かび上がってくる感じが好きです。
こちらも生活の様子がわかる、カラスの水浴びです。
カラスの写真ばかりですが、超望遠レンズが新鮮だった私には非常に楽しかったです。
スナップ的な写真も撮りながら、雪景色を満喫しました。朝日の色が綺麗で何撮っても面白かったです。
日差しが昇ってきたので、大分シャッタスピードを速く設定することができるようになりました。
元々下調べをしていた中で、オオワシやオジロワシの飛翔シーンは基本を1/2000秒で撮ろうと思っていたので、大分この後の本番でのイメージが掴めてきました。
同時に、日の出前の撮影の感じから、翌日の早朝便ではどのような設定で撮ろうか(シャッタスピードを遅くするかISOを上げるか)悩むことにもなりました。
おそらく今回の旅行で最も被写体に近寄れた写真です。
カラスも真っ黒ではなく構造色が見えると非常に綺麗ですよね。
歩いているカモメの姿が可愛らしくて撮った写真です。
写真集の方では、こちらを向いて首をかしげている写真を採用しました。
カラスが羽を広げて雪原を舞う情景が気に入っている一枚です。
この写真は結構トリミングしています。
カメラ目線と何かをまき散らしているカラスです(笑)
宿周辺では一羽もオオワシとオジロワシを見ることがありませんでした。
羅臼港に向けて車を走らせてトンネルをくぐると急にワシが見られるようになるので不思議です。
最後の写真です。これも朝日が綺麗で印象的だった一枚です。
撮影時刻を見ると6時48分でした。
確か7時30分から朝食でしたのでこれで一旦撤収です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
この時は本当にオオワシがいるのかまだ不安で、とりあえず目に付いたものを片っ端から撮っていました(笑)
ですが、身近な被写体でも気に入った写真が多く、非常に有意義な一時間だったと思っています。
次はいよいよメインのオオワシとオジロワシを撮りに行きます。
※続きはこちら。
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※今回使用した撮影機材はこちらです。
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