宣言通りSONYの最新GMレンズ"SEL100M28GM (FE 100mm F2.8 Macro GM OSS)"を予約して発売日に入手しました!
上の体験レポも予約期間中は全然だったのですが、発売日以後に一気に閲覧数が増えており、注目されているレンズなんだなと感じます。
個人的には価格と使い勝手の良さから、発売日入手が困難になるくらい人気が出るレンズなのではと思っていたのですが、全然そんなことは無く、今も即日入手可能でしたね(笑)
取り急ぎ数回使用した際の作例と感想を述べていきたいと思います。
ちょろっと開封、外観について
発売日入手なので軽く開封と外観の様子から。

外箱を開けるとGMレンズ定番の専用ポーチに収納されていました。

手持ちのレンズと並べて大きさを比較してみます。

長さはSEL1224GMより長いですね。
重さは約646gとのことなのであまり気になりませんが、長さについては小型の鞄だと収納できない場面がありそうです。
レンズフードは自分が好きな丸形だったのですが、よく見てみると…

SEL50F14GMのレンズフードと全く同じ物でした。
このレンズフードから内側の植毛処理がされなくなっていて、若干チープな感じがしてあまり気に入っていないんですよねえ…。
これより前に発売されたGMレンズ群のフードの方が個人的には好みです。
作例
ということで早速撮影した写真を紹介していきたいと思います。
屋内撮影(手持ち)
最初の被写体はベランダを歩いていたカメムシでした。
気合を入れてミニ三脚とNiSiのマクロスライダーを使用していたのですが、結局動くカメムシに微調整が間に合わず、三脚を付けたままほぼ手持ち状態で撮影していました(なんなら途中から三脚外していたかも)(笑)
ちなみにマクロスライダーはこんなやつです。
正真正銘、このレンズ1枚目のデータがこちら(取り込み前に削除したデータはあったかもしれませんが)。

これはトリミングも全くしていません。
現像も露光量を+0.15にしただけで他は全く弄っていませんが、発色も良いしコントラストも高く、最近使っていた中華メーカーのAstrHoriのマクロレンズとは圧倒的に描写力の差があるなと一発で実感できました。
マクロレンズは比較的低価格なものを使ってきていたので、シンプルにこのレンズ写りいいなと思うことが多かったです。
ちなみに1.4倍テレコン(SEL14TC)を付けているので、F値開放で4になります。なので1段絞って撮影したということになります。
マクロ域での開放は被写界深度が浅すぎるので、開放での作例は後半の屋外撮影の項で、基本遠距離での撮影結果を紹介しています。
ということでもう1段絞って顔を正面から捉えてみます。

F8値で撮影し、胸部にかけてピントが合った写真が撮れました。
これはトリミングもしています。
絞ったので、シャッタースピードも1/50秒と更に攻めてみたのですが、前述の通り半手持ちの状態でもこれくらいのトリミング幅であればなんとか許容範囲で撮ることができたかなという感じです。
ただし、ピクセル等倍で見ると若干ブレている感じでした。
また、何枚も撮影して更にブレた失敗写真も量産していますので、このシャッタースピードだと撮れ高は良くないです。
そもそも動く被写体なんで、このシャッタースピード自体が無謀なんですけどね(笑)
被写体の動きが収まるタイミングで、こちらも極力静かにシャッターを切れば、たまに(3〜5回に1回くらい)上手く撮れるよって感じです。
続いて、最短撮影距離付近で撮影をし、更にトリミングした例です。

複眼も単眼も、そして外骨格のツブツブ感や細かな皴までも、現像で強調をしなくてもしっかりと写してくれている印象です。
今まで使っていたマクロレンズだと、コントラストやシャープ、明瞭度、テクスチャといったパラメーターのいずれかを+方向に調整することが多かったように記憶しているのですが、この写真の現像パラメーターを見返したところ、むしろコントラストや明瞭度をほんの僅かに-に振っていました。(代わりにかすみの除去を僅かに+にしていましたが)
続いてベランダから室内へ戻り、愛犬達とまったり過ごしながら隙あらば撮影、という感じで撮ってみました。
ここからは三脚もスライダーも外して完全に手持ちでの撮影です。

いきなり最短撮影距離付近での撮影例です。トリミングはしていません。
これもピクセル等倍で見たら、ほんの僅かにだけブレているなという感じがあるのですが、今がチャンスだ!というタイミングでAFも使ってサッと手軽に撮影できるのが本当に魅力的ですよね。
マクロ域でのAFも、時々ピントを合わせる箇所を見失ってしまうと、画面全体がボケてウィーンと前後にピントが動いて2秒ほどロスしてしまう時は結構ありますが、見失うことさえなければ通常の撮影時とほぼ同じくらいのAF速度感で全然ストレス無く撮影できます。
とは言え、上の写真のシチュエーションは近くでぼーっとしていたところに声をかけて気を引きつつ撮影しただけなので、愛犬がジッとさえしてくれていたらMFでも撮れた場面だったと思います。
それよりも、次の写真こそがこのレンズじゃないと撮れなかっただろうなと強く思えた一枚です。

これ、写っている手は自分の左手です。
つまり片手で撮影したということです。
左手が塞がっているので片手でAFで鼻にピントを合わせつつ、僅かでも目線や表情の雰囲気も写したかったのでF8まで絞り、屋内で暗いながらも、少しでもISO感度を下げたいのでシャッタースピードも1/40秒まで遅くしたけれど、強力な手ブレ補正によって片手撮影でもブレずに撮れた。
これらが全てできたということで、このレンズの強みがギュッと詰まった一枚だったなと思っています。新たな撮影の仕方が増えたということは最高なことです。
続いての一枚。

散歩から帰ってきてすぐに撮ったもので、肉球の乾燥具合なんかもしっかりと描写してくれています。
もう初日に使った時点でかなり満足度の高いレンズでした。
屋内撮影(三脚使用)
数日後、家の前の飾りに掴まったまま亡くなってしまったカメムシを被写体として、今度こそ三脚をちゃんと用いて、低ISO感度で撮影することを目的として撮ってみました。
状況としてはこんな感じでした。

ハロウィンの飾りに止まったまま時間が停止しているカメムシ。レンズの発売日が11月21日なので、そこからも1ヶ月近く止まっていることがわかるかと思います(実際の撮影日は更に遅く12月1日です)。
ぐっと寄って最短撮影距離付近で撮影するとこれくらいのサイズ感になります。

被写界深度を深くしたいので極力絞ってみました。
長辺2560px付近までトリミングしてみます。

回折現象が起きて解像感が損なわれていました。
まあ、トリミングしなければそこまでわからないレベルではあるかと思います。
続いて解像感のピーク辺りとなりそうなF値8で撮ってみます。

当然被写界深度は浅くなるので、胴体部分はボケて情報がほとんど無くなってしまいます。
ピント部分を拡大してみましょう。

情報量が全然違いますよね!
ゾクッとくる写りです。
ちなみにこれは撮ったままで現像で何も弄っていませんでした。
続いては、極力被写体と平行に位置取って撮りたいと思ったので側面を撮ってみました。

これも拡大してみます。

再びF8でも撮りました。

ピントは複眼に合わせていたかなと思います。

被写界深度を撮るか、画質を撮るか悩ましくなりますねえ。
とりあえずこのF8での生々しい質感の描写は素晴らしいですね!大満足です。
ちなみに、撮影中にふとα1のVer. 3.00でフォーカスブラケット撮影の機能が追加されてたなということを思いだして試してみたのですが、撮影後の合成が全然うまくいかなかったので没となりました。
上手く使えればこの画質で全面にピントを合わせた画像となるので、いずれまた勉強してチャレンジしてみたいです。
テレコンを外しての屋内撮影
次は、ちょうど発売されたばかりのフィギュアが届き、テレコンを使わずに撮影したので紹介します。
というか今更のテレコン無しでの初撮影でした(笑)
その他の条件は前項とほぼ同じです。
撮影したのはFFⅨのビビのフォルミズムという商品です。
まずは室内の環境光のまま撮っていきます。

絞りつつもボケの前後の立体感が出るように杖が手前に来る感じで撮ってみました。
尚、この撮影ではミニ三脚を使用しているのですが、縦構図で撮影しようと自由雲台を傾けてカメラを縦にしたところ、全然自立できずに倒れてしまう状態だったので、カメラを支えながら極力静かにシャッターボタンを押すという雑な撮り方をしていたので、手振れ補正では抑えきれないブレ写真を量産してしまいました。
その一例がこちら。


トリミングしなければギリばれないかもしれませんが、上のように拡大してしまうと一目瞭然ですよね。
ちなみに、撮影時点で削除してしまいましたが、撮影の合間にレンズ側の手振れ補正をオフにして撮ってみたら更に明らかにブレブレな写真(動いた軌跡が若干線になって見えるくらい)になったので、手振れ補正の効果自体はかなりあったということは間違いなく言えると思っています。
今度はしっかりと止まった例。

拡大しても細かな質感が写っています。

というか普段フィギュアとかは買わないのであまり詳しくはないのですが、このビビのクオリティの高さに驚いています。ポーズも帽子や服の細かな皴や立体感等これもまた買って大満足な商品でした。
一応リンクを貼らせてください。
そして、この項目ではここからが本番で、ストロボを2灯用いて撮影しました。
杖の先端に光を集約して、魔法が出る直前の雰囲気というのをイメージしながら撮影を行いました。

やっぱり綺麗な光を当てると色合いがグッと綺麗になって、質感もよりリアルになって一気に写真の質が上がる感じがします。
今回フィギュアの写真も紹介したのはこのことを伝えたかったからです。
ちなみに、ストロボの光量だけだと杖の明るさが物足りなかったので、そこだけLightroomの円形フィルターで強調や色味を変えたりしています。
拡大してみます。


どうですかね、先ほどの環境光下での帽子のアップより、質感増し増しになっている感じしませんかね?
全然当サイトでは触れてこなかったのですが、2023年にストロボ灯のライティング機材を集め出して、主に愛犬相手に使用しております。ストロボの有り無しでの画質の違いや、購入した機材の紹介も更新ネタとしてずっと持ち続けていたのですが、如何せん更新ペースが遅くて紹介できないまま今に至ってしまっていたので、このタイミングで少し触れさせていただきました。
もしそっちの需要もあれば是非コメントでもください。優先して更新するよう善処します。
屋外撮影
続いて屋外での撮影例です。
ドッグランでの撮影で、基本的に絞り開放かつ速いシャッタースピードで撮影しましたので、この項目では主に絞り開放の描写(ボケ感等)と動き回る被写体に対するAF性能についてお伝えできるのではないかと思います。
まずはこちらにダイブしてくる連続写真を拡大写真と並べながら掲載していきます。

1枚目はピントもばっちりでした。ここから…









ということで、拡大すると若干ピントが遅れ気味だなというのがこの連続写真での感想でした。
他のGM単焦点レンズより僅かにだけ遅い感じですかね。
それよりも気になったのは、ピントは大体合ってたのでよりわかりやすかった、2枚目の被写体ブレの仕方です。
大きく見てみましょう。

なんかブレをガっと抑え込んだような、ちょっと揺れたような不自然なブレに感じたんですよね。
これだけじゃなく似たような挙動の写真が何枚もあったので、手振れ補正の挙動なのかなと。
個人的には違和感に感じたので、これだったら自然にブレた感じの方がまだマシかなあと思ったりしました。
シャッタースピードは1/1250秒にしていて、今までの経験上(SEL135F18GMでの撮影等)だと確実に止まるわけではないけど、まあ大体はブレずにそこそこの歩留まりで撮れるかなくらいの設定のつもりだったんですけどね。
撮影データを見返すと、当時の自分は撮影途中でブレが多いなと気づき、今回被写体との距離が縮まることも多いので、以前の経験よりブレやすくなると判断したのか、途中からは1/1600秒で撮影する判断をしていたようです。
このガッと止まる感じ(伝わっているかな?)の描写が、手振れ補正をオフにすることで無くなるのかについては、また折を見て検証してみたいなと思っています。
なんとなく、この場面だったら1/1250秒のままでも、手振れ補正をオフにするだけでブレに対する歩留まりは改善された気がするんですよね。
もう一例連続写真を見てみましょう(拡大写真は無しです)。
今度は黒い子にピントを合わせています。

今度は、一枚目からほんのちょっとだけピント奥めになっていました。
真っ黒な子の方がより難易度も高いことでしょう。
続きです。






AFの追従性能としては、完全な感覚での印象で申し訳ないのですが、SEL135F18GMとかであれば、もう1、2枚はピントが明確に合った写真が撮れていたかなあといった感じでしょうか。
ピント◎だった一枚を大きく貼っておきます。

SEL50F14GMのレビューでも言った気がしますけど、このレンズも黒が黒々として濃いのにちゃんと階調が豊かな描写をしている気がします。
なんか連続写真ではあんまりピントが合いつつブレていない上手く撮れた例を紹介できていないので、単発ですがちゃんと上手く撮れた例もどうぞ。

更に拡大します。

これ、貼った画像だと伝わらないかもしれないのですが、Lightroomで拡大すると、目の間やおでこの白く光ってる部分の中に細かな虹色のプリズム反射が写っているんですよね。(髭なんかがわかりやすいかも)
今まであまりこんな風に写った記憶がなくて、本当にこうやって反射していたのか、レンズの特性なのかちょっとわからないですが、見返していて印象に残ったので触れておきます。
先ほど、黒の描写を褒めましたが、このレンズは体験レポでも述べたように、ハイライト部分の描写も抜群だと思います。
光の拾い方が丁寧という感じでしょうか。

拡大したのがこちら。

これも現像パラメーターは全く弄っていないのですが、白い部分が飛ぶことなく、階調豊かに写っているなという印象です。
続いて被写体追従の優秀さが出た例。
奥側の白黒の子をずっと追従し続けています。



逆に、次は連写の1枚目がピント合わなくて、そのままどんどんズレていってしまう大失敗例を紹介します。
これはフォーカス枠はちゃんと出ていたんだよということを示すために、SONYの純正ソフトImaging Edge Viewer でフォーカス枠を表示させてスクショした物を貼っておきます。
2枚目以降は、枠も消えているので完全に対象を見失ってしまったということです。





ちなみにAF時のフォーカス枠の挙動についても、α1のアップデートページにて触れていますので、併せてそちらもご覧ください。
続いて、このレンズがいいなと思えたところ。
やっぱり、目の前まで近づいてきても撮影ができるということです。
どこまでもピントが合うので撮れないシチュエーションがほぼ無いんですよね。

目の前に来て小休止しだしたので、トリミング無しでこの大きさです。
ここから更にトリミングするとまたまたゾワッとするくらいの写りです。

AF性能で気づいた点としては、これくらいの近距離(マクロ域)から遠距離へ走り去っていく場面を追いかけようとすると、初速はウィーンという感じで数m先まで行った被写体に合うまでやや緩慢な駆動という感じでした。
その近距離のレンジさえ抜ければ(おそらくフォーカス距離制限の設定の境目となる70cmくらい?)ピッピッと高速に作動して他のGMレンズと比較しても最速クラスではないかもしれないが、そこまで見劣りしない印象というのが今回の総評ですかね。
※連続写真のところでは厳しめに見たので厳しい感じになってしまったかもしれませんが、使って見返した感じではそんなに結果にがっかりしたり、ストレスに感じるようなことは無かったので、全然及第点だと思っています。
こんな感じでおやつ欲しさに目の前でポーズをする様子も画面いっぱいに写すことができます。

明暗差の激しい場所でも階調が豊かなのが伝わってきます。
下の2枚も、露光量の調整しかしていないので、ハイライトやシャドウのバランスは撮ったまま弄っていません。
ここから如何様にでも好みの塩梅に調整できるかと思います。


そういえば、触れるのも忘れるくらいにボケは自然で目立たない印象です。
個人的に凄く好みです。
終わりに
作例は以上となります。
参考になりましたでしょうか?
ファーストインプレッションをまとめると、
- ハイライトからシャドウまで階調が豊かで丁寧な描写
- 今までのマクロレンズでは経験がなかった高コントラストと発色の良さ
- 上記の描写力から艶感や質感の写りも◎
- プリズムみたいな写りが気になる場面があった
- 1.4倍テレコンを使うと肉眼以上の世界を高画質で楽しめて楽しい
- 片手でマクロ撮影が可能な新たな可能性
- 手振れ補正は強力だが、遠距離(マクロ域外)の被写体を撮影した時に、強引に補正(抑え込んだような)したような描写が気になる
- AF性能は十分及第点。但し、マクロ域の内外を跨ぐように移動する間だけ動作が緩慢になる印象があり、よりフォーカスレンジリミッターの活用が重要になりそう
- ボケは全然印象に残らないほど自然で良好
ざっとこんな感じでしょうか。
マクロレンズであるが故の不便さ(AFの遅さや遠距離撮影時の描写力劣化等)がこのレンズには全くないので、単純に今まで撮れなかった距離でも撮れるようになって撮影の幅が広がるだけの超万能レンズだなと思えました。
非常にお勧めできるレンズだと思います!











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