"α1Ⅱ(ILCE-1M2)"と"SEL2870GM(FE 28-70mm F2 GM)"の発表後に最速で実機を触れる"αSPECIAL EVENT 2024"に参加してきましたので、速報重視で言葉少なめに撮った写真を紹介していきたいと思います。
まずはイベントのチラシを。
撮影体験はポートレート、プリ撮影体験(空手)、バスケットボール撮影の3箇所がありました。
バスケのみ整理券が必要なエリア(α1Ⅱと数種類からレンズを選んで撮れる)もありましたが、それ以外は自由に並ぶ形式でした。自分が行った時間は比較的空いていたので、ほぼ並ばずに全て体験することができました。
α1ⅡとSEL300F28GM(FE 300mm F2.8 GM OSS)の組み合わせでバスケ撮影
入場前に、参加可能な最速の時間で前述の整理券を選択したので、まずはα1Ⅱとサンニッパ(SEL300F28GM)を選んでバスケットボール撮影へ。
コートのすぐ傍からの撮影でしたので、300mmは近すぎましたね(笑)
細かな設定を確認する余裕がなかったのですが、基本被写体認識で瞳AF作動している設定だったと思います。
2枚目みたいに手が顔付近に来ても当然のように顔にピントが合ったままですね(被写体追従感度の設定等は全く確認していませんでした)。
海外のレビューかなんかで見た気がしますが、センサーはα1から変わっていないものの、α1Ⅱでは中感度くらいのノイズが低減されている(上手く処理されている)というのが頭にあったので、ちょっと意識していた中でおっと思ったのがこちら。
この写真ISO6400ですけど、凄く綺麗に感じました。
連写した次の写真はISO5000でしたので(ISO AUTOの露出補正+0.7で撮ってます)、そちらも貼っておきます。
長辺2560pxまで一部をトリミングして見てみたいと思います。(顔は申し訳ないので髪の毛を拡大させてもらいました)
どうでしょうか。個人的には解像感も十分残っているし、背景のノイズ感もほぼ気にならないかなと。
かなり、というか一番好印象なポイントだったかもしれません(だからこそRAWがどうなのか気になる!)。」
複数人写っていても、ボールを持った方を追従しています。
撮影しててやはり思ったのが、α9Ⅲ以降の新しいグリップがかなりレンズを軽く感じられるなということでした。
ここで使ったα1Ⅱは縦グリップもついていたので、特に縦グリの良さを感じました。
正直言うと、α9Ⅲが発売した頃にソニーストア等で何度か新しいグリップを体感したことがあったのですが、その時は自分の手にはあまり合わなくてあんま印象よくないなと思っていたんですよね(※縦グリについては最初からかなり好印象でした)。
グッと包むように握りこめる形状に変わったなと自分は感じているのですが、密着感増してしっかりと持てるようになった分、力を抜きづらいというか、右手のみでカメラを保持して撮るなど、ラフに使う時は逆に使いづらいかもなというのがその時の印象でした。また、グリップが大きく感じるようになったので、手が大きくない自分だと、新しいカスタムボタン(C5)に指が届きづらいんですよね(α1だと余裕でボディに指が届きます)。
ただα1の方でも、自分の手だとAF-ONボタンとスティックが干渉する(AF-ONを押すとスティックも右下に動いてしまう)という困った現象が結構発生していて、それは新しいグリップでは発生しなさそうだなと前々から思っていたので、まあ好き好きなんでしょう(笑)
こんな印象を元々持っていたのですが、それが実際に使ってみると、集中して撮影に臨む場面では重量級のレンズでも重さを感じづらく、保持するのが非常に楽で恩恵を受けることができました。
やっぱ店頭で少し持つだけではわからないものですね。当初は新しいボディのグリップと液晶のごつさが好きじゃなくてα1から買い替える気が起きなさそうと思っていたのに、体験会後にα1のグリップを持つと物足りなさを感じているのが正直なところです(笑)
ゴールの瞬間も撮影。これはゴール前からボールをAF枠で捉えて撮ろうと試みたのですが、最初から枠外のネットを捕捉し続けちゃってたと思います。
結果はOKだったけど経過は設定追い込まなきゃダメだったなって感じです。
ゴールと良い感じに収まった一枚。300mmだとここにボールまで入れるのは無理ですね(笑)
ちなみにISO8000でした。
横顔も腕が顔を覆いかけても瞳にピントが合ったままでした(正直これくらいならα1も同じ感じになるかなとは思いますが。この後目が隠れた後の安定性とかにAIAFの強みが出やすいのかなと勝手に思ってます)。
ちなみに↑の2枚は連写で間に2コマ写真が撮れています(おそらく30連写の設定だったかと)。
実際はリングに弾かれて外れているのですが、ピタッとリング上で止まっているように見える瞬間が撮れた一枚で本項の締めです。
α9ⅢとSEL2870GMの組み合わせでバスケ撮影
α1Ⅱを返却したところで、コートの反対サイドでは整理券無しで新レンズを試せますと案内されたのでそちらへ。
そこではα9ⅢとSEL2870GMの組み合わせを試すことができました。
広角端の28mmだとハーフコートがある程度見渡せる感じ。
50mm付近でこんな感じ。
70mmだと縦構図が適している感じですね。
ダンクのシーン。空中姿勢がカッコいいですね。
※上の2枚だけ、背景の写りこみを加工で削除しています。
こちらはピントが手前の方を追い続けたシーン。尚、AF枠(エリア)は全ての場面でXLくらいだったと思います(少なくともゾーンやワイドは一度も使っていません)。
切り返しの瞬間。これもボール保持者をずっとAF枠が追っかけていたと思います。
ゴール付近で見上げる形で撮影。咄嗟に焦点距離変えられるのはやっぱり便利ですよね。
このコーナーの写真は以上です。
SEL2870GMの印象は、
- AF速度は非常に良好(最近のいつも通りのGMレンズって感じ)
- ズームで鏡筒が伸びる距離が思った以上に短くて良い
- α9Ⅲのグリップとの相性もあると思うが、想像以上にレンズの重さが軽く感じて、使っていて全然疲れなかった
こんな感じでした。
とにかく重さを感じなかったですね。似た重さの135GM(SEL135F18GM)の方がずっしりくる気がします。
α1ⅡとSEL2870GMの組み合わせでポートレートコーナー
続いて新製品同士の組み合わせでポートレートコーナーへ。
外観には特に目新しさはないですね。
1点だけ、同時に発表された新しいアイピースカップが装着されていますね。
覗いた感じは良好でしたよ。柔らかい素材なので、鞄等にしまう時にもそんなに邪魔にはならなさそうです。
写真で見切れていて全体像がわかりづらいのですが、カメラの横に小さな和傘が置いてあったので、それに最大限寄ってみたのがこちら。
最短撮影距離0.38m、最大撮影倍率0.23倍なのでかなり寄って撮ることができます。
本当にこのレンズ1本でかなり多用途に使えそうです。
これだけだとどんな傘かわかりづらいと思うので、少し離れて撮ったのがこちら。
隣の台に置いてある違う傘も撮りました。
文字辺りにピントを合わせています。
続いて絞って撮ったのがこちら。
このカットはシャッタースピードを落として、手振れ補正中央8.5段の効果を実証すればよかったなと今更思いました(笑)
そんなことよりも、目の前の台の向こうにはモデルさんが立っていて、台の上の物ばかり撮ってる場合じゃないので、いよいよポートレート撮影体験です。
まず、全体の状況がわかるように、広角端での様子がこちら。
モデルさんが2名いて、ひらひらと布を動かしている状況を撮っていきます。
また、カメラが置いてある台付近に2箇所ほど電飾が設置されていて、それを前ボケにして撮影することができるようになっていました。
せっかくなので、最短撮影距離にピントを合わせて電飾の玉ボケだけでも撮ってみました。
玉ボケの形はこんな感じです。
個人的にはSEL50F14Zと似たような形状かな?といった印象です。
自分は試し忘れましたが、確かF2.8やF4とかに絞った時の形状にも拘っているといった情報を見た気がします。
さて、ようやく人物撮影です。
まずはひらひらの動きを活かしたかったので、シャッタースピードを落として撮りました。
動きが出ていながら、顔だけピタッと止まった写真をセレクトしました。
手持ちでラフに構えて撮っていたので、期せずして手振れ補正の恩恵も受けていたかもしれませんね。
※この上下2枚の写真のみトリミングしています。何故こんなに引きで撮っていたのかは不明…。
このように布が顔を覆っても、オートフォーカスはずっと瞳を捕捉し続けています。
どちらも顔はピタッと止まって他は流れている個人的に好みな写真を撮ることができました。
これでもっと暗い環境で、F値開放にすることができてよりぼかすこともできたら最高でしたね。
満足したのが撮れたので、ここからは全てF値開放で撮っていきます。
何度も言ってますが、布が遮るくらいではピントは外れません。
このコーナーの写真は以上です。
最後にプリ撮影の体験コーナーへ。
α1ⅡとSEL2470GM2の組み合わせでプリ撮影体験
プリ撮影の体験コーナーでは、α1ⅡとSEL2470GM2(このレンズだったかちょっとうろ覚え)の組み合わせで、空手の動きを撮影することができました。
プリ撮影については長くなりそうなので、詳細はまた別の機会として、今回はサラッと紹介して終わりたいと思います。
プリ撮影について軽く説明しておくと、シャッター半押しにしているとカメラが自動で撮影を続けていて、シャッターを完全に押すと、そこから設定した秒数(最大1秒)遡って写真を記録できるという機能です。
α9Ⅲやα1ⅡではそれをRAWで画素数を減らすこともなくプリ撮影できるというのが現状他社には無い強みだと思います(もしかしたらR1とかはできるのかな?)。
今回はプリ撮影の体験なので、敢えて空手の技が出た後くらいにシャッターを押すよう説明を受けました。
こちらの2枚をご覧ください。
この写真、実は2枚目の写真の時にシャッターボタンを押しているのです!
そこから15コマ分遡って記録した最初の写真が1枚目のものです。
カメラの液晶での画像データを見てみましょう。
このように写真の上部に★が一つ付いているのが、プリ撮影を開始した写真の目印で、★が二つ付いているのがシャッターを全押しした時の一枚目という目印です。
※ちなみにこの星はレーティングの星と共通なので、自分でレーティングを付けると上書きされてしまいます。
初めてプリ撮影をまともに体験しましたが、これは本当に撮り逃しが減るでしょうね。
気になる点はバッテリーの消耗が早くなりそうな点と、意図しない撮影のコマが膨大となってしまうことでしょうか。
実は家に帰ってから気づいたのですが、α9ⅢとSEL2870GMの組み合わせのバスケ撮影時もプリ撮影がオンになっていたようで、毎回記憶にない30連写以上のフォルダが大量に出来上がっていました(笑)
こちらも板が完全に割れてからシャッターを押したのですが、遡って板が割れる瞬間のショットを容易に探すことができます。
ちなみにこれはシャッター全押しから2コマ前のもので、最初のコマはまだ正拳を出す前の構えてる状態でした。
作例の紹介は以上となります。
出口付近の歴代αラインナップがわかりやすかったので紹介
最後に出口付近のボードにあった歴代αのラインナップ年表がわかりやすくて撮ったので紹介して終わりにしたいと思います。
今回体験した機材はこちら。
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