フルサイズミラーレスカメラの"SONY α7Ⅲ"と"SAMYANG(サムヤン) AF24mm F2.8 FE"の組み合わせによる作例を紹介していきます。
一眼デビューしたての頃に"安い"、"軽い"ということでとりあえずの広角レンズとして購入しました。
現在はTAMRONの17-28mm(A046)購入時に売却してしまい手元にありませんが、それまでは旅行先等で活躍してくれました。
あまり枚数撮っていないのですが、写真ご紹介およびレビューしていきたいと思います。参考になれば幸いです。
レンズの特徴
冒頭に述べましたとおり既に手放してしまいましたので、レンズ本体の写真がありません。
公式サイトのリンクを貼らせていただきます。
AF(オートフォーカス)が使えて、重さ93gと衝撃的な軽さ、F値も2.8と必要十分でスペック上は何ら問題ありません。
そして値段も、私はヤフーショッピングのポイントアップデーを狙って、ポイント分考慮すると実質3万円を下回るような金額で購入したと記憶しております。
当時、カメラとレンズ1本(SEL55F18Z)を購入したばかりで予算に余裕が無いなか、とりあえず欲しい画角の2本目のレンズとして非常にありがたい存在でした。
AFについては、SEL55F18Zよりは迷うことが若干あった気がしますが、それでも遅いと感じることもなく、瞳AF等も問題なく使えていて不自由は特に感じませんでした。
コスパはかなりいいレンズだと今でも思っております。
作例
それでは写真紹介していきたいと思います。
九州の壱岐島に行った時の写真です。基本的に風景や集合写真で使っていたので、F値絞っている写真がほとんどです(F値だけ画像下に記載していきます)。
確かPLフィルターをほぼ付けっぱなしで撮っていたと思います。
壱岐島から船で行ける辰の島という無人島の写真です。ここもPLフィルター付けっぱなしです。
※使用していたPLフィルターはこちらです。初めてのフィルターでしたが、あまり安価ではないものをと思い購入しました。
岩、葉、海の質感等々、しっかり解像はしているのではないでしょうか。
冒頭の写真、こちらも辰の島の風景です。帰り際までずっと曇りでしたが、最後に青空になってくれました。
辰の島からの帰路、船上での一枚です。揺れる船の中必死に撮りました。
この写真がこのレンズで撮った中で一番気に入っている写真です。
RAW現像時に細かく見ても、左手前の波飛沫も白飛びせずに細かく描写してくれていました。
壱岐島で大変お世話になった、当時新規開店直前だった焼肉屋さんです。試食させていただきました。
ちなみにLightroomの自動で適用されるレンズプロファイル以外では歪みの補正等はしていません。
これも気に入っている写真です。福岡の糸島のゴルフ場です。
綺麗な景色をしっかりと伝えてくれていると思います。
綺麗な青と緑です。
近所の夜の木々です。F値開放で前ボケはこんな感じです。
東京都内の等々力渓谷の写真です。フリンジは結構出る印象です。
彩度落とし目でじめッとした雰囲気を出しました。
葉っぱの艶感等が目について撮った写真です。結構寄って撮っているのでボケ感の参考になりますかね。
この写真は気に入っています。ただもう少し広角で撮りたいなと思うことも多かったですね。
水面の質感など綺麗に描写してくれていると思います。
等々力不動尊の写真です。
館山の海岸の写真です。記憶曖昧ですが、ND1000とPLフィルターは間違いなく付けております。確か、更にND16くらいを付けてた気がします。それで132秒もの長秒露光をして雲の流れを捉えました。
これも館山の海岸での一枚です。
伊勢崎の花火大会の写真です。ND16を付けてシャッタースピード78秒で撮りました。
以上が作例となります。
感想と他レンズ(SEL55F18Z)との比較
このレンズの感想を率直に言うと、
可もなく不可もなく、目で見たくらいの感じで写してくれる
という印象でしょうか。解像感等はそんなに悪くないと思いました。
目で見て感動した景色はそのとおり気に入った写真になってくれます。ただ、写真で撮って見て、更に「おおっ」ってなることはあまりなかったような気がします。
作例の中で等々力渓谷の写真があったと思いますが、この日往路を本レンズ、復路を"SEL55F18Z"で撮っていました。
時間は違いますが、同じ場所で撮った写真があります。
最初の写真がSAMYANG、その次がSEL55F18Zでの写真です。
厳密に比較しようとして撮ったわけではないので、諸々条件は違いますが、私はSEL55F18Zの雰囲気の方が圧倒的に好きです。
この時までは、多少のレンズの違い等は結局RAW現像である程度似せられるのかな、と思っていました。
それが、この写真によって私の腕では現像でSEL55F18Zのような雰囲気に仕上げるのは到底無理だなと痛感しました。
これ以前は同じ場所でレンズを変えて撮ったことがなかったのであまり気にならなかったのですが、同じ場所で比較してしまうとレンズによってここまで写る絵が違うのかと衝撃を受けてしまいました。
正直に言うと復路でレンズを変えた途端に自分のテンションが凄く上がったのを覚えております。
このような事があり、当時2本しかレンズを持っていなかった私ですが、多少無理をしてでも出来るだけ55mmで撮るようになり、どうしても広角の画角が必要な時以外での本レンズの出番が減っていきました。
ただし、圧倒的に軽いレンズですので、常に一緒に持ち歩いてはいましたけどね。
※等々力渓谷の撮影記でも本レンズで撮った写真を載せています。本記事とは異なる写真を使っていますのでよろしければこちらもご覧ください。
まとめ
最後ちょっとマイナスなことを書いてしまいましたが、大きさや値段を考えたらしょうがないことだと思います。
むしろこれで画質面も完璧でしたら、高額レンズの立場が無いですからね。
私はこのレンズによって、
大きさや軽さよりも、画質や雰囲気の好みを重視する
という考え方が私には合っているということをより明確にさせてもらいました。
私が本レンズを購入した当時はなかったですが、今はTAMRONからも同じ焦点距離、F値で似たような価格帯のレンズも販売されていますね。
実は、そのレンズが発表されたので、もしかしたら本レンズの買取相場が下がってしまうのでは、と危惧してそのレンズの発売前に違う広角ズームレンズに買い替えたという経緯があります。
ですが、実際にTAMRONの広角単焦点が発売された時に少しだけ触ってみましたが、AFが物凄く遅かったです。
本体サイズ、軽さやフィルター径もSAMYANGのレンズの方が小さくて優位(逆にTAMRONの方は被写体にかなり寄って撮れるという優位性があります)ですので、携帯性重視の方には未だに十分検討対象になるレンズだと思います。
その後、私はSONYの最高級レンズシリーズであるGMレンズ等にも手を出すようになり、数種類のレンズを触ってきました。
そこで思ったことは、高いレンズは写りが良くて当然です(笑)
未だに軽量・安価感についてはずば抜けているレンズだと思いますし、この値段帯では十分素晴らしい写りではないでしょうか。
とりあえずとしての1本や、常に鞄に入れておきたいレンズとしてはお勧めできます。
皆様の用途、ご要望に合わせてご検討してみてください。
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