【TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD(A046)】超広角レンズの作例と感想【α7Ⅲ】

冬の星空 作例
作例

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TAMRONの超広角ズームレンズ"17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)"とSONYのフルサイズミラーレス一眼カメラ"α7Ⅲ"の組み合わせによる作例と感想を述べていきたいと思います。

非常に使い勝手が良く、かなり売れているレンズだと思いますのでレビュー記事も沢山有ると思いますが、私も一応所有していますので作例は出していこうと思います。

先に述べておきますが、私はあまりこのレンズを使用できていません。

広角レンズがあまり得意ではないようで、日常的に使うことがほぼ無く、意図的に写真を撮りに行く時にしか使えていないからです。

出番が少ないので作例のバリエーションが乏しく恐縮ですが、少しでも参考になれば幸いです。

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レンズの特徴

tamron17-28mm a046
17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)

レンズの外観です。重さ約420gフィルター径67mmと、F2.8通しのズームレンズとしてはかなり小型だと思います。

更に、ズームをしてもレンズが伸びないインナーズームや、最短撮影距離0.19m(焦点距離17mmの場合)と、とにかく使い勝手の良さが際立つレンズです。

これらの使い勝手の良さと引き換えに、焦点距離は17mm-28mmと、よくある他の広角ズームレンズの16mm-35mmより幅が狭くなっています。

人によっては、16mmと17mmで広角の1mmの差は大きいと言う方や、35mmが便利なので28mmまでしかないのは不便だ、と捉える方もいるみたいですね。

ご自身で必要な焦点距離幅を見極める必要があります。

フード付きのtamron17-28mm a046
フードを取り付けた状態。

付ける意味あるのか?というくらい浅いフードで、装着してもあまり全長は変わりません。

最後に、このレンズの特筆すべき点は何と言ってもコスパの良さです。

これだけ便利な要素が多く、F2.8通しで10万円前後の販売価格というのは、競合他社と比較してもずば抜けていると思います。

あとは、どのような写真が撮れるかだけですね。作例を見ていきましょう。

作例

※写真は全てLightroomでRAW現像しております。

今回の作例のほとんど(おそらく雪の写真以外の全て)は、撮影時にLightroomのレンズプロファイルが用意されていなくて、TAMRONの違う広角レンズのプロファイルを当てて現像していたように記憶しております。

今は本レンズ専用のプロファイルが用意されていますが、再現像する気力が無いのと、特に今のところ現像後の写真で気になっていないのでそのままにしちゃっています。

おもちゃを抱える犬のアップ
F2.8 焦点距離28mm ISO800

まずは犬の写真から。28mmで寄れば結構ボケますね。

犬の毛並み等、解像感は申し分無いのではないでしょうか。

おもちゃを咥えるチワワ
F2.8 焦点距離28mm ISO800

同じ条件でもう一枚。まあ無難に綺麗には写るかなという印象です。

ただ正直に言うと、上手く文章では表せませんが、グッとくるものがなくて、これでしたら犬を撮る時は所有している違うレンズ(SEL55F18Z(55mmのF1.8単焦点レンズ)等)で撮りたいなと直感的に思ってしまいました。

事実、このレンズを購入して数日間だけ犬を撮って以降は、一度も犬に対してはこのレンズを使っていません。

これがレンズのせいなのか、焦点距離的に自分に合わずしょうがないものなのかは、依然として模索中です。

秋の紅葉めいてきた竜神渓谷
F11 焦点距離17mm C-PLフィルター使用

ここからは風景写真です。広角端の17mmでF値は11に絞って撮っております。

かなり手を上に伸ばして、ハイアングルで撮ったことを覚えております。同じ立ち位置から目線の高さで撮るとなんか遠近感が出なかったんですよね。

また、この写真はC-PLフィルターを使っております。

C-PLフィルター(偏光フィルター)とは光の反射光をコントロールし、空の色がより青くなったり、木々の色がより鮮やかに出たり、水面の反射が抑えられて水が透き通って見えたりする効果が得られるフィルターです。

自身で偏光サングラスをかけて見える景色と同じような感じです。あれも釣り用だったら水中の魚が見えやすくなったり、ゴルフ用だったら芝目がよりはっきり見えたりしますね。ご経験ある方はあんな感じと思ってください。

フィルター径67mmというのがありがたいです。フィルターを追加購入していく度に67mmで済んでよかったなと思いますね。

まあ今では82mm径のレンズを所有してしまっているのであまりその恩恵はありませんが(笑)

竜神大吊橋の真上で輝く太陽
F18 焦点距離17mm

こちらはF値18まで絞っています。太陽の光条の出方の参考にしてください。

竜神大吊橋という所に写真を撮りに行ったのですが、特に時間などは計算せず、たまたま行ったら橋のど真ん中に太陽が出ていたので撮ることができました。

竜神ダムの水鏡
F13 焦点距離17mm

先ほどの橋を下から撮った写真です。

一日中風が吹いていて水面の反射は出ていなかったのですが、この時だけほんの数分風が止み、水面が空を反射しだしたところを撮りました。

本当に一瞬で、2枚目を撮ろうと構図を変えているうちに風が吹いて反射は消えてしまいました。

この時もC-PLフィルターを付けっぱなしにしていたので、水面反射が消えないようフィルターの効果を確認しながら撮りました。

竜神ダムからの景色
F13 焦点距離21mm C-PLフィルター使用

ひとつ前の写真の反対側を向いた景色です。日向と日陰の明暗差が印象的で撮りました。

秩父の美の山公園からの夜景と朝焼けと星空
F9 焦点距離28mm ISO2000 30秒

場所変わって、町の夜景と朝焼けと星空を一枚に収めた写真です。

本当は雲海狙いで行ったのですが、非常に澄んだ空気でした(笑)

この写真と次の星空の写真は28mmで撮っておりますが、これは初めての暗闇の撮影でズームリングを回す方向を間違えていたからです(笑)

ずっと広角端で撮っていると勘違いしており、後からデータを見返して気づきました。

冬の星空
F2.8 焦点距離28mm ISO2000 10秒

星空メインの写真です。初めての星撮影でしたので十分感動できました。

これも28mmではなくてもっと広角で撮っていれば、よりシャッタースピードを遅くして撮れたなと反省しております。

28mmではシャッタースピード13秒までは星がほぼ点状に写ってくれました。

現場では17mmで撮っていたつもりだったので、予習して想定していたシャッタースピードより速いなと困惑したのを覚えております(笑)

星を専門にかなり精細に撮られる方にはどう見えるのかわかりませんが、風景写真のバリエーションの一つとしての星空写真としては、十分綺麗に写るレンズなのではないでしょうか。

少なくとも私レベルでは満足の写りです。

鹿島神宮の森林
F16 焦点距離17mm ISO1000

不可思議な森の雰囲気がお気に入りの一枚です。

不安感強調の為にカメラを斜めにして撮っております。

鹿島神宮の木と剥き出しになった根っこ
F2.8 焦点距離19mm ISO160

これは同じ場所で違う日に撮った写真です。

こちらは開放で撮っています。

自分の現像センスが無いのもありますが、こういう暗めの写真ではZEISSやGMレンズの方が格段に良い雰囲気の写真になってくれる印象です。

実はこの辺も使用頻度が下がっている一因です。

鹿島神宮
F4 焦点距離28mm ISO160

建物の写真が全然なかったので参考までに。

早朝の神社なので、人が全然いません。

鹿島神宮の奉献酒
F3.5 焦点距離28mm ISO100 1/20秒

スナップ的な一枚です。

カメラ側に手ブレ補正が付いているので、1/20秒くらいであれば、多少気を使って撮ればブラさずに撮れます。

大洗磯崎神社の海岸
F18 焦点距離18mm ISO100

全然気に入っていない写真です(笑)そんな写真を作例に出してすみません。

このような足元から奥へと続いていくように写す撮り方では、もう少し広角のレンズが欲しいなとも思いました。

まあ、この写真は足元も太陽も写そうとして全てが中途半端になっちゃった感じですけどね。何故か18mmで撮っていますし。

余計なものを削れば17mmでも十分だったかもしれませんが、より広角なレンズも気になってきてしまいました。

鹿島神宮の御手洗池
F14 焦点距離17mm ISO100

これは少しだけ広角レンズの扱いに慣れたかなと思えた一枚です。

端から伸びるものを配置してより遠近感を強調しました。

野付半島のトドワラへと続く果て無き雪原
F16 焦点距離19mm ISO100 C-PLフィルター着用

これが一番直近の写真だと思います(2020年2月下旬撮影)。

北海道の野付半島です。

北海道くらい広大な景色ですと広角レンズが相性いいですね(動物撮影メインだったので望遠レンズばかり使ってましたが(笑))。

この写真は、17mmで撮ると自分の足元や、自分が立っている桟橋が幅広くなっている部分も見えてしまったので19mmで撮ったのだと思います。

そう考えるとやはり広角端は17mmでも十分な気もしてきました(笑)

作例は以上です。

感想

いかがでしたでしょうか。

ちょこちょこ本音が漏れていたかと思いますが、改めて総括していきます。

本レンズが絶賛されているレビューは余所で山ほど見かけると思うので、私は私なりの本音を述べていきたいと思います。

まず使い勝手は抜群です!

小型軽量で、旅行で風景を撮りに行く時は複数レンズを持ち歩くので、この軽さが大変重宝します。

特に最近の私は重量級のレンズばかり購入していますので助かっています。

ですが、画質についてはあまり気に入っていません。

解像感だけは申し分ないと思います。ですが、各レビューで絶賛されるほどの写りの良さを私は感じませんでした。

具体的に何が悪いのかと聞かれると、上手く答えられず申し訳ないのですが、なんか綺麗には写っているけど心に響かない感じなんですよね。

影や光の細かな階調等に起因しているような気がしているのですが、なかなか好みの雰囲気の写真に写ってくれない気がしちゃっています。

RAW現像をしようとしてRAWデータを見たときにテンションが上がらないんですよね・・・。

依然数時間だけZEISSのBATIS18mmF2.8をレンタルして使ったこととかあるのですが、その時はRAWデータを見て触っただけで「凄い!」と思える写真もあったのを覚えてます(広角の単焦点は使い勝手が悪いと思うので購入には至っていません。いずれ手持ちレンズに余裕ができたら検討しようかなと思っています)。

なので、風景写真を撮る時も、まず手持ちの単焦点レンズの画角である55mmや135mmで何とか撮れないかなというのを無意識に考えてしまっています。

実はそれも使用頻度が低くなる要因になってしまっているのです。

ボケをいかして犬を撮るのは焦点距離的にも適していないのは明らかなので、その場面で使わないのは納得できますが、風景を撮る時でも積極的に使おうとしていないのは問題だと思います。

そのレンズ持ってる必要ある?ってなっちゃいますもんね。

私はこの無意識下でのレンズ選択頻度というのを個人的に重要視しています。

ですから、正直レンズを買換えようかなという考えが何度も頭をよぎっています。

ですが、その他の競合レンズを調べれば調べるほど、このレンズより使い勝手の良いレンズが存在しないということを痛感するんですよね(唯一価格だけを無視するとSEL1635GMはありますが、予算オーバーです)。

本当に手放すのを躊躇するくらいに便利でバランスがいいレンズです。

画質面だけを考慮すると、最近ではより広角なレンズも欲しくなってきていますので、SIGMAの14-24mmがずっと気になっていますが、SONYからも12-24mmのGMレンズ発表の噂もあるので、暫くは様子見しようかと今のところは思っております。

ただし、私が広角が苦手なだけな可能性も大いにあると最近は思っています。なのでレンズを買い替えても満足度はあまり変わらないのかもな、という考えもよぎっています。

長々とまとまりなく書いてしまいましたが、以上が購入して半年ほど経ってからの正直な感想と現在の考えです。

写しだす写真の雰囲気以外はほぼ満点のレンズです。ただどうしてもその雰囲気が気に入らず、あまり積極的に使う気になれない。

簡潔に言うとこれが私の感想です。

数多くのレビューを見る限り、私の感性の方が少数派でおかしいのだろうなと思いますので、大半の方はこのレンズで非常に満足できるのではないでしょうか。

ただし、もし作例等から私と感性が近そうだなと思われる方が仮にいらっしゃる場合には、多少なりとも参考にしていただければ幸いです。

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