【SONY RX100M5A】高級コンデジでの作例②【水中写真少々】

ヴェルサイユ宮殿入口からみる街並み作例
作例

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フルサイズミラーレス一眼カメラのα7Ⅲを購入した私ですが、同じSONYのRX100M5Aに関しては今でもダイビング用途や、旅行時のサブカメラとして重宝しております。

今まで、ただの思い出・記録として撮っていた写真だったのを、初めて"作品"として意識させてくれたのが高級コンパクトデジタルカメラだったように思います。そしてそれが一眼カメラを欲しくなるきっかけになりました。

特に、RX100M5Aを買ってからは、一気に一眼カメラ欲が増した気がします。

事実、RX100M5A購入後を買ってからたった半年後にα7Ⅲを購入しております(笑)

今回紹介する写真の大半は、撮影当時に構図などに対する知識は何もなく、ただ思うがままに写真を撮っていただけです。

そんな何も考えず撮っていたような感じでも(今でも大して考えていませんが)、このクラスのカメラであれば、絵になる被写体で光が十分有るような条件であれば、ぱっと見では一眼にも匹敵するような写真が撮れることもあると思います。

自分なりにはまあ綺麗に撮れたかなと思える作例を本記事で紹介していきたいと思います。

この機種の前に使っていたCanon Powershot G16の作例はこちらからどうぞ。水中写真がメインです。

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使用したカメラのスペック

まず初めに、使用していたコンデジがどんなスペックだったのか軽くご紹介しておきますね。

機種名Powershot G16RX100M5Aα7Ⅲ
センサーサイズ
1/1.7型1型35mmフルサイズ
35mm判換算
焦点距離
28mm-140mm24mm-70mmレンズ次第
F値
F1.8-F2.8F1.8-F2.8レンズ次第

108.8mm101.6mm126.9mm
高さ
75.9mm58.1mm95.6mm
奥行
40.3mm41.0mm73.7mm
重さ(g)
(バッテリー無し)
314g272g565g
※センサーサイズやF値は、ざっくりと言いますとカメラが光を取り込む量に関わるもので、センサーは大きいほど、F値は数字が小さいほど光が多く取り込め、結果明るく、より綺麗な写真が撮りやすくなります。一言ではとても説明しきれませんので、いずれ知らない方向けに別記事にまとめようと思っております。

G16を購入したのが2015年(発売は2013年)、RX100M5Aは2018年の発売、購入(マイナーチェンジ前のRX100M5が2016年)です。

センサーサイズがG16より一回り程大きくなりつつも、最低F値は変わらず1.8となっております。

つまりG16と比べて、より明るく撮影しやすくなるはずです。

水中撮影では、地上よりもどうしても暗い場面が多いので、カメラ(レンズ)の明るさが重要となってきます。

なのでG16より更にダイビング写真に最適と判断し、更にそれでいてG16より小型軽量ということで、ポイント還元等のタイミングを見計らって購入しました。

ポイント分等を含めて実質8万円前後で購入した気がします。
当時は物凄くお高い買い物と思っていました(今となっては・・・)。

ちなみに、RX100シリーズは毎年のように新作が出ております。実は2017年頃からRX100シリーズの購入を検討しており、RX100M6が発表されるのをずっと待っていました。
しかし、いざM6が発表されると、今までのF1.8-F2.8のレンズから、ズーム重視で少し暗くなったレンズ(焦点距離24mm-200mmでF2.8-F4.5)へと変更となる等、ダイビング用途で望んでいたスペックとかけ離れてしまったので見送りました。
そしてしばらく様子を見ていると、RX100M5のマイナーチェンジ版のRX100M5Aが発売されたため、そちらを購入しました。

SONY RX100M5A

rx100m5aのソニーとツァイスロゴにピント
rx100m5aの背面

外観写真です。小型なカメラにギッシリ機能が詰まっているのことを示唆するかのように、持ってみると見た目よりもズッシリと感じます。

こちらも、G16と同様にSONYから純正の水中用ハウジングが発売されています。これが購入の決め手の一つとなっております。

他社製でも水中用ハウジングが発売されているのですが、アルミ製で質感はいいものの、お値段10万円前後してカメラ本体より高くなることもありますので、安くダイビングで使うには純正からハウジングが発売されている機種から選ぶことになります。

RX100用の水中ハウジングmpk-urx100a

水中用ハウジングがこちらです。型番がMPK-URX100Aというものです。

※ケーブルで見づらいですが、ハウジングの底部に、水中でも沈む為の金属のプレートを付けております(元々G16のハウジングようにCanonから発売されていたもの)。
なのでハウジング本体の実際の大きさより背が高く見えてます。

rx100m5aと水中ハウジングmpk-urx100a
rx100m5aと水中ハウジングmpk-urx100aの背面
金属プレートでかなり背が高く写ってしまっているのがわかるかと思います。

カメラ本体と並べるとこんな感じです。G16のハウジングと大きさはあまり変わりません(若干こちらのほうが小さいかも)。

これで水深40mまで潜ることが可能となります。

こちらの水中ハウジングの対応機種は、RX100~RX100M5Aまでです。RX100M6、RX100M7には対応しておりませんのでご注意ください。

RX100M5Aで撮った写真

地上撮影写真

このカメラを買ってからはオートモードを卒業し、主にAモード(絞り優先モード)で撮っていました。

詳細は別記事にまとめるので、とてもざっくり説明しますが、絞り(F値)を自分で指定して、それ以外の設定をカメラに任せるというモードです。
F値を変えると被写界深度(ボケる量)をコントロールできますので、例えば犬を撮る時は犬以外をぼかすようにしたり、風景を撮る時はぼかさずに写っている物全体が鮮明に写るようにする、といった表現を自分の意志でできるようになります。

また、これから作例で出てくるヨーロッパ旅行から、RAWデータで記録するようにもなりました。
作例は全てLightroom現像したものです。

カタルーニャ音楽堂の天井
F1.8 1/30秒 ISO400 35mm換算焦点距離24mm

バルセロナのカタルーニャ音楽堂の天井のステンドグラスです。青さに惹かれて撮ったのですが記憶のまま写してくれている気がします。天井の細かな装飾も鮮明に写してくれています。

バルセロナの小さな教会
F4.5 1/8秒 ISO1000 35mm換算焦点距離24mm

これもバルセロナの小さな教会です。結構暗い環境だったのですが問題なく撮れました。

スマホでしか撮ったことがない方は屋内の暗い所で撮ろうとする時に、スマホとの違いを体感しやすいのではないでしょうか。フルサイズ機だと更に余裕を持って撮影可能です。

サグラダファミリアの内部

続いてサグラダファミリアの内部の写真です。ステンドグラスの色はしっかり残りつつ、影の部分は黒く潰れずに撮れました。

ヴェルサイユ宮殿入口からみる街並み
F4.5 1/1600秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

冒頭にも使った写真です。ヨーロッパ写真では一番お気に入りの写真かもしれません。

これはヴェルサイユ宮殿の入口で振り返って撮った街並みなので、普通の観光客は撮らない方角の写真ということもあり、満足度が高いというのもあります。

ヴェルサイユ宮殿の王妃の村里
F4 1/800秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

ヴェルサイユ宮殿の王妃の村里という場所です。

ヴェルサイユ宮殿で撮った鳥
F2.8 1/1000秒 ISO125 35mm換算焦点距離70mm

同じく王妃の村里で撮った鳥です。望遠端(換算70mm)開放で撮りました。ボケ感の目安にもなるかと思います。

ノートルダム大聖堂の内部
F1.8 1/30秒 ISO500 35mm換算焦点距離24mm

これは火災にあう数か月前のノートルダム大聖堂の内部です。こちらは広角端の解放で撮りました。この写真もボケ感の目安になるかと思いチョイスしました。

ノートルダム大聖堂外観
F4.5 1/800秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

ノートルダム大聖堂の外観です。逆光で建物はかなり暗く写ってしまう場面ですが、RAW現像すると綺麗な写真にできます。参考までにRAW現像前後の写真を貼っておきます。

ノートルダム大聖堂外観
before
ノートルダム大聖堂外観
after

このようにRAW現像をすると、明るく写りすぎている空の明るさを抑えて、空の青さを引き出したり、暗く写ってしまっている建物の影を持ち上げて、建物を明るく復元することができます。
センサーサイズが大きくなると、明るい部分、暗い部分のデータがより豊富になります。例えば、フルサイズ機ですと、上の写真よりも更に建物部分が黒に近いくらい暗いデータでも、補正後のように影を持ち上げることができる時もあります。(あまりにも暗すぎると綺麗に復元できない時もあります。)

RAW現像についての基礎知識はこちらにまとめました。

パリの街並み
F1.8 1/5000秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

パリの街並み。意図的に彩度を落とした雰囲気で現像してみました。

パリの夕焼け
F4 1/320秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

パリ市街の夕焼け。RAW現像だと空や建物の明るさ具合を自分の記憶や好みに合わせて表現できます。

初めてRAW現像に取り組むまでは面倒くさそうでなかなかチャレンジしなかったのですが、一度経験すると現像が楽しすぎて、もうRAW以外では撮りたくなくなってしまいました。

エッフェル塔からの眺めとエッフェル塔の影
F8 1/1250秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

エッフェル等からの眺めにエッフェル塔の影が写っていたのが面白くて撮りました。

オルセー美術館の外観
F4 1/800秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

オルセー美術館の外観。絵画のような世界に感じられてお気に入りの一枚です。

カメラ目線の座っている犬
F1.8 1/80秒 ISO800 35mm換算焦点距離24mm

こちらはJPEG撮って出しです。G16よりも被写界深度が浅い(ピントが合う範囲が狭い)ので、犬の眼にピントが合っている場合、鼻や耳は少しボケて写ってきます。

被写体の立体感はより増すのですが、犬の場合は手前にある鼻にピントが合ってしまって目がボケて写る、ということが増えてしまいました。センサーサイズが大きくなるほどボケも大きくなり、ピントがシビアになってくるのだということを、このカメラを使ってようやく気付き始めました。

フルサイズ機になると更にピントがシビアになり、カメラの扱いがより難しくなると思っていたのですが、それを覆してくれたのが動物瞳AFです。

α7Ⅲの動物瞳AFが気になる方はこちらをご覧ください。

水中撮影写真

前述しましたが、RX100M5Aを購入してから半年ほどでα7Ⅲを購入し、そこから考えが写真を撮ること優先になってしまっていたので、ダイビングは一度しか行けていません。

そして唯一のダイビングの日が、海の濁りがかなり強く、綺麗な写真がほとんど撮れていません。一応数枚貼っていきたいと思います。またダイビングで使用できたら、この記事に追加するか別途記事を作成していこうと思います。

水中でも、基本的にはAモード(絞り優先モード)で、設定でシャッタースピードが一定以上は遅くならないように設定したうえで撮っていたと記憶しております。

ちなみに、G16とは違って、シーンセレクトで水中オートモードみたいなモードは、RX100にはありません。ホワイトバランスの設定で水中用の色合いには設定することが可能です。

近くを泳ぐ巨大なコブダイ
lF1.8 1/80秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

2019年は千葉県でジンベエザメが見れる!という情報を聞きつけ、居ても立っても居られず潜りに行きました。

上はコブダイの写真です。綺麗にくっきり写っていますが、この条件ですとG16でも十分綺麗に撮れるような気がしますので、比較が難しいです。

水中のオルトマンワラエビ
F2.8 1/320秒 ISO1000 35mm換算焦点距離70mm

オルトマンワラエビという生物です。ガイドの方にライトで照らしてもらっている状態です。海中の浮遊物が雪のように見え、それをワラエビが見上げているようにも見え、情緒ある風景に感じるお気に入りの一枚です。
海の色合いも気に入っています。

ジンベエザメのヒレのアップ
F1.8 1/400秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

お目当てのジンベエザメのヒレのアップです。細かな傷なども描写されています。海の濁り具合も伝わるのではないでしょうか。

ジンベエザメを千葉で見れるとは思ってもいませんでしたので、一緒に泳げただけでも大満足でした。体長は約6m程とのことです。広角端(換算24mm)でも全身を収めることは不可能ですね。

F1.8 1/640秒 ISO125 35mm換算焦点距離24mm

画としてはこれが一番好きです。濁りがなければかなりお気に入りの写真になっていた予感・・・。まあ自然相手なのでしょうがないです。

RX100M5Aの感想

RX100M5Aのおかげで、フルサイズ一眼カメラが欲しくなりました。

ただ、RX100M5Aを買ってたった半年で一眼を買ってしまったので、その当初はRX100M5Aは無駄な買い物だったかなと思ったことも正直少しありました。

買った当初、RX100M5Aの写真も綺麗だなとは思いましたが、日常的に持ち歩きたいと感動する程のものではありませんでした(だからこそ一眼が欲しくなったのだと思いますが)。

しかし、一眼を買って数か月して、写真もマニュアルモードで撮るようになり、大分カメラのいじり方がわかるようになってくると、改めて凄く良いカメラだなと思うようになり、場面によっては一眼じゃなくこのカメラに任せてもいいと思えるようになりました。

なので今は勿体ない買い物だったと思っておりません。

振り返ると、G16に比べるとピントが少しシビアになり、失敗写真も増え、何も考えずに撮ると後悔することがあるなと思い、少しカメラの勉強をしないと勿体ないと思わせてくれたカメラでした。

そのおかげでオートモードからは卒業できました。Aモード(絞り優先モード)やSモード(シャッタースピード優先モード)については使い方を覚えました。

ただ本体が小型すぎるあまり、ボタンの数が少ないので、マニュアルモードでは操作性が非常に悪いです。

α7Ⅲでは、クルクル回せるダイヤルが複数あり、それぞれを回せば自分が変えたい設定の数値をすぐ変えられるのですが、RX100の場合は、①変えたい設定(F値かシャッタースピード)の選択 ②選択してから数字の変更 と、α7Ⅲに比べて1手間増えてしまいます。

これが一眼を経験してからRX100M5Aを触る分には、ちょっと手間で使いづらいなあ、と思うだけで済むのですが、このカメラが初めてのマニュアルモードへの挑戦という場合にはとっつきづらくなってしまう要因かなと、個人的に思いました。

マニュアルモード等、カメラの設定を学ぶには、最初は大きくても、それ用のボタンが配置されていて操作性の良いカメラの方が理解しやすいかもしれませんね。

まとめると、私の場合は、

①これより上位の一眼カメラなどを使っていて、サブ機の目線でこのカメラを見た場合には、「これだけ小型で、ここまで機能があって、まあまあ綺麗に撮れるなんて凄くいいカメラじゃん」という評価になり、

②下位のカメラからステップアップで買った目線の場合は、「とても小型で、画質も綺麗でいいカメラ。ただ感動するほどではないし、ピントもシビアで少し難しくなった。また色々な機能があるけれど、機能の意味がわかるほど詳しくないいし、操作性が悪いから機能を使う気にならない」というのが正直な感想です。

この感じ方はかなり個人差があると思いますので、あくまで私の感想であることをご了承ください。

とにかく今は、このカメラがサブ機としてあることを非常に心強く思っており、買って良かったと本気で思っています。

今回の作例以外にも、写真をまとめている専用のサイトも作っております。よろしければご覧ください。

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