元々、私は小さなデジカメでたまーに写真を撮ることくらいは好きでしたが、でかくてごついイメージの本格的なレンズ交換式カメラをぶら下げて撮影する、なんていうこととは一生無縁だと、ほんの数年前までは本気で思っていました。
そんな私が、何故カメラを欲しくなったのか、そして購入するまでにどんな事を検討していったのかをまとめていこうと思います。
当時の私と同じように、カメラを買おうか迷われている方(特に高級コンデジから一眼に移行しようか悩んでいる方)、カメラに少しでも興味がある方々のご検討の一助になれば幸いです。
カメラが欲しくなった理由
カメラが欲しくなってきた理由は大きく分けて以下の3つです
- 高級コンパクトデジカメを買い、値段に見合ったの画質の良さを知ってしまう
- 撮りたい対象(被写体)が増えた
- α7Ⅲというカメラの存在
高級コンパクトデジカメを買い、高いなりの画質の良さを知ってしまう。
私はスキューバダイビングが趣味でして、ダイビング中に使うカメラが欲しく、いわゆる高級コンデジと括られるようなカメラを購入しました。

最初に買ったCanonのPowershot G16という機種です。ちょっとごつめ。(2015年7月購入)

2018年末に買ったSONYのRX100M5Aという機種。G16と比べて一回り小型ですが、色々と性能増しています(お値段も)。(2018年12月購入)
ダイビング専用ではもったいないので、当然友人の結婚式や旅行に行くとき等にはこれらを持って行って使っていました。撮れた写真は携帯電話で撮れた写真よりもずっと綺麗で、写真を友人にシェアすると非常に喜んでもらえました。
その後、RX100M5AでRAW現像というものを覚え、写真を自分が見たまま、思ったままに表現する楽しさを知ると共に、より上位のセンサーサイズのクラスのカメラではどんな写真が撮れるのかという興味が増していき、一眼カメラの購入を意識するようになっていきました。
※本サイトは私自身が初心者ですので、カメラ未経験者や超初心者に向けて「RAW現像」や「センサーサイズ」等の解説についても、別途紹介できるようにしていけたらと考えております。
RAW現像についての基礎知識まとめました。
コンデジでの作例はこちらから。G16なんかは全てオートモードで撮っていたころの拙い写真ですが。
撮りたい対象(被写体)が増えた
年齢を重ねていくと共に綺麗に写真を残しておきたいと思うことが多くなりました。
私にとっては特に以下の要素が大きかったです。
- 姪っ子の誕生
- 愛犬の高齢化
一番大きな変化は姪っ子の誕生でしたね。日に日に成長していくので、撮るのは今しかないという思いが強くなりました。
そして、愛犬の高齢化。少しずつ散歩中も動かなくなってきたり、色々な場面で老いを感じるようになってきました。できるだけ1枚でも多く良い写真を撮っておいてあげたいと強く思うようになりました。
また、両親や祖母についても同様ですね。今のところは特に何か問題があるということではありませんが、いつ何があるかわからない、とにかく写真を撮っておきたいと漠然と考えることが少し増えてきていました。
このような心境の変化が私にありました。そして、「写真を撮りたい対象が多くいるし、撮りたい理由がこうなのだから、どうせ買うなら少しでも早いほうが良い」と日々自分に言い聞かせていくようになりました(笑)。
α7Ⅲというカメラの存在
冒頭の写真に写っていて、実際に私が購入した機種がSONYのα7Ⅲというカメラでした。
α7Ⅲは2018年3月に発売された機種で、私がコンデジのRX100M5Aを2018年12月に購入する際、デジカメについて諸々情報収集をしている時に、幾度となくα7Ⅲの機能、コスパが凄いという記事を目にしていました(当時は内容見ても何がどう凄いのかもわからないレベルでしたので主に見出しだけですが)。
※α7Ⅲの公式サイトはこちら

なので一眼カメラを買うときはまずα7Ⅲを基準に考えていこうとは思っておりました。そしていざ本腰入れて調べた際に、私がいいなと思った特徴をざっくりとですが、以下に抜粋します。
- 動物瞳AF機能の実装(ちょうど購入検討していた2019年の4月頃から)
- フルサイズセンサー機の中では軽くて小さいほうの本体サイズ
- レンズも他社マウントの製品に比べて小型軽量の物が多い傾向
- SONYのα7シリーズの中ではスタンダード機の位置づけで値段が安いほう
- スタンダード機の割には、当時の最新の機能を惜しげもなく投入
- バッテリー持ちが一世代前のα7Ⅱより大幅に改善
- ソニーストアで購入すれば、長期ワイド保証(破損や水ぬれも対応)が受けられる
※保証についての詳細記事は↓からどうぞ
私が魅力的に感じる点がこれだけありました。
α7Ⅲの詳しいスペックや感想などもいずれ別記事にまとめようと思っておりますが、その他にも連射速度や高感度耐性、手振れ補正等も必要十分に良く、ほとんど弱点の無い機種なんだな、と当時の私は何もわかっていないながらも思いました。
折角お高いカメラを買うなら色々な写真が撮りたくなるであろうと思い、この機種ならとりあえずどんな場面でも不自由なくこなせるのではないかと思いました。
実際に購入して1年弱、今のところは思ったとおりでした!
そして、何と言っても私が一番興味を持った機能がこれです!
動物瞳AFの凄さ
ちょうど購入を検討しだした時期にファームウェアアップデートで実装された機能でして、当時話題になっておりました。
愛犬を撮ることも大きな動機だった私にとっては願ってもない機能です。
今までのAF(オートフォーカス)では、犬の顔の写真を撮る際に、どうしても目よりも手前にある鼻にピントが合いやすく、目がぼやけてしまうような写真が多く撮れてしまっていました。
それが、シャッターボタンの半押しやAFボタンを押すだけで、下の写真のように動物(現状主に哺乳類のみです)の瞳に枠が出てピントを合わせてくれます。(グレーの枠が緑になったらピントが合っているサインです)


撮った写真をその場でカメラの再生モードで見返す際、α7Ⅲでは"AF-ON"ボタンでピントが合った部分を拡大して表示してくれます。


犬の瞳に写っている景色まで見えそうです!カメラを買ってしばらくはもうこれだけで鳥肌ものでした!
当初は本格的なカメラ程設定が煩雑で、難しいのではないかというイメージを持っていました。
しかしこのような機能を知ったことで、最新のAF機能や手振れ補正が付いているカメラの方が、より失敗写真が少なく簡単に撮れるんだなというように思いました。
そして購入後それが事実だと身を持って知りました。(勿論細かい設定や未だによくわからない難しそうな機能なども沢山あります。まだまだ全ては使いこなせていません。)
2020年の今ではCanonやNikonからもフルサイズミラーレス機が発売され、動物瞳AFも実装してきておりますが、当時はSONYにしかない機能で、この時点でやはり買うならα7Ⅲ一択だと思いました。
※SONY製品ご購入の際は、保証も鑑みるとソニーストアでのお買い物がお勧めです。詳細は下記記事をどうぞ。
気持ちはほぼ固まった!それでも・・・
以上のことから、ほぼカメラを買う気持ちと機種は半ば暴走気味に決まっていきました(笑)
とはいえ、カメラの本体がα7Ⅲで約20万円前後、レンズに至っては3万円程度から30万円、バズーカのような望遠レンズに至っては100万円を優に超える世界です。
おいそれと買える金額ではないですし、レンズもどれを買っていったら後悔しないのか全然わからない。
(そういうところが、初心者が中々レンズ交換式のカメラを買う気になれない要因の一つな気がします。)
そして高い金額で買ったところで本当にちゃんと使うのか?
私は元々、日常では財布、携帯電話、ウォークマン、iPadminiを小さなバッグに入れて持ち歩くくらいで、基本的にそれ以上余計な荷物を増やしたくない主義の人間でした。
高級コンデジも、特にRX100M5Aについてはポケットに入るくらいの大きさで、画質にはそれなりに満足していたのに、特にイベント事でもない日常ではほぼ持ち歩くことはありませんでした。
"レンズはどうするか、本当にちゃんと使うのか、具体的に日常でどうやって持ち歩くのか等、更にしっかり検討していこう"
と当時の私は考えました。
ということで、長くなりましたので次回以降では、α7Ⅲを購入前提として、"どうすれば自分がちゃんと使うのか"を念頭に色々と検討していった経緯をまとめていきたいと思います。
ちなみに、結論だけ先に言っておきます。
本記事で最後に考えていた、ちゃんと使うのか、どうやって持ち歩くのかという数か月間めちゃくちゃ真剣に悩んだことの結果ですが・・・
カメラ購入数か月後・・・
全て余計な心配に終わりました(笑)
今では少し出かけるだけでもカメラを持ち歩くようになりましたし、あっという間にレンズを4本所持、買うレンズもどんどんでかく重くなっていき、結局大きなカメラリュックを買うことになったり、いかに沢山機材を持ち歩くか考えたりと、考え方が完全にカメラ中心に変わってしまっています。
とはいえ、当時の私と同じように悩んでいる方はいらっしゃると思いますし、機材を軽くしようとした努力が積もり積もって結果助かっているなと思うことがありますので、私の遠回りした道や結果をご覧いただき、参考にしていただければ嬉しいです。
α7Ⅲを買ってから半年のレンズ遍歴まとめました。
こちらの記事の最後にはα7Ⅲでの作例が少しだけあります。
今まで撮った写真をまとめたサイトもあります。よろしければご覧ください。
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