【Gitzo三脚2本目】1型トラベラーを持っているのに1型マウンテニアも購入した件【GT1542・GK1542-82QD】

Gitzoの三脚GT1542とGT1555Tの開脚時大きさ比較 機材紹介
機材紹介

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タイトルのとおりですが、既に持っていたGitzo(ジッツォ)の1型トラベラー三脚”GT1555T”に加え、マウンテニアシリーズの1型三脚”GT1542”(正確には雲台キットなので”GK1542-82QD”)を購入しました。

何故同じ1型のシリーズ違いの三脚を購入したのかという経緯の説明と、トラベラーとマウンテニアの比較をしていきたいと思います。

※トラベラーGT1555T購入時のページはこちら。

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マウンテニアGT1542を購入した理由

今まで買った三脚について

簡単に自分の三脚遍歴を述べると、

K&Fコンセプトのトラベル三脚 → Leofoto LS284CLin → Gitzo GT1555T

以上の順番で購入しています。

最初のK&Fコンセプトの三脚はLeofotoを購入した以降は一度でも使っていない状態で、Gitzoのトラベラー購入以後は、

  • 基本的にはGitzo使用
  • 手持ちの最重量かつ最長焦点距離レンズ”SEL100400GM”使用時と三脚の高さが欲しい時のみLeofotoを使用

こんな感じで暫く使い分けていました。

この三脚達でも使い勝手に大きな不満があった訳ではないのですが、Gitzoの剛性感が気に入っていること、SEL100400GMでの動画撮影時にはブレが収まるまでの時間がLS284CLinではちょっと気になる場面があったこと、これらの点からいずれ頼りになるメイン三脚としてLS284CLinの代わりになる三脚が欲しいなと数年前からずっと考えてはいました。

具体的にはよりパイプ径が太くなる3型のマウンテニア”GT3542”が一番の候補かなと思いつつ、トラベラーのレビューでも述べたかと思いますが、Gitzoの剛性感なら他社のパイプ径より1段細くても同等の安定性がありそうな感覚もあるので2型の”GT2542”でもグレードアップになるのかなみたいな想像をしながら最近は中古の相場なんかも調べていました。

【参考】各三脚の最大パイプ径まとめ
LS284CLin = 28mm
Gitzo3型 = 32.9mm
Gitzo2型 = 29mm
Gitzo1型 = 25.3mm

GT1542を買った理由

それが急転直下で1型のマウンテニアを買った理由は、新品がめっちゃ安くなっていたからというのが一番の理由です(笑)

在庫数に限りがあったのでかなり勢いで買ったところもあるのですが、実はちょうどSEL100400GMよりも大きなレンズの購入も考えていたため、当初の目論見からは少し軌道修正をして、望遠レンズ用の三脚は別途購入することにして、それ以外でのメイン三脚としてGT1542を購入することにしました。

GT1542の雲台キット(GK1542-82QD)がびっくりするくらい安かった

GT1542単品の新品価格をざっと調べると、Gitzoの公式サイトで125,800円(会員登録でそこから10%引き)、公式の楽天アウトレットでも99,160円です(1年保証で、購入後の登録で7年保証を受けられるのかは不明)。

それが価格の逆転現象が起きていて、GH1382QDという雲台が付いて84,800円になっていたのです!(Gitzo公式サイトでは通常価格の49%オフと表記されていました ※公式サイト内のアウトレットページです)

尚、この雲台単品で調べても4万円くらいで販売されています!メルカリ等で売っても2万円以上になりそうだなという感じなので三脚単体で考えると本当にお買い得だと思います。

これを、自分は分割払いで購入したかったので、Amazon(販売・発送元はJOBY(概要を見ると公式だと思われます))で購入しました。

ここからは自分の憶測ですが、JOBY、公式サイト、楽天公式アウトレットは在庫共有されていたのかなと思っています。
実際に自分が購入したタイミングで全ての在庫が同時に減り、実は不具合があって一度交換を要請したのですが、その際も在庫が連動していました。

ちなみに、公式サイトと楽天はアウトレットと表記がありましたが、Amazonではそのような表記が無かったことも決めての一つです。実際に購入後問題なく延長保証の登録ができています。

実は自分が購入後一度在庫が無くなり、てっきり在庫処分価格でもう紹介できることはないのかなと思っていたのですが、暫くしたらまた数個在庫が復活していたのでリンクも貼っておきます。

本記事作成時で在庫再び僅かになっていたので、迷っている方はお早めに。

※ちなみに今回は楽天アウトレットは在庫復活せず売り切れのままでした。

自分の用途では1型でほとんど事足りると再認識

安いとは言ってもそれだけで同じ径の1型を追加購入するのはどうなの?という思いも当然あったので、改めて自分の用途を考えてみました。

前述のとおり、望遠レンズ(SEL100400GM以上)用の三脚を別途揃えるとした場合、それ以外の自分のレンズで重量級だったり焦点距離の長めなレンズを挙げると、

  • SEL135F18GM(約950g、焦点距離135mm)
  • SEL1224GM(約847g、焦点距離最長24mm)

こんな物なので、これくらいのレンズを使う時を想定すればいいわけなのですね。

一応補足しておくと、レンズの重さだけじゃなくて焦点距離も記載したのは、焦点距離が長いほどブレやすくなり、三脚の性能がより重視されるからです。
実際にGitzoのHPでは、耐荷重だけでなく脚の太さに応じて推奨と最大の焦点距離が記載されています。

そして、Gitzoの1型は135mm(最大200mm)までのレンズを装着したカメラの使用を推奨となっています(脚の最大径を基に対応焦点距離が記載されており、段数(脚の最小径)による変化はなさそうです)。

もしSEL70200GMⅡ等を買った場合でもギリギリ対応範囲内ですし、耐荷重もトラベラーより結構増えて最大18kgとなっています(トラベラーGT1555Tなんかは最大10kg)。

そんなに頻繁に使用している訳ではないですが、元々トラベラーの1型で135mm以下のレンズを使っていて不満を感じたことはないですし、そこから更に耐荷重が増えて、脚の最小径も1段分太くなるわけです。

…1型で十分ですよね?なんなら風等の無い好条件ならSEL100400GMでも凌いでくれそうな気がしています。

トラベラーGT1555Tのちょっとした不満

通常用途では1型で十分と結論を出しましたが、だったら既に持ってるトラベラーだけでいいんじゃない?と思われるかもしれません。

ですが、一番メインで使用していく三脚としては、致命的ではないけれど小さな不満点がいくつかありました。

畳まない運用では開脚セレクターが使いづらい

一番はこれですね。

トラベラーをメインとして三脚を使っていると、結局面倒くさくて脚を反転させずに収納することがほとんどでした(反転収納に適した雲台を持っていないことも大きいです)。

そうすると、(使用頻度が少なくて慣れないこともありますが)トラベラー特有の開脚セレクターがどうしても自分には馴染みませんでした。

Gitzoの三脚GT1555Tの開脚セレクター
トラベラーの開脚セレクター

トラベラーの開脚セレクターは上の写真のようになっており、横にスライドさせながら脚を広げていく必要があります(閉じる時は自動でセレクターが動きます)。

それで、スライドさせる時にまず脚を少し閉じる必要があるんですよ(ただし、これはマウンテニアも一緒でした。まあ閉じる時に自動で作動する機構だから当然ですよね)。

Gitzoの三脚GT1555Tの開脚セレクターを作動させる為に脚を少したたむ
脚を少し閉じてセレクターを浮かせてから
Gitzoの三脚GT1555Tの開脚セレクターをスライドした様子
横にスライドさせたまま脚を開く

こんな感じで脚を広げていく必要があり、個人的にはスライドさせた状態を保持したまま脚を動かさなければいけないのが少し使いづらく感じるんですよね。

一方のマウンテニアはセレクターを引き上げるだけです。

Gitzoの三脚GT1542の開脚角度セレクター
マウンテニアの開脚セレクター

このように引き上げたまま、脚を広げてから閉じていくとセレクターが勝手に戻ります。

Gitzoの三脚GT1542の開脚角度セレクター作動の様子
セレクターが戻る様子

また、脚の開脚角度もマウンテニアは3段階、トラベラーは2段階と差があります。

ただ、マウンテニアはセレクターを自動で作動させる時に一旦一番開く段階まで脚を広げなきゃいけないのがデメリットとも言え、一長一短ではありますね(狭い場所なんかでは特に)。

まあ、それでも個人的にはマウンテニアのセレクターの方が断然使いやすく感じます。
何故かトラベラーは脚を広げる時にどうやるんだっけ?と一瞬フリーズしちゃうんですよね笑

センターポールの脱着が面倒

もう一つの決め手がこれです。

トラベラーはグラウンドレベル(地面に近い位置のポジション)で撮影したい場合に、センターポールを逆付けするか、別途付属のショートポールに換装する必要があるんですね。

ぶっちゃけ面倒くさくて、一度も試したことがありません。
グラウンドレベルで撮影したい場合は別途ミニ三脚を使おうかなと思ってしまうくらいです。

これもマウンテニアだと、専用のリングを回すだけでセンターポールが抜けるようになっています。

Gitzoの三脚GT1542のセンターポール着脱リング
マウンテニアのグラウンドレベルセット機構(銀色のリング部分)

この銀色のノブを緩めるとセンターポールが抜けるようになります。

Gitzoの三脚GT1542のセンターポールを外した状態
センターポールが抜けた

センターポールを戻す際は、センターポールの溝と本体の目印の面を合わせます。

Gitzoの三脚GT1542のセンターポール溝の向きの目印
本体の目印(脚の付け根の中間の楔形)
Gitzoの三脚GT1542のセンターポールの溝
センターポールの溝

この脚の付け根の中間にある楔形のものが目印です。他の面には何もありません。

この機構の存在を知ったのは割と最近で、それから一気にマウンテニアが魅力的に見えるようになりました。

LS284CLin(センターポール別付け)でセンターポール無しの不便さも経験しています。

センターポールを伸ばすことが多い(伸高が低い)

これは5段であるGT1555Tを選んだ自分が悪いのですが、どうしてもセンターポールをフルに伸ばして使うことが多いです(伸高121cm、全伸高138cm)。

これがGT1542だと、伸高135cm、全伸高159cmとなります。

先程もGT1555Tで安定性に不満を感じたことはないと述べたとおり、センターポール伸ばしてもブレて写真が撮れなかったということはないんですけどね。まあ見ていて安心感が全然違います。安心して撮影に望めるというメンタル面も重要だと思いましょう笑

GT1555Tでは全伸高でもアイレベル付近しかなく(レベリングベースやら雲台やら付けて+20cmくらいになります)、目線より高く俯瞰気味に撮りたい場面等では使えなかったのですが、GT1542では少し高くから撮れ、伸高が高かったLS284CLinの代わりも少しだけこなしてくれそうです(LS284CLinは伸高150cm、全伸高182cmと別格の高さですが)。

ということでこれらの不満を解消してくれそうなGT1542を購入することにしました。

ここまでGT1555Tの不満を述べましたが、GT1555Tを購入したこと自体は全く後悔しておりません。
縮長35.5cm(脚反転時)はトラベル三脚として持ち歩く(ショルダーバッグに取り付ける時等)には替えがききませんし、むしろGT1555Tを選択したからこそ、GT1542と差別化が図れたと思っています。
これがGT1542と同じ4段であるGT1545T等を選んでいたのだったら、今回購入に踏み切れなかったんじゃないかなと思います。
要は、トラベル三脚としては自分にとっては変わらずGT1555Tが最高だということです。

トラベラーとマウンテニアを並べて比較してみる

実際にトラベラーGT1555TとマウンテニアGT1542を並べて見てみましょう。

Gitzoの三脚GT1542とGT1555Tの開脚時大きさ比較
左:GT1542 右:GT1555T
Gitzoの三脚GT1542とGT1555Tの開脚時大きさ比較
縮長が異なる分、接地範囲も変わる

写真向かって左がGT1542、右がGT1555Tです。
どちらも一番狭い開脚角度で脚を伸ばさず並べています。

斜め上から見てみると、縮長の違いから、接地部分の面積も結構違います。

また、トラベラーでは別途購入して取り付けたセンターポール下の三脚フックが、マウンテニアでは最初から付属しています。

続いて収納状態の長さの違いを見てみます。

Gitzoの三脚GT1542とGT1555Tの大きさ比較
上:GT1555T(脚反転せず) 下:GT1542

上がGT1555T、下がGT1542(縮長54cm)です。
まずGT1555Tの脚を反転させていない状態で並べてみました。

この状態でも思ったより差があるなというのが率直な感想でした。

GT1555Tのこの状態で雲台を付けてリュックに取り付けると、リュックから雲台がそこそこはみ出すので、GT1542で同様のことをするとかなりはみ出しそうですね。

GitzoのGT1555TをマインドシフトギアのBacklight18Lに入れた写真(雲台付)
GT1555Tに雲台を取り付けてリュックに装着

次に脚を反転した状態で見てみましょう。

Gitzoの三脚GT1542とGT1555T反転時のの大きさ比較
GT1555Tの脚を反転させて比較

GT1555Tの脚を反転させると、差はより顕著になります。

反転状態だとショルダーバッグ(自分だとPeakDesignのEverydaySling 10L等)に付けてもバッグから少しはみ出すくらいで収まります。

GitzoのGT1555TをPeakDesignのエブリデイスリング10Lに取り付けた例
GT1555Tをピークデザインのエブリデイスリング10Lに取り付け

ショルダーバッグ等での運用はやはりトラベラーでないと厳しいですね。

Gitzoの三脚GT1542とGT1555Tの石突比較
石突の形が違う

その他に気づいた点としては、石突の形が結構違いました。
違いによる良し悪しは今のところ感じていません。

最後にKIRK(カーク)のミニサイズレベリングベース“TLB-2”をGT1542に付けてみます。

Gitzoの三脚GT1542にKIRKのレベリングベースを付けた様子
GT1542にKIRKのTLB-2を付けるとジャストフィット

もう完璧に隙間無くジャストフィットです。
今後はGT1542専用に使っていくと思います。

ちなみにGT1555Tに付けるとレベリングベースが少しはみ出しちゃっていました(各ベース径はGT1542が50mm、GT1555Tが35mm)。

KIRKの一脚用雲台MPA-2RをGitzoの三脚GT1555TとKirkのレベリングベースに装着
GT1555TにTLB-2を付けた例

今後はGT1555Tには余計な物を付けず、トラベル三脚らしさを取り戻していってもらおうと思います笑

※トラベル三脚用の雲台としては今回のキット雲台”GH1382QD”が予想以上にフィットしたので当面はこれを使っていこうと考えています。詳細ページはまた別途にて。

ちなみに下記リンクで紹介しているKIRKのクイックリリースシステムについては、超望遠用の三脚、一脚その他に限定して運用することにしました。
詳細についてはまた後日。

終わりに(実際に使ってみて)

購入後、早速旅行に行く機会があったのでGT1542を持っていき使ってみました。

※飛行機移動で、機内持ち込みはせず、三脚ケースに入れた状態でスーツケースに入れて預けました。

使ってみた感想は、これに合わして購入した雲台(MARKINS(マーキンス)のQ10i)も相まって大変満足できる使用感でした。本当に買ってよかったなと。

※雲台の紹介についても後日まとめます。

実際にSEL1224GMとSEL100400GMで長秒露光(滝撮影の1〜2秒と短めなものから、かなり暗いNDを付けた1分以上の長いものまで)もしましたが、全く問題なく撮影できました(SEL135GMはお留守番)。

ただし、機能性能自体には満足しているものの、使い心地は思ったほどではないなという点もありまして、

  • グラウンドレベルセット機構(センターポールを外すリング)は結構回転させないと外れない、また想像以上にスムーズに抜き差しできず、ガコガコとポールを揺らしながら着脱する感じ
  • センターポール上げ下げのロック部分(グラウンドレベルセット機構の下にあるノブ)も回転が固く、かつかなり回さないとセンターポールがスムーズに上下できない
  • 脚の伸縮についてはLeofotoの方がスムーズで、更に1本だけ最大まで伸ばしきりづらい(引っかかり感のある)脚があった ※当該脚の分解、再取り付けでほぼ改善済み

このあたりが気になりました。

恐らく販売経緯から見ても長期在庫品な気がするので、脚のように全体を組み付け直すと動作は改善されるかもしれません。というか改善してくれないと正直価格に見合う精度じゃないなとも思うので困ります笑

最近の小型軽量傾向なカメラ、レンズには1型でも幅広く対応してくれて、かつ細い分軽量(GT1542で1.28kg)でより気軽に持ち出せます

※当初の候補だったGT3542だと1.86kgなので、今までの自分の傾向だと滅多なことがない限り持ち出さなくなっていた気がします。

本当に自分にとってのメイン三脚としては最適だったなと。
そして非常にお得に買えたなと大満足しております。

前述のとおり、付属の雲台、GT1542用に購入した雲台、超望遠用の三脚、KIRKのクイックリリースシステムの現在の運用状況については後日別個でページ作成していきますので、完成次第こちらにもリンク貼っていきます。

※半年かかりましたが(笑)ページ作成しました。

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