Gitzoの自由雲台GH1382QDの使い道とトラベラーGT1555Tにぴったりな三脚ケースの話

Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けてセンターポールを伸ばした様子 機材紹介
機材紹介

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前回、「Gitzoの1型マウンテニア三脚の雲台キット(GK1542-82QD)をお得に購入しましたよ」という話からの続きで、その付属雲台"GH1382QD"の使い道と、既に所有しているトラベラー三脚"GT1555T"をよりトラベル三脚らしくコンパクトに運搬するための最高なケースを見つけて購入しましたので紹介したいと思います。

……すぐに続きとなるこのページを作る予定だったのが、前回の更新から半年以上経ってしまいました。
この件以外にも、α1のメジャーアップデートがあったり、超望遠単焦点レンズを購入したり、昨年から機材を色々揃えているストロボ関連等々、記述したいネタについては沢山溜まりに溜まってます。
ちなみにこの記事がちょうど100記事目(やっと!)です。ひじょーに遅い更新ペースですが、こんな個人のブログでも、毎月数千回は閲覧されていて、質問やコメント等もちょこちょこ頂いていたりと、多数の方に読んでもらっているんだなということを実感しています。
今後もなるべく高頻度で更新続けていくつもりなので読んでやってください。

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自由雲台"GH1382QD"の使い道

自分が初めてGitzoの三脚を購入する際に、Gitzoについて色々と調べていた感じでは、三脚の評判は非常に良い一方で、雲台の評判は結構悪い印象がありました。

ただ、それでもGitzoブランドでメルカリ等では結構な値段が付きそうでしたので、今回の購入当初はキット雲台は新品未使用の状態で手放すことも視野にいれていました。

Gitzoの自由雲台GH1382QD
付属していた自由雲台GH1382QD
Gitzoの自由雲台GH1382QDと付属ポーチ
付属のポーチと一緒に手放すことも考えていました

ですが、結論としては、GT1555T用の雲台として暫く使ってみることにしました。

トラベラーにジャストフィットな形状

手元に残すことにした理由はずばり、GT1555Tに付けてみたら、トラベル三脚としてコンパクトに運搬するにはこれ以上の物はなさそうだなと思ったからです。

Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けて脚を反転して折りたたんだ様子
GT1555Tを折りたたんだ時の完璧な収まり

見てくださいこの完璧な収まり具合。むしろ脚を反転できないマウンテニアシリーズに何故この形状の雲台が付属しているのか謎です(笑)

参考までにGT1542とGT1555Tそれぞれに付けた時の比較画像を載せておきます。
左がGT1542、右がGT1555Tです。

Gitzoの三脚GT1542に自由雲台GH1382QDを取り付けた様子
GT1542にGH1382QDを装着
Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けた様子
GT1555TににGH1382QDを装着

左の写真がわかりやすいと思いますが、目盛りが記載されている部分が雲台の最下部なので、GT1542には雲台の底部が一回り小さいんですよね。

逆にGT1555Tのベースよりは一回り大きいサイズ感ですが、個人的にはこっちの方が収まりがよく見えて、本当にトラベル三脚用の雲台なんじゃないかと思ってしまいます。

Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けた様子拡大
GT1555Tに装着の別アングル
Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けてセンターポールを伸ばした様子
センターポールの伸ばした様子

センターポールを伸ばしても違和感ない底部の大きさだと思います。

ここから更に数枚GT1555Tとのジャストフィットっぷりをご覧ください。

Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けた様子
Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けて脚を反転して折りたたんだ様子
Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けて脚を反転して折りたたんだ様子
Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けて脚を反転して折りたたんだ様子
Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けて脚を反転して折りたたんだ様子
Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けて脚を反転して折りたたんだ様子

もうね、雲台の使いやすさとかは置いといて、このフィット感を見てしまうと、完全にトラベル三脚として割り切って使うならこれがベストだなと思ってしまいました。

この雲台単体で買うと4万円以上しますからね!手放すのが惜しくなってしまいました。

トラベラーのキット雲台(GH1382TQD)よりは耐荷重も上

一応、GT1555Tの雲台キットを購入する場合の付属雲台と仕様を比較しておきましょう。

私が所有しているのが"GH1382QD"で、1型トラベラーのキット雲台は"GH1382TQD"というようです。
Tはトラベラーの意味かと思います。

雲台単体での実売価格は2,000~3,000円程GH1382QDの方が高そうです。

公式サイトの仕様を一部書き出してみます。

項目GH1382QDGH1382TQD
重量500g390g
ベース径42mm35mm
耐荷重14kg11kg
可動高11.2cm10.4cm
フリクション
コントロール

このように、GH1382QDの方が若干大きく重く、耐荷重も優れているようです。

恐らくGH1382TQDのベース径(底面径)がGT1555Tに装着した時にピッタリ揃う大きさなんでしょうね。

そして、この中で一番大きな違いはフリクションコントロールの有無だと思います。

が、このフリクションコントロール、かなり使い勝手に癖があり、人によっては無い方がマシと思うかもしれません。

Gitzoの自由雲台は使い方にかなり癖あり(メインノブとフリクションの考え方が逆?)

フリクションコントロールとは、メインのノブとは別のノブを回すことで、メインノブの可動範囲を制限し、メインを必要以上に緩ませることなく、自分が使いたい範囲で雲台を緩めたり固定したりできる機構です。

一般的な自由雲台だと下の写真のような感じです。

SIRUIの自由雲台K-20Xの側面
SIRUIの自由雲台K-20Xのフリクションコントロール

メインノブの側面に付いている銀色の丸い部分がそうで、メインノブを好みの位置(自分が設定したい一番緩い位置)まで回したところで、この銀色の部分をコインや指の腹等で締めることにより、メインノブは設定した位置より緩むことがなくなります。

これにより、急激に緩んで載せたカメラがカックンしてしまうことを防いだり、力を加えたらカメラを動かせるけど、手を離したらカメラが固定されるというちょうどいい締め加減に調節しやすくすることができたりと、非常に便利になります。

癖その①

しかし、GH1382QDのフリクションコントロールはこのようになっています。

Gitzoの自由雲台GH1382QDのフリクションコントロールレバー
GH1382QDのフリクションコントロール

フリクションのノブがめっちゃでっかい。

Gitzoの自由雲台GH1382QDのフリクションコントロールのノブがはみ出る
メインノブの側面からつまみが飛び出ている

こんな形なので、メインノブの側面からつまみがはみ出しちゃっているんですよね…。

そして、メインノブ・フリクションノブともにめっちゃくちゃ動きが軽いんです。

どちらも少し触れるだけでくるくる回るレベルです。

なので、誤って触れてしまい、急激に緩んでしまうことがいつでも起こり得そうなんですよ。

少しの移動でも、カメラを三脚(雲台)に付けたまま運搬するということが怖くてなかなかできなさそうです。

上記はただただ機材の安全性に配慮されていなくて駄目だと思う点ですね。

癖その②

そして、もう一点癖が強いなと思うのが、メインノブとフリクションコントロールの動作の関係性です。

一般的な自由雲台は、フリクションノブを締めるとメインノブの動作に制御がかかると述べましたが、

Gittzoのはフリクションノブを締めきると、ボールも固定されるんです。

一瞬何言ってるかわからないでしょ?(笑)

説明が難しいのですが、言葉の通り、メインノブを締めてもボールの動きを制御できるし、フリクションノブでもボールの動きが制御できちゃうんです。

じゃあ何のためにフリクションがあるのかというと、一応メインノブをある程度回した状態でフリクションノブを少しだけ締めておけば、メインノブを緩めてもボールの固定が緩むことがなくなります。

ここでややこしいのが、一般的な自由雲台と違って、物理的にメインノブが一定以上緩まなくなるわけではなく、メインノブは雲台から外れそうになるくらいまでめっちゃ緩む方向に空転します(笑)
ただ緩めてもその効果がボールには伝わらないという感じです。

そのせいで、自分がメインダイヤルをどれぐらいの位置に設定してフリクションノブを締めたのか全くわからなくなります(前述のとおりノブが軽いので尚更です)。

このような挙動から、一般的な自由雲台が、

  1. メインノブを自分の好みの位置に設定
  2. フリクションノブを締める
  3. その後はメインノブでボールの固定・緩めるを変更

こんな運用方法となるのに対し、GH1382QDでは、

  1. メインノブを自分の好みの位置に設定(ノブが軽いので都度、適宜調整)
  2. フリクションノブを軽く締める
  3. その後はメインノブは触らず、フリクションノブでボールの固定・解除を行う

こんな感じで、メインノブが粗動調整、フリクションノブを微動調整というイメージで使っていけばいいのかなと解釈しました。

とはいえ、日常使いの三脚では一般的な自由雲台を使っていて、GT1555Tとこの雲台の出番は数カ月に1度あるかどうかという程度なので、久しぶりに触れる度に一瞬頭がショートします(笑)

なんとか上記の解釈を思い出せば、まあ使えなくもないかなという感じです。

なので、Gitzoの自由雲台を単体で購入するのはマジでお勧めしません!癖が強すぎます(GH1382QD以外のGitzzoの自由雲台は触れたことがないので挙動が違うかもしれませんが)。

一応良い所を言っておくと、ボールの固定力はかなり強いと思います。
その点と、前述のトラベラーでの収まりの良さ。これだけでギリ手放すことを踏みとどまっている感じです。

ちなみに、収まりの良さとトレードオフなわけですが、クランプは小さく非常に使いづらいなと思ってます。

Gitzoの自由雲台GH1382QDのクランプ
GH1382QDのクランプ

単純に咬合部分の長さが短すぎて、自分の場合はカメラにPeak Designのキャプチャープレートを付けていて、それが正方形の形で小さいので、取付位置がシビアになってしまい使いづらいと思ってしまっています。

まあ、結構批判してきましたが、自分はもうしばらくはGH1382QDを使うつもりです。

トラベラーGT1555TにぴったりなペグケースPWDのTB100

GH1382QDを使うことでコンパクトに運搬ができる様になった我がGT1555Tですが、ここで悩んだのが三脚ケースです。

Gitzoの三脚GT1555Tに自由雲台GH1382QDを取り付けて脚を反転して折りたたんだ様子
雲台上部が少しだけはみ出る

GT1555Tの格納高は35.5cm、前述の通り専用雲台よりは少し背が高いので写真の様に雲台上部が少しはみ出るので、実寸で38cm程度の収納幅が必要です。

ただ、これが探してみるとちょうど良さそうな三脚ケースというのが全然見つからなかったんですよね。大抵が大きすぎるものばかりでコンパクトにした意味がなくなってしまう。

Gittzoからはトラベラー専用の三脚バッグが発売されているのですが、普通に1万円以上します。そしてヨドバシで実物を見たこともあるのですが、その展示品が長期間展示され続けているのか、加水分解で表面が結構ボロボロになっていたんですよね。
高い金額を出しても数年後にはこれかあ…って思っちゃって買う気になれませんでした。

三脚に直接ストラップを付けて運搬するというのも一つの選択肢だと思いますが、個人的には雲台みたいな金属の塊を剥き出しでブラブラさせるのは周囲にぶつけないか気を使っちゃいますし、せっかくの高級三脚なので不必要に擦り傷とか増やしたくないなとも思うのでなしです。

ということで、三脚ケースに拘らず、楽器用等様々な種類のケースを探した結果……見つけました!!

それがこちら

PWTのペグケースの側面
PWTのTB100というペグケース

キャンプ用のペグケース(ツールバッグ)で、PWTのTB100という製品です。
クーポン使える時は2,500円くらいで購入できます。

※自分が買った時は黒しかなかったような気がしますが、現在はカラバリもあるようです。

まず、横幅40cmまで収納可でほぼピッタリなサイズ感と、何よりも最高なのが、

ガバっと開くのに、蓋を閉じると三角形の形状になる

この三脚の為に作られたんじゃないかってくらい形も大きさもピッタリかつ使いやすいんですよね。

三脚と並べるとサイズ感はこんな感じ。

PWTのペグケースとGitzoのトラベラーGT1555Tを並べて撮影した様子
ケースが結構大きく見えますが、実際はほとんど同じサイズ感です

続いて蓋を広げると、

PWTのペグケースを開けて上から収納部を見た様子
ガバッと開いて出し入れは楽

このように開口時は大きく広がって出し入れがしやすいです。また、4辺大きなポケットも付いているので、小物等仕分けて入れられます。

そしてファスナーを閉めると、

PWTのペグケースにGitzoのトラベラーGT1555Tを収納してジップを閉めた状態
ファスナーを閉めると三角形に

見事に三角形になっちゃいます。三脚と並べて見ましょう。

蓋を開けた状態のPWTのペグケースとGitzoのトラベラーGT1555tの三角形の形状が一致
ファスナー開いてる状態
PWTのペグケースとGitzoのトラベラーGT1555tの三角形の形状が一致
ファスナー閉じた状態

完璧な形状で凄くないですか?実物届いて初めて収納してみた時めっちゃテンション上がりました(笑)

実際に収納してみます。

PWTのペグケースにGitzoのトラベラーGT1555Tを収納した様子を俯瞰した様子
横幅ピッタリ

このように横幅は勿論のこと、実は高さもほぼピッタリなんですよね。

PWTのペグケースにGitzoのトラベラーGT1555Tを収納した際のケースの高さの様子
三角形に畳むと、高さもほぼピッタリ

上の写真だと高さに余裕があるように見えるかもしれませんが、ファスナーを閉める際に折り畳まれるので、高さもピッタリになります。

PWTのペグケースにGitzoのトラベラーGT1555Tを収納して蓋を閉じきる前の状態
三脚入れて折り畳んだところ

最高です。

ただ、注意点としては、クッション性はほぼ皆無なことです。

この点については、擦り傷等だけ防げれば良いと思っているので、無駄に嵩張らないことを自分としてはポジティブに捉えています。

クッション性は無いですが、表面はキャンプ用らしく結構硬めなしっかりとした生地で、その点は安心です。

PWTのペグケースの底部は脚付きかつ素材も丈夫
しっかりとした生地

そして、底面はより補強された生地(厚手の合皮)に樹脂製の脚も付けられています。
販売ページによると濡れた地面でも内部まで浸水しないとのこと。

PWTのペグケースの底部
ケースの底部

これもフィールドに気兼ねなく置けるから凄くありがたいポイントですよね。

三脚ケースでは地面に置くことを想定された機能は見たことがない気がします。

以上、GT1555T用の三脚ケースの紹介でした。

PWTのペグケースを斜め上から撮影

とても気に入ってます!

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