私にとって初めてのレンズ交換式カメラとなる、フルサイズミラーレス一眼カメラのα7Ⅲを購入するかどうかについて、数か月間悩み抜きました。
レンズはどうするか、どうすれば持ち歩くか、買ったらちゃんと使うのか等々、お高い買い物なので、自分の性格と照らし合わせて考えました。
結果、非常に満足している買い物でしたが、購入前に心配だったことや考えていたことが、実際に購入して数か月経ってから振り返ってみてどうだったか、というのをまとめていきたいと思います。
初めてカメラを買おうか迷っている方等の検討の一助になれば幸いです。
暫く単焦点レンズ1本で運用したい
α7Ⅲ購入に至った理由の一つが、SEL55F18Zという自分に取って理想的なレンズを見つけたことでした。
このレンズを調べた時に、
- 55mmという少し独特な焦点距離
- ズームのできない単焦点レンズ
- 近寄って撮れない
この辺りは承知の上で、それでもこのレンズとα7Ⅲの組み合わせのみで暫くやっていこうと心に決めて購入したはずでした・・・。
その後どうなったかと言うと、それから半年で4本もレンズを買ってしまいました(笑)
カメラを買って一か月後に旅行に行くことになり、どうしても広角レンズが欲しくなり、手頃軽量なレンズを探しました。
その後、マクロレンズ、広角レンズの買換え、中望遠レンズ、と結局自分が持っているレンズでは撮れない写真が撮れるレンズが欲しくなり、次々とレンズを購入してしまいました。
最初に買ったSEL55F18Zは非常に気に入っていて、今もかなり愛用しています。
レンズに不満があったのではなく、気に入って、写真にドハマりしてしまったからこそ、旅行に行く時等に、撮りたい画角で写真を撮れないことが機会損失だと思うようになってしまったのです。
このような写真はSEL55F18Zではどうしても撮れないなと思ってしまったのです。
これからカメラを買おうと考えているかたは気を付けてください。ほとんどの方がすぐに色々なレンズが欲しくなるとおもいます(笑)
レンズは小型軽量を重要視
1個目のレンズを購入した流れとも関連しているのですが、元々カメラを持ち歩く習慣が無かった自分にとっては、持ち歩き易さが大事だろうと考え、購入前は小型軽量であることを最重要視しておりました。
また、あまりにでかいカメラを持ち歩いて、いかにも撮影してます、という雰囲気を出しちゃうのが気恥ずかしいという気持ちも有りましたね。
これらは上記のレンズ購入遍歴とリンクしているのですが、レンズ購入につれて段々と大きさも重さも抵抗が無くなっていきました。
最初のSEL55F18Zが281gで、その後購入していったレンズが93g、570g、420g、ときて、最後は950gのレンズを購入しました(冒頭の画像のレンズです)。
今では950gのレンズを付けて、近所の散歩でも平気な顔して片手で振り回しています(笑)
これ以外にも旅行時にSEL100400GMというレンズ(1395g)をレンタルして、これも全く問題なく手持ちで使えることを体験しました。いずれ購入するつもりです。
ということで、購入前に一番気にしていた筈の、軽量コンパクトさというものが、私にとって一番気にしないものになってしまいました(笑)
とはいえ、こうやってレンズの本数が増えてきた今になってきて、SONYのEマウントのレンズ群が、全体的に軽い物が多いことの恩恵をとても受けているなと感じています。
他社マウントレンズとの1本あたり数百グラムずつの差が、レンズ4本分を鞄に積み込むとなると、トータルで結構な差になってくるなと、ひしひしと感じ始めました。
なので、結果として購入前に軽さに拘ったことは、決して間違ってはいなかったなと今でも思っています。
これから初めてカメラの購入をご検討される方は、なかなかレンズから考えるのはイメージもつきづらく難しいとは思いますが、長期的な目でご検討されると後悔が少なく良い買い物ができるのではないかと思います。
PealDesignのCaptureでの持ち運び
購入前にいかにカメラを持ち歩くかということを一生懸命考えました。
私の場合、犬の散歩や姪っ子と遊びながらカメラを使いたいという思いが有ったので、両手をどうやって空けるか、というのが大事なポイントでした。
そこで見つけたのがPeakDesign(ピークデザイン)のCapture(キャプチャー)でした。
ズボンのベルトにこのキャプチャーを取り付けて、そこにカメラを引っかけるという運用方法です。
詳細は下記リンクからどうぞ。Captureと併せてCUFFというリストストラップも併用しております。
購入前は本当にこれで大丈夫かな?という不安もありました。
なので、念のための保険として、同じくPeakDesignのLeashという長いストラップも買っていました。
Captureを買って使った結果、私にとって必需品となりました。
耐荷重、安定性は全く問題無く、今では上述した950gのレンズでも使用しています(ズボンとベルトへの負荷的にこの辺りが限界かなと思ってます)。
※Captureの実用耐荷重についてまとめました
ネックストラップと違って、体の前でカメラがぶらぶら揺れないのが個人的には最高です。
犬や子供に合わせてしゃがむ時に地面にぶつけたりする心配が減ります。
自分に取って勿体なかったことは、CaptureとCUFFの組み合わせが最高だったので、Leashの出番がほぼ無いことです。
Leashの色味と細い見た目は非常に気に入っていますし、長さの調節もしやすく、良いストラップだと思っています。
Leashは、Captureでは厳しそうなSEL100400GMという、約1.4kgのレンズをレンタルしていた時に使いました。
問題なく使えてはいたものの、Leashでは重いカメラとレンズの組み合わせには細すぎて少し心細く感じました。
なので、私がCaptureを使わないであろう超望遠レンズでストラップを使いたい時は、同じPeakDesignから出ているより幅の広いストラップの方が良かったなあと思いました。
※まだ超望遠レンズを所有してもいないのに、最近Slide Liteというストラップを注文してしまいました(笑)
マニュアル露出に挑戦(難しそう)
α7Ⅲを買う直前は、高級コンパクトデジカメでオートモードを卒業して、絞り優先モードをちょっとだけ使うだけでした。
折角本格的なカメラを買うのであれば、マニュアルモードで写真を撮ろうと心に決めていましたが、ちょっと難しそうだなとは思っていました。
ですが、ミラーレスカメラであれば、マニュアルモードは非常に簡単でした。
EVF(ファインダー)にも、ディスプレイにも、自分が設定した明るさがすぐに画面に反映されるので、自分の設定が間違っていないかすぐに分かります。なので、撮ってみてから確認したら大きな失敗写真だった、ということはほぼ起こらないです。
また、コンデジを使っていた頃は、ボディが小型すぎて、結果ボタン類が少なくなってしまっているので、マニュアルモードで撮るのに手際よく露出(明るさ)の設定ができませんでした。なのでマニュアルモードは面倒くさい、難しいと思っていました。
しかし、α7Ⅲでは、自分で好きに割り当てられるボタン、ダイヤルが豊富にあり、諸々の設定を変えるのが非常に楽になりました。そうなるとマニュアルモードが面倒くさいと思うこともほとんど起こらなくなりました。
露出についての基本は下記記事を是非ご覧ください。
カビ対策について
私がカメラを買った時期がちょうど梅雨時だったので、結構気にしていました。
保管環境が悪いとレンズにカビが生えることがあるらしいです。
ドライボックスで大丈夫なのか?防湿庫にしたほうがいいのか?
私はとりあえず安価にドライボックスで済ませました。下記の湿度計が取り付けられる物にしました。
私が購入したものが8Lのもので、これだと"レンズが付いたカメラ"と"レンズ1本"が入るくらいの大きさなので、レンズ購入に合わせて、現在はボックスを2つ使っております。
まだ大した実証期間ではないですが、今のところはトラブルは起きていません。
乾燥剤はよくわからずに複数使ってます。とりあえず湿度40%~60%の範囲に収まるように適当に入れています。
個人的にはKenkoの奴のほうが即効性があると思いました。HAKUBAの方は乾燥剤入れてもなかなか湿度計に変化が見られなかったように記憶しております。
なお、もう1本レンズを購入したら防湿庫も検討するかもしれません。
※2020年7月時点でのレンズ保管方法について下記記事にまとめました。
カメラをちゃんと使い続けるのか
カメラを買うときに一番気にしていたことですね。
何十万円もする買い物をして、結局使わなくなっちゃった、というのは勿体無さすぎますからね。
その為にこれだけ迷い考えました。
結論から言えば、カメラを買って良かった。そしてもっと早く買えば良かった。
こう思っております。
レンズの購入ぶりからも如何にカメラにハマっているかお分かりだと思いますが、とにかく今は写真が楽しくてしょうがないです。
愛犬の気に入った写真を額装して飾ったり、カレンダーやフォトブック等も作ったりと色々な楽しみ方で満喫しております。
日常生活でもやたら周りを見渡して、目に付くものがあると写真撮りたいって思うことが増えましたね。
物の見方がすっかり写真中心に変わってしまいました。夕日とか花とか元々一切興味無かったんですけどね(笑)
まとめ
以上が購入前に考えていたことや心配事と、その後の心境でした。
購入前にあれこれ考えて、結果後悔したことはほどんど無かったですね。
心配事よりも、カメラにハマりすぎて、写真を撮るために旅行に行くようになったり、どんどん機材を購入したりと、そっちの心配、覚悟をしたほうがいいかもしれません(笑)
現在カメラを買ってみようか迷われていて、当時の私と同じような悩みを持っている方々に少しでも参考になりましたら幸いです。
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