一眼カメラデビュー当初から、PeakDesign(ピークデザイン)のCapture(キャプチャー)を使用してカメラを固定、運搬しているのですが、前回紹介したギア雲台等を購入するにつれ、手軽に構図の縦横を切り替えて三脚を使用できるL型プレートも使いたいなと思うようになってきました。
※キャプチャーについてはこちらで紹介しています。
※ギア雲台の紹介はこちらです。
L型プレートを使いたい時もありますが、基本的にキャプチャーでの運用がマストな私にとって理想的な、L型プレートにキャプチャー用プレートも付いている一体型製品を見つけたので紹介したいと思います。
3 Legged ThingのEllie PD
3 Legged Thingの"Ellie PD"という製品です。
初めて見つけた時は、派手な色使い(パッケージのオレンジとの2色展開)から、ちょっと怪しいメーカーかなと思ったりもしましたが、調べてみるとイギリスのメーカーで、格安で精度や作りが信用できない中華メーカーとかではなさそうかなと思い、94$とかなり高額ではありましたが、試しに買ってみることにしました。
前述のとおり、色展開はオレンジとグレーとなっていて、ホームページを見ていると結構黒っぽい、ガンメタチックなグレーに見えたのですが、実物はかなり緑がかっていて、カメラとの親和性はあまりない色合いでした(笑)
なんならド派手ですがオレンジの方がSONYのαシリーズの差し色であるシナバーカラーと統一感があったかもしれませんね。
また、側面(縦構図用)のプレートには切込みが入っています。
これによってバリアングルモニターも開閉できるのですかね。
私はチルト式のカメラしか持っていないので試せていませんが。
また、側面のネジを付け替えることによって、切込みの向きを反対にすることもできる筈です。
次に底面の写真です。
このように底面はキャプチャープレートと同じ形状になっています。
ほぼ同じ形状をしていることがわかるかと思います。
当然、底面、側面共にアルカスイス互換になっています。
続いて同梱物の紹介です。
同梱物は非常にシンプルで、収納袋と2種類のサイズが両側に付いた六角レンチのみです。
六角レンチを使うことで、側面プレートを外したり、出し幅の調整をすることができます。
これを緩めることで側面を動かせるようになります。
こんな感じで外すことが可能です。
α1とα7Ⅲに装着してみる
実際に手持ちのカメラに付けてみたいと思います。
まずはα1
次にほぼ同じですが、α7Ⅲでの写真も載せておきます。
前述のとおり、側面の幅は任意に調整可能です。
このように三角環ギリギリにしたり、カメラサイドのケーブル類カバーを使う際は幅を広げて使うといったことが可能です。
通常サイズでバッテリー蓋には干渉せず
Ellie PDは底面のプレート幅が異なる、通常サイズとショートサイズの2種類が販売されています(他にもキャプチャー用プレートが付いていない普通のL型プレート等もあります)。
公式サイトでは、カメラの三脚ネジ穴からバッテリーケースまでの距離が40mm以上だと通常サイズを推奨となっていたかと思います。
それでα1とα7Ⅲの底面を測ってみると、ちょうど大体40mmくらいでして、三脚ネジ穴の中心から測るのか、端から測るのか等細かい点が不明だったので、結局どっちを買うべきか非常に迷いました(笑)
迷った挙句、通常サイズを購入したのですが、結果としてはピッタリのサイズで大正解だったと思います。
通常サイズでもバッテリー蓋には干渉していません。
ということで、サイズで迷われた方は、ほぼ同じ形状であるSONYのαフルサイズミラーレス機(α7Cだけはちょっとわかりませんが)であれば、通常サイズで良いかと思います。
SmallRigのL型プレートと比較
本製品を買う前は、とりあえずSmallRigのL型プレートに純正のキャプチャープレートを重ね付けして使ってみたこともあるので、一応それとも並べて撮ってみました。
右側がSmallRigのL型プレートです。
キャプチャー用と違って、底面のプレート自体が長いアルカスイス互換になっています。
このプレートは2,000円台で売っていて、価格の割には作りもしっかりしていると思いますので、とりあえずのプレートとしては非常に良い選択なのではと思っています。
SmallRigのL型プレートの底面には三脚ネジ穴が設けられていますので、そこにキャプチャープレートを取り付けることができます。
まあ、SmallRigの方でも使えなくはないないのですが、Ellie PDと比較すると、
- キャプチャープレート後付けの分、底面が分厚くなってしまう
- 後付けの為、そこから緩んでしまうことや、剛性に不安を感じてしまう
- 着脱が一手間増えて面倒
このような印象を持っています。
自分に取ってはEllie PDのような一体型プレートの恩恵は大きいと感じています。
三脚とCaptureに取り付けてみる
最後に三脚とキャプチャーに付けてみた写真を紹介しておきます。
三脚に装着
ちなみに装着しているレンズは"SEL135F18GM"という重さ約950gある大きめなレンズですが、問題無く固定できています。
縦向きは側面プレートに切れ込みがある為、使って見る前は何となく不安がありましたが、特に問題は無さそうかなと思います。
あくまで汎用プレートですので、各機種専用のプレートとは当然フィット感が異なり、それらと比べてしまうと安定感が違うのかもしれませんが(使った事無いので比較できません)、通常の使用用途では問題無く使えそうだろうと思います。
Captureに装着
キャプチャーへは、純正のプレートと比べても全く違和感なく取り付けることができました。
本当に純正と遜色無く脱着できますので、自分的には理想的な製品だなと思えています。
終わりに
以上となります。
自分と同じような運用方法
- キャプチャーをマストで使いたい
- L型プレートも使いたい
- プレートの付け替えを頻繁にする
- 複数機種に使える汎用性が欲しい
上記のような内容と合致する方には結構お勧めできると思います。
ただし、前述のとおりあくまで汎用プレートですので、各カメラ専用に作られた製品のようなフィット感、安定感等を求める方には向いていないかなと思います。
個人的には、現状では汎用プレートでも通常使用するぶんには全然問題無いと思っています。
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