最初に謝っておきます。遂に購入と言っておきながら、既にポチってから1年半以上経っています(笑)
ブログ投稿用に開封時からちゃんと写真を撮っていたのですが、更新をだいぶ後回しにしちゃっていました。
ということで、自分にとって最終目標とも言えるレンズ、SONYの"SEL600F40GM(FE 600mm F4 GM OSS)"、通称ロクヨンと言われる超望遠の単焦点レンズを購入したので、開封時の写真と、とりあえずやってみて全然参考にならなかった"SEL100400GM(FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS)"との画質比較の結果を一応載せておこうと思います。
購入に至った経緯
もうね、SEL100400GMを購入してちょっと経ったくらいからずっと欲しかったですよこのレンズ(笑)
やっぱり他の人の作例を見てると、写りのレベルが一段階違う感じを受けていたんですよね。
被写体の精細さ、立体感、階調の豊かさ等々からよりリアルに写してくれるレンズだなという印象を持っていました。
ネックなのは当然値段でした。α1を2台買えますからね(笑)
何度も購入シミュレートしては一旦保留ということを繰り返して悶々としてました。
そんな状態から購入の決断に至ったのは、なんとこのレンズがソニーストアの60回分割払い金利無料の対象になったからです!
ソニーストアでは、自分が見てきた限り年に数回程、対象のカメラやレンズで最大60回までの分割払い手数料が無料になるというキャンペーンをやっています。
ただし、前述のとおり対象の製品が限られていて、今まで超望遠単焦点レンズが対象になっているのを見たことはありませんでした。
実際、自分が購入したタイミングの時も、確か2023年の秋くらいから始まったキャンペーンだったと思うのですが、キャンペーン当初はロクヨンやヨンニッパ(SEL400F28GM)等は対象になっていなかったんですよね(一応キャンペーンを見かける度に対象になっていないかチェックしていました)。
それが、その後11月にα9Ⅲが発表、予約開始された頃に、気づいたらロクヨン等も対象になっていたんですよね。
そのことに気づいてすぐにソニーストアにSEL600F40GMの実機を触りにいっちゃいました(笑)
その際に店員さんもキャンペーン対象になったことが衝撃でしたと仰っていましたね。
一応キャンペーンは年を跨いで1月いっぱいくらいまで対象になっていたので、とりあえずゆっくりと考えることにしました。
その結果、前述の店員さんの反応もあり、やっぱり今回対象になったのはα9Ⅲ発売という特別なタイミングだったからで、今後また対象になるかはわからないと判断し、そして自分はこのレンズこそソニーストアのワイド保証を付けたかったので、もういくなら今回のタイミングしかないだろ!ってことでいっちゃいました!
最終的に1月下旬に注文し、確か約2ヶ月待ちという目安だったと思いますが、結局そこまで待たずに3月上旬に届きました。
※マイページで注文状況を確認できるようになっていましたが、結局出荷直前(当日とか前日)までステータスが全く変わらないので、進捗状況の確認には全く役に立ちませんでした(笑)
ちなみに、超望遠単焦点レンズの場合は、αあんしんプログラムに入っていても3年ワイド保証も無料にはならないのでご注意ください。一定金額割引になるだけなので、割引後でも、現時点で3年ワイドで約76,000円、5年ワイドだと150,000円程もします。
それでも自分はワイド保証を付けて購入しました。
※ワイド保証の説明と、実際に恩恵を受けた話はこちら。
開封
ということで到着時の様子です。
バカでかいダンボールが届きました。

大きさ比較用にダンボールの上にSEL100400GMを乗っけています。
そしてダンボールを開けると…

でっかいダンボールが入っていました(笑)
更に開けると

使い道がないと噂の専用のハードケースに入っています。
写真左端に収まっているのはハードケース用のストラップです。

ダンボールから出します。

使い道はないケースですが、やっぱりいざ届くとケースあった方が嬉しいですね。
コストカットはせず、こういう高額レンズには今後もしっかりとしたケースを付けることを継続してもらいたいです。もっと実用的になるように改善はしてほしいですけどね。
使えない理由は後述します。
場所を変えてケースと中身を撮影。

非常にしっかりしていて重いです。

鍵付きで本当に造りはいいんですよねえ。
いよいよケースを開けます。

ようやくレンズとご対面!
右の丸い穴はテレコンを入れておくためのものです。

このように、レンズとテレコンをぴったり収納することができるのですが、ぴったり過ぎてカメラ本体を入れるスペースとかがないんですよね…。
このケース1個で完結するならまだ出番はあるかもと思えるのですが、結局これとは別にカメラ等を持ち運ばなければいけないので、まあ使うことはないですよねえ。
もう少し収納を増やしてもらうのと、できればローラーも付けてくれると一気に使いたくなると思うんですけどね。造りが良いのに勿体無いなと思いながら部屋の奥の方に眠らせています(笑)
レンズを出してみます。

傷つけるのが怖くてカバーをする予定なので、この見た目なのは今だけです。
SEL100400GMと大きさ比較してみましょう。


SEL100400GMにフード付けて、レンズも目一杯伸ばした最長バージョンにして、SEL600F40GMはフード無しというハンデをもらうと、意外とそこまで大きな差はなかったりします。
まあ、フード付けないで前玉むき出しで使うのは怖すぎるので、ちゃんと現実を見ましょう。

はい、バカでかいっすね(笑)
こうして見ると三脚座の位置が全然違ってくるんですね。
開封は以上です。
室内の人形を撮影して比較
最後に、家にあるフクロウとシマエナガ人形を各レンズで撮り比べて比較してみたいと思います。
冒頭から言ってますが、画質の比較という点では全く参考にならなかったのでご容赦ください(笑)
元々は画像を拡大して見ながら「細かな写りに違いがあ」って感じで進めようと思ってたのですが、人形くらいの被写体の粗さだと解像感には全然違いが出ませんでした。
そもそもSEL100400GMも非常に写りの良いレンズですからね。本物の羽毛レベルの細かな物を写さないと違いはわからないなと気づきました。
各レンズでの撮影距離や被写体の大きさの変化のイメージが多少でも伝わればなという感じです。
ロクヨンの作例についてはまた別でまとめる予定にしています。
焦点距離による被写体の写る大きさの比較
では、まずはロクヨンの開放でISO100の写真から。

撮影距離はロクヨンの最短撮影距離(4.5m)付近にしています。
同じ距離から、SEL100400GMの400mmで撮るとこれくらいの大きさで写ります。

同じ距離から撮影すると、これだけ被写体の大きさが変わってきます。
また、開放F値が一段違うので、実際の使用を想定して同じシャッタースピードで撮影すると、ISO感度も差が出てきます。


ISO5000とISO8000になりました(多分ISO感度オートで撮影してます)。
続いて同じ距離からSEL100400GMに1.4倍テレコンを付けて焦点距離560mmで撮影したものと被写体の大きさの比較


被写体の大きさは近づきましたが、テレコン付けた100400GMは開放F値8になっちゃうので、シャッタースピードを揃えるとISO感度は更に差がつきます。
一応ロクヨンもF8に絞って撮ってみました。


SEL100400GM+SEL14TC F8 1/2秒 ISO100 焦点距離560mm 撮影距離約4.5m
焦点距離が若干違うので当然っちゃ当然ですが、気持ちロクヨンの方が背景ボケがなだらかですかね。
次にロクヨンにテレコン付けた場合のロクヨン同士の比較。


画角からはみ出すくらい大きく写るようになりました。
こうやって誘導して見ていくと、やっぱり600mmは大きく写せていいなと思うかもしれませんが、実際は全く逆で、SEL100400GMの方が遥かに寄って大きく写すことができます。
SEL100400GMの最短撮影距離は0.98mと非常に短いんですよね。
一例だけ拡大して比較してみる
ということで、被写体が同じくらいの大きさに写る距離同士を写真を比較することが一番いいのかなと思いましたので、それは大きく2枚貼っていこうと思います。
1枚目は何度も貼ってるロクヨンで撮った物。

次が被写体が同じくらい大きくなるように近づいて撮った100400GMの写真。

焦点距離が違うので、背景の圧縮具合が違うのがわかるかと思います。
肝心の被写体の写りはここに貼った圧縮されたものではほとんど変わらないどころか、むしろ100400の方がくっきり写っている印象も受けます(被写界深度の差の影響でロクヨンはピント位置前後がよりボケているせいもあると思います)。
この例だけは拡大して比べてもみましょうか。


うん、やっぱり被写界深度の差が大きいですね。
ということでF8まで絞ったものもトリミングして貼っておきます。


ロクヨンの方が若干瞳の奥側にピントがいっちゃってるのか、この比較でも顔の手前の方はフワッと見える印象です。
そして100400GMの方はくっきりぱっきり写ってますね。線が硬い印象も受けますが、この被写体がそもそも硬い物体なので、何が正解なのかわかりません……なので、今回の比較は参考にならないと結論づけました(笑)
先ほども述べましたが、本物の羽毛くらいの精細な物体でないと差が出ないくらいSEL100400GMも優秀なんです。
SEL100400GMの最短撮影距離はえぐい
なんか結局SEL100400を持ち上げることばっかりになってしまっていますが、まだ100400の近接撮影能力を紹介しきれていません。
驚異の最短撮影距離付近の写りの大きさをご覧あれ。

これトリミングしていませんからね。さっきのロクヨンで長辺2560pxまで(元は8640px)トリミングした画像とそんなに被写体の大きさ変わらないですよね。
並べてみます。


こんなに差がでます。更にテレコンを付けると、

トリミングせずとも、顔の一部を切り取ったドアップ写真を撮ることができます。
なので、SEL600F40GMを購入して強く思ったのは、わかってはいたけれども被写体(小鳥サイズ)を大きく写すことはやっぱり難しいんだなということでした。
ただし、後日別の作例記事で詳しく述べますが、SEL600F40GMの最大の強みは光の条件が悪かろうと、被写体と10mや20m程離れていようと、トリミングするとビックリするくらい精細に写っていることが多くて打率は非常に高いということだと使って思いました。
SEL100400GMの時は、光の条件が良くて、そして不意に非常に近くに鳥が止まったり飛んでくれる千載一遇のチャンスをものにした時のみ、非常に満足する画質の写真を撮ることができる感覚だったのが、SEL600F40GMではいつでもそれと同等以上のチャンスがあるような感じです。
なので個人的にはロクヨンの性能を最大に活かすには、高画素機のカメラも必須だと思っています。
2400万画素の機種とかだと、小鳥くらいの小さい被写体だと満足できることが少なそうな印象を持っています。
終わりに(数枚だけ作例)
開封と室内での比較は以上です。
そして室内での比較では何も違いがわからず、実際にフィールドに出てみなければロクヨンの良さが何も伝わらないなと思ったので、すぐに徒歩圏の池に行って何枚か撮ってみました。
サクッと撮ったこれらの写真からだけでも、コントラストの高さや、発色の良さ等、なんか写り凄いなというのが少しでも伝わったら嬉しいです。






以上です。ロクヨン用に揃えた三脚等の機材や作例メインのページはまたいずれ。
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