【独断と偏見】購入したレンズのお気に入りランキング【SONY Eマウント】

GMレンズとツァイスレンズ 機材紹介
機材紹介

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一つ前のレンズまとめページを作成していましたら、まだ使って日も浅いレンズも多いですが自分なりに人にお薦めするレンズを整理してみようかと思い立ち、独断と偏見で数種類の観点から気に入っているレンズをご紹介したいと思います。

※あくまで自分が使ったことの有るレンズ同士のみでの比較です。

各レンズまとめページはこちら

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所有レンズリスト(SONY Eマウント)

まずは手放した物も含めて、購入したレンズを一覧にまとめたいと思います。

カメラボディはSONYのα7Ⅲを使っていますので、レンズは全てSONYのEマウント用レンズです。

  • SEL55F18Z[Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA] (SONY)
  • AF 24mm F2.8 FE (SAMYANG) ⇒ 売却済み
  • 70mm F2.8 DG MACRO (SIGMA)
  • 17-28mm F/2.8(A046) (TAMRON) ⇒ 売却済み
  • SEL135F18GM[FE 135mm F1.8 GM] (SONY)
  • SEL100400GM[FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS] (SONY)
  • SEL50F14Z[Planar T* FE 50mm F1.4 ZA] (SONY)
  • Batis 2.8/18 (Carl Zeiss)
  • SEL24F14GM[FE 24mm F1.4 GM] (SONY)

以上です。一応上記以外にもレンズ体験会等で数時間触ったことがあるレンズとしては、

  • Batis 2/40 (Carl Zeiss)
  • 35mm F1.2 DG DN (SIGMA)

これらを使ったことはあります。

この中から画質・使い勝手・コスパの観点毎に順位付けしていこうかと思います。

画質ランキング

私が一番重視する点ですね。

どれだけ利便性が良くても、写りが好みじゃないレンズは自然と使う頻度が減ってしまうなというのが私の今までの傾向でしたので、結局このランキング=お薦めランキングにほぼなってしまいます。

ここで言う画質とは、ただの解像力だけではなくて、色のりやコントラスト、RAW現像時にデータを弄った際に感じた階調の豊かさ等から感じる雰囲気、描写の好みのことで、言葉では上手く表せない主観的な要素が多分に含まれています。

そもそも昔を知りませんが、今時のレンズは解像はして当たり前だと思いますので、そこだけを重点に比較していくことはあまり重要ではないかなと思っております(当然重要な要素の一つではありますが)。

なので何となく良い、何となく好きといった曖昧な自分の感性に正直に従って比較していきたいと思います。

付け加えておくと、私は色のりが良く、コントラストも強めなコッテリとした描写が好みです。

要はZeissの描写が好きです(笑) それを前提としてご覧いただければと思います。

1位 SEL135F18GM(FE 135mm F1.8 GM)  (SONY)

夕焼けの金色空と犬
SEL135F18GM F2.8 1/400秒 ISO250

焦点距離と最小F値による強烈なボケ量とピント合焦部の精細な解像力がとにかく凄いです。

写真を撮って、カメラの再生モードでピント部拡大をすると、とにかく精彩に描写されていて鳥肌が立ちそうになることがあります。

犬の瞳にピントを合わせた拡大写真
上記写真のピント部拡大

また、ただ解像力が凄いだけでなく、非常に丁寧に光の情報を拾っているなと感じます。

RAW現像時にモノクロにした際に、非常に階調豊かで立体感を感じることがあります。

水面に煌めく光に集まる鴨達
SEL135F18GM F5 1/2000秒 ISO100

現地で肉眼で見た時の明暗差の激しいキラキラした水面が綺麗だなという印象をそのまま切り取ってくれました。

モノクロにしても水面やカモの暗い部分も綺麗なグラデーションになってくれているかと思います。

上の写真と同じシチュエーションで3位に入れている"SEL55F18Z"を使って撮ったこともあるのですが、この水面のグラデーションの感じが出ませんでした。

その時にこのレンズの凄さを改めて感じました。

2位 SEL50F14Z (SONY)

こちらも1位のSEL135F18GMとほぼ遜色ない描写力のレンズだと思っています。

アロハシャツを着た犬と夕焼け
SEL50F14Z F2 1/640秒 ISO100

ピント合焦部の解像力は非常に精細で、階調も非常に豊かに感じます。

拡大写真がこちら。

犬の瞳にピントを合わせた拡大写真

1位のSEL135F18GMと比較すると、ほんの僅かにだけ精細さが劣るように感じる時もありますが、このレンズもカメラの再生モードでピント部拡大をすると鳥肌が立ちそうになることが多々ありました。

私が持つZeissのレンズの印象どおり、色のりが非常に良く、コントラストも強くて影になる部分が非常に濃く出つつ階調豊かに写してくれるような印象です。

それが立体感を感じる描写に繋がっているのかなという印象もあります。

ツツジと犬
SEL50F14Z F1.6 1600/1秒 ISO100

上の写真のように被写体が浮かび上がってくるような非常に立体感のある描写をしてくれることが多い気がします。

また前述したように、シャドウ部分が濃く、目で見た景色をより印象的に雰囲気良く描写してくれることがZeissのレンズにはあるように感じています。

なのでアンダー(暗め)で撮ったりすると、何てことない景色等でもグッと雰囲気の出る写真になってくれることが結構ある印象です。

この独特の雰囲気が私は非常に好きで、代えの効かないレンズになっています。

SEL135F18GMの方がほんの僅かだけ精細かつ階調も豊かには感じ、より忠実丁寧に光の情報を取り込んでいる気がしたので1位にはしましたが、この独特な雰囲気が上手くハマった時には、こちらのレンズの方がより印象的な写真を撮れるかもという期待感が有ります。

またRAW現像をする時は、こちらのSEL50F14Zはほとんどパラメータを弄る必要が無いなと感じることが結構有り、逆にSEL135F18GMは彩度やコントラスト等をより自分の好みに弄りやすく、色々とパラメーターを弄ってもデータが豊富なので破綻しにくいような印象を受けています。

こんな感じで、1位と2位の描写力は甲乙付け難く、どちらも非常に気に入っております。

3位 SEL55F18Z (SONY) & SEL24F14GM (SONY)

同順位で二つチョイスしました。

これらも非常に優れた画質のレンズだと思いますが、ピント部を拡大してまで比較をすると明確に1位2位のレンズから一段解像力等が落ちるなという印象です。

拡大してようやく感じるくらいの違いですので、A3サイズ程度にプリントした物とかでは全然差を感じないかもしれませんが、私の場合はプリントだけでなくiPadで写真を見ることが多く、その際どうしても写真を拡大して隅々まで見てしまうんですよね(笑)

まずはSEL55F18Zの写真です。

くつろいでいる犬
SEL55F18Z F1.8 1/30秒 ISO100

こちらのレンズも解像力が凄く、2位のSEL50F14Zと通ずるZeiss(ツァイス)レンズ特有の色のりや雰囲気が有り非常に好みのレンズです。

ただパッと見の解像感は物凄く感じるのですが、拡大してよくよく見てみると何となく線が太く、それで解像しているように見えやすいのかなと思うようになりました。

犬の瞳にピントを合わせた拡大写真
ピント部拡大

・・・正直これで伝わるか自信がないですが(笑)

なんとなく毛がゴワゴワとかジャギジャギしているような硬そうな印象を私は持っています。

本当に僅かな差なのですが、1位2位のレンズの方が精細で柔らかな描写だなと。

比較しやすいよう三種類のレンズで撮った写真並べておきます。

犬の瞳にピントを合わせた拡大写真
SEL135F18GM
犬の瞳にピントを合わせた拡大写真
SEL50F14Z
犬の瞳にピントを合わせた拡大写真
SEL55F18Z

この細かな部分の僅かな差が積み重なって、写真全体を見ても硬質な印象を受ける時があります。

なので、犬や幼い子供など柔らかさを出したい時にはRAW現像時に明瞭度やテクスチャをマイナスに振る事が多かったように思います。

逆にその特徴を活かして直線的な建築物や力強さを出したい物等を撮ると上手くハマる場合もあるのかなと思っています。

※SEL50F14ZとSEL55F18Zの比較記事を作成しました。

次にSEL24F14GMです。こちらは購入してまだ一ヶ月足らずで正直評価が定まっていませんが、とりあえず1位2位に食い込むことはなさそうかなとは思っております。

犬と街並み
SEL24F14GM F1.6 1/400秒 ISO100

特筆すべきは24mmという広角レンズでありながら、F値1.4によるボケの量ですね。

このレンズでしか撮れない画があると思いますし、代えの効かないレンズになると思っています。

ピント部拡大した写真がこちら。

犬の瞳にピントを合わせた拡大写真
ピント部拡大

若干今まで紹介したレンズよりは解像力が劣る気がします。

とはいえ拡大さえしなければ十分に描写しているなとは思います。SONY最上級ラインのGMレンズですからね。

また、まだ撮影回数は少ないのですが、何となく青みがかったような独特な雰囲気が出やすいレンズなのかなという印象はあります。

SONYのGMレンズとZeissレンズ(SONYのZeissシリーズとBatisどちらも)は寒色寄りの色のりで似た傾向の描写をするイメージがあるのですが、特にその特徴が顕著なレンズかなと思いました。

犬と夕焼け空
SEL24F14GM F1.6 1/640秒 ISO100

何となくブルーグレーがかったような感じわかりますかね。現像でシャドウ部を持ち上げた時の灰色の雰囲気が独特なのかな。

上手く表現できませんが何か独特に感じます。私は好きですが、苦手な方は苦手かもしれませんね。

※SEL24F14GMのレビュー記事作成しました。上記の青みがかった色はカメラボディをα1に変えたところなくなりました!

その他

画質TOP3は以上ですが、それ以外のレンズについても軽く印象だけ述べておこうかと思います。

解像感に優れているなと感じたのは"70mm F2.8 DG MACRO (SIGMA)"です。

とにかく線が細くて精細に解像する印象です。ただし、コントラストが弱めで色のりも良いとは言えず、全体的にあっさりとした描写という印象です。

マクロレンズなのであっさり描写でも許容していますが、基本的な私の好みの描写とは真逆ですのでランク外となりました。

あっさりした描写が好きな方、RAW現像で自分の好みにガッツリとパラメーターを弄りたい方には合うのではないかなと思います。

後はZeissのBatisシリーズ(触ったことがあるのは40mmと18mm)も印象的なレンズです。

先ほどから述べているZeiss独特の強い色のりやコントラストといった特徴が、2位3位で紹介したソニーから販売されているZeissシリーズの製品より更に際立っている印象があります。

若干大げさですが、こってりどころではなく超コッテリ描写といった感じです。

色のり(発色)が良すぎて、RAW現像時に彩度を下げることもあるくらいでした。

数時間しか使ったことがないので、あまりはっきりとは言えませんが、"Batis 2/40"は少なくとも2位と3位の間には入ってくるかもなという印象はあります。

実際に2位のSEL50F14Zを購入する際にBatis 2/40も候補として検討したこともありますが、F値の差とBatisは少しこってりすぎるかなという思いも有り(BatisはZeissの特徴が強く出ていてパッと見の印象は強いが、実はよく見るとより丁寧な描写をしているのはSEL50F14Zの方ではと思うに至りました)SEL50F14Zを選択したという経緯があります。

後触ったことのあるレンズで言えば、SIGMA"35mm F1.2 DG DN"ですが、こちらは1時間も使っていないのでそれだけで意見を言うのはかなりおこがましいとは思いますが、その短時間で撮ったデータからは全然心に響くものがありませんでした。

ボケ量と解像感だけは素晴らしいとは思いましたが、それだけだったというのが正直に感じた印象です。

なので早々に購入検討はしなくなってしまいました。これは描写傾向が私の好みと乖離しているということが全てだと思います。

先ほど述べたようにあっさりめの描写が好みの方には非常にハマるレンズかもしれません。

※後日改めて、メーカー毎の色味の印象(特に草木などの緑色)についての所感をまとめてみました。

使い勝手の良さランキング

次に使い勝手が良かった、持っていると便利だなと思ったレンズのランキングをしていきたいと思います。

使い勝手の良さという基準が非常に曖昧ですが、小型軽量性、AFの速さ正確さ、近接撮影性能等を総合的にひっくるめて満足度の高いレンズを紹介していきたいと思います。

大きさ比較や近接撮影性能については、相対的にただ仕様を比較してもしょうがない気がしてますので、「このスペックの割にこれだけ小型、寄れるのが凄い」=便利というような絶対評価的な感じで、あくまで主観で順位付けしていく所存です。

なお便利さといえばズームレンズが挙がるものかもしれませんが、生憎私は標準ズームレンズ等を持っておらず、基本単焦点レンズばかり購入しています。

一般的な感覚からしたら全く参考にならないランキングかもしれませんがご覧いただけますと幸いです。

1位 17-28mm F/2.8(A046) (TAMRON)

フード付きのtamron17-28mm a046
17-28mm F/2.8(A046)

正直に言います。描写が全然好きになれず手放したレンズです。

それでもこのレンズの仕様を見返す度に利便性は最強だなと思ってしまいます。

小型(約420g)、寄れる(最短撮影距離0.19m、最大撮影倍率0.19倍)、AFも速め、F値2.8通し、フィルター径67mmと大きすぎない等々、優秀な点が沢山有ります。

なのでこのランキングだけは1位に選びました。

それでもこのレンズを手放してしまったのは、どうしてもRAW現像でデータを弄っている時にテンションが上がらなかったからです。

解像は非常に良くしていると思います。ただそれだけだなあと・・・。

葉っぱ等の緑の色合いが何か好きじゃなかったり、RAW現像でシャドウを持ち上げた時もなかなか好みの塩梅にならなくてスッキリしなかったりと、撮影時に良いなと思って撮った光景が持ち帰って見直すとこんなものだったかなあと思うことが多かったような気がします。

曖昧な根拠でネガティブな発言をして申し訳ないですが、私には響くものが無く、目で見た物以上に印象的に写してくれるようなことは無いなと思ってしまいました。

そうすると非常に便利なレンズなので持ち歩くことは多かったものの、いざ撮影の場面になるとできるだけ違うレンズで撮ろうとすることが無意識に増えてしまい、使用頻度が減ってしまったので手放すことにしました。

なので描写が好み、全然気にならないという方には間違いなくお薦めできるレンズではあると思います。

2位 SEL24F14GM (SONY) & SEL55F18Z (SONY)

SEL24F14GM
SEL24F14GM
sel55f18z
SEL55F18Z

画質でも同順位に並んだ"SEL24F14GM""SEL55F18Z"ですが、ここでも同順位としました。

理由は素晴らしい画質を保持しながら小型軽量であるということです。これが一番です。

SEL24F14GMがF値1.4でありながら約445gSEL55F18Z約281gしかありません。

私は画質2位に挙げた"SEL50F14Z"を購入してから、似たスペックのSEL55F18Zの使用頻度は正直かなり減ってしまいました。それでもSEL55F18Zを手放さないのは、複数本レンズを持ち歩くとき等にこのレンズの小型軽量さが非常に有難いからです。

またAFも爆速ではないですが、速い方だとは思います。

SEL50F14Zのレビュー記事でも述べていますが、SEL55F18ZのAFは一見速いのですが、後で見返すと正確性は若干欠ける時があるなという印象が有ります。

逆にSEL50F14Zの方は、よくレビューでAFが遅いと見かけますが、たしかにSEL55F18Zに比べて若干遅い、ピント合わないなという場面もありますが、後で見返した時にピントが甘いということが少ないです。

総合的に鑑みるとAF性能はSEL55F18ZSEL50F14Zはどっこいどっこいだと思っています。

SEL24F14GMについては使用回数が少なくてまだ何とも言えませんが、SEL50F14Zよりは速く、後で見返した時も正確だと思います。流石GMレンズだなという印象を今の所は持っています。

近接撮影性能は、SEL24F14GMはまあまあ(最短撮影距離24cm、最大撮影倍率0.17倍)、SEL55F18Zは寄れない(最短撮影距離50cm、最大撮影倍率0.14倍)という印象です。

それと、SEL55F18Zについてはフィルター径が49mmと小さいのもポイントが高いです。様々なフィルターをリーズナブルに買い揃えることができます。

なおSEL24F14GMもフィルター径67mmと決して大型ではないですよ。

3位 SEL135F18GM (SONY) & SEL100400GM (SONY)

フード付きのSEL135F18GM
SEL135F18GM
SEL100400GM
SEL100400GM

3位には"SEL135F18GM""SEL100400GM"重量級のレンズ2つを選びました。

焦点距離が長く一見すると使う場面が限られそうに感じますが、どちらも最短撮影距離が思った以上に短く、かつAFが非常に速く正確という点を評価してランクインさせました。

使って見ると想像以上に応用が効き、多少のことではレンズ交換しないで撮り続けていいかなと思う場面が多いです。

SEL135F18GMは最短撮影距離70cm、最大撮影倍率0.25倍となっており、センサー面から70cmまでピントが合うというのが狭い室内でなければ思ったより場所を選ばず使えて便利です。F値も低く明るいですしね。ただ顔のアップばかりになったりしますが(笑)

SEL100400GMは更に大きく写せて最短撮影距離98cm、最大撮影倍率0.35倍です。ここまで大きく写せると、トリミングすれば簡易なマクロレンズ代わりになってしまうかもと思い、マクロ撮影するぞと意気込んで臨む時以外はマクロレンズを持ち出すことがなくなってしまいました。

AF性能に関してはどちらも文句なく速いです。飛んでいる鳥にバンバン使っていますし、私のカメラ本体がα7Ⅲですので、まだレンズの最高性能を引き出せていないとも思います。

重量は重いですが(SEL135F18GM約950gSEL100400GM約1,395g)、SEL100400GMでもギリギリ問題無く手持ち撮影ができています(ただし、テレコンを付けると重量バランスが悪くなり結構しんどくなる印象です)。

他社の同焦点距離、同F値のレンズと比較した場合には最軽量の部類に入るというのもポイントが高いです。

どちらのレンズも是非一度使ってみて欲しいですね。意外と使えるじゃんという感想を持つ方が多いのではないかなと思います。

その他

便利さランキングは以上となります。その他ランク外のレンズについて軽く触れていきます。

AF 24mm F2.8 FE (SAMYANG)はとにかく圧倒的な軽さ(約93g)が特徴です。AFはSEL55F18Zと比較すると迷うことが少し多かった印象ですが、決して遅いというほどでは無かったように記憶しています。こちらも1位のタムロン17-28mm F/2.8(A046)と同じく描写が好きになれず手放しました。

70mm F2.8 DG MACRO (SIGMA)は、等倍マクロ(最大撮影倍率1倍)、大きさは長さはありますが割と軽量(約570g)、フィルター径49mmと良い点が結構あります。ただAFの遅さは断トツ最下位ですのでランク外になりました。まあマクロレンズなのでAFは無くても問題無いくらいですけどね。やはりあったらあったで便利です。

ZeissのBatisシリーズは基本的に小型軽量、AFはSONY純正には若干劣る(特に暗所で迷いやすい印象で、明るい場所では遜色無く速く感じる時もあります)、ただしF値が若干暗めという印象です。Batisレンズ欲しくなるのですが、どうしても価格とスペックを比較するとSONY純正より割高に感じられ、またSONY純正レンズはソニーストアのワイド保証という強力な保証がありますのでそちらを選択してしまっています。

ちなみにBatis 2.8/18は新品だとどうしても割高に感じてしまったので中古で購入しました。

コスパランキング

画質やスペックを比較して、ああでもないこうでもないと考えるのは楽しいですが、いざ具体的に購入を考えるとコスパも非常に大事になってくるかと思います。

個人的にコスパ良かったなと思ったレンズを紹介していきます。

1位 SEL55F18Z (SONY)

断トツです。この価格(キャッシュバック期間等なら8万円前後)でこの描写力はなかなか無いのではと思います。

特にカメラ初心者でレンズに10万も20万も使う感覚が無い方にまずお薦めするレンズです。

このレンズを使ってみても、「スマホで撮るのとあんま変わらないね」と思われた場合にはもうカメラを薦めることを諦めます(笑)

2位 70mm F2.8 DG MACRO (SIGMA)

sigma 70mm macroのフード付き側面
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

こちらも相当コスパの良いレンズだと思います。

5万円前後の価格で非常に精細な描写をしてくれます。マクロレンズなので当然接写することもできますし、撮影のバリエーションが広がります。

ただ、AFはかなり遅いので初心者の方には1本目というより2本目以降の買い足しレンズとしてお薦めしたいなと思っています。

また、近日(2020年10月23日)にSIGMAから"105mm F2.8 DG DN MACRO"という新しいレンズが発売されます。

こちらの方がAFは速くなっていそうですし、レンズが繰り出し式では無かったりと良い点が結構ありそうです。

販売価格は最安で8.5万円前後くらいみたいなので、こちらと比較検討してもいいかもしれません。

私も105mmマクロ気になっています。

3位 17-28mm F/2.8(A046) (TAMRON)

やはりこの利便性で10万円前後の価格というのは、非常にコスパが良いと思います。

私が手放した理由は使い勝手の良さランキングで述べたとおりです。

まとめ(最終的にお薦めのレンズ)

各ランキングは以上となります。

ほぼ画質ランキングと同じになってしまいますが、最後にトータルでお薦めしたいレンズを述べて終わりにしたいと思います。

価格度外視で買って後悔の少ないレンズを薦めるなら

"SEL135F18GM"です!とにかく最先端の凄いレンズだと思います。

画質、AF共に最高です。

一番のネックは135mmの単焦点という画角だと思いますが、最短撮影距離70cmのおかげで想像以上に使える場面が多く、買っても使いどころに困るということはあまり感じませんでした。

むしろあまりに画質が素晴らしいので、多少画角的に無理をしてでもこのレンズで何とか撮りたいなと思わせてくれる程だと思っています。

是非レンタル等でも一度体験していただきたいレンズです。

使い易い焦点距離でのお薦めレンズ

それでもどうしても135mmという画角が長すぎる、使いづらい、でも画質には拘りたいという方にお薦めするレンズは、

"SEL50F14Z"です。

50mmの標準的な焦点距離で使い易く、F値1.4でボケ量も負けず劣らずです。

画質はこちらも最高で、唯一無二の雰囲気を出してくれるレンズだと思います。犬や子供など柔らかい雰囲気に撮りたい被写体に適しているとも感じています。

AFはSEL135F18GMには劣りますが、歩き回る犬や子供程度には十分対応できる速さはあると思います。

このレンズは発売から数年経過しており、ソニーストアで買う場合は17万円以上と結構割高に感じますが、量販店等では結構価格が下がっているのが見受けられます。

私は"荻窪カメラのさくらや"というお店で保証を付けて、キャッシュレス還元なども含めて15万円程度で購入しました。

保証含めてこれくらいの価格帯であれば十分お勧めできるレンズかなと思います。

また、このレンズはSONYが定期的に行っているキャッシュバックキャンペーンの対象に入ることも多いので、それを駆使すればもう少し安く手に入れられるかもしれません。

様子を伺って購入するチャンスかもと思われた際には是非お薦めするレンズです。

とにかくコスパの良いレンズを求めるなら

"SEL55F18Z"です。

こちらもSONYのキャッシュバック対象になることが多く、その場合は価格が8万円前後と一つ前にお勧めしたSEL50F14Zの半額程度で購入できます。

F値はほんの僅かだけ暗くなるものの、SEL50F14Zと同じZeissシリーズのレンズなので似た傾向の雰囲気で描写してくれ、解像感等もほんの僅かな差が感じられるだけです。

またSEL50F14Zが重さ約778gに対して、SEL55F18Zは約281gと非常に軽いです。

SEL50F14ZとSEL55F18Z
SEL50F14Z(左)とSEL55F18Z(右)

このように大きさが全然違いますので、取り回しは圧倒的にSEL55F18Zの方が良いです。

以上のことから大多数の方はSEL5518Zの方がコスパも良く画質も十分と判断されるのかなと思います。

逆にSEL50F14Zを選ぶ場合は、ほんの僅かな画質の違いに数万円もの価値があるのかをどう判断するか次第と言えますね。

なので、基本的に初めてカメラを買う方だったり初心者の方にはこのSEL55F18Zをお薦めしています。

このレンズでまず良い画質のレンズによる写りを知ってもらって、それからより高精細な描写を求めていくのか、それよりも利便性を求めてレンズを選択していくのか等をご自身で判断されていくのが納得したレンズ選びをしていく一つの方法かなと思っております。

以上となります。少しでもレンズ選びの参考になれば幸いです。

※改めてレンズのメーカー毎の描写の違いについて自分の見解を記載してみました。

※所有しているレンズの各作例記事等へは下記のリンクから行くことができます。よろしければご覧ください。

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